DELISH KITCHEN

酒粕に含まれている栄養とは?効能やレシピもご紹介

作成日: 2022/01/11

酒粕というと粕漬けなどに使われていて、なんとなく体によいというイメージがあるかもしれません。ですが、実際にはどのような栄養が含まれているのかご存じでしょうか。

今回は、酒粕のカロリーや栄養について、その働きとともにご紹介します。また、酒粕を使ったレシピもみていきましょう。

こちらの記事でご紹介する内容は、アルコールを含む飲料に触れています。未成年者の飲酒は法律で禁止されています。

目次

  1. 酒粕とは
  2. 酒粕のカロリーと栄養
  3. 酒粕のおもな栄養の働き
    1. たんぱく質
    2. 食物繊維
    3. ビタミンB群
  4. 酒粕を使ったDELISH KITCHENのレシピ
    1. 酒粕甘酒
    2. きゅうりの粕漬け
    3. さわらの粕漬け
    4. 鶏むね肉の酒かすみそ漬け焼き
    5. 鮭の粕汁
    6. 鶏だんごとたっぷりきのこの酒かす鍋
    7. 酒粕ケーキ
  5. 酒粕を普段の料理に取り入れてみよう

酒粕とは

酒粕は清酒を製造する工程で得られる、しぼりかすのことを指します。原料は米で、麹による糖化と酵母によるアルコール発酵ののちに得られたもろみを圧搾すると、清酒(液体)と酒粕(固体)に分離します。

発酵を経て得られるため「発酵食品」に分類され、酒粕の風味は清酒の風味に由来します。

酒粕のカロリーと栄養

酒粕のカロリーとおもな栄養についてみていきましょう。可食部100gあたり数値は以下の通りです。

・カロリー…215kcal
・炭水化物…23.8g
・たんぱく質…14.9g
・食物繊維…5.2g
・糖質…18.6g
・脂質…1.5g
・ビタミンB2…0.26mg
・ビタミンB6…0.94mg
・ナトリウム…5mg
・カリウム…28mg
・亜鉛…2.3mg
・銅…0.39mg
・葉酸…170μg
・アルコール…8.2g

酒粕には、炭水化物のほかにもたんぱく質や食物繊維、ミネラル、ビタミンなど、さまざまな栄要が含まれています。

また、アルコールが約8%含まれています。78℃以上に加熱するとアルコールを飛ばすことができますが、加熱時間などによっては完全に飛ばすことは難しいので注意してください。

酒粕のおもな栄養の働き

酒粕に含まれる栄養について、それぞれご紹介します。

たんぱく質

動物や植物の細胞を構成する主成分で、生命の維持に欠かせません。筋肉、臓器、皮膚、毛髪などの構成成分として、またホルモン、酵素、抗体などの調節機能成分として、さらには豆、卵、肉、魚などの食品成分としても存在する、重要な栄養です。

詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

食物繊維

「第6の栄養素」ともいわれていて、整腸作用などの有用な働きが注目されています。食べ物の中に含まれていて、人の消化酵素で消化することができない栄養です。

ビタミンB群

ビタミンB2は水溶性ビタミンの一種で、おもに脂質のエネルギー代謝に関与します。体内で脂質がエネルギーにかわる際に、補酵素として働く栄養です。

ビタミンB6も水溶性ビタミンの一種です。たんぱく質を構成するアミノ酸の代謝や、神経伝達物質の合成に関与するほか、皮膚や粘膜の健康維持にも役立つ栄養です。たんぱく質の摂取量が多いほど、必要とされるビタミンB6の必要量も多くなります。

酒粕を使ったDELISH KITCHENのレシピ

酒粕は特有の風味を活かして、さまざまな料理に活用することができます。漬け床や甘酒、汁物、鍋、スイーツなど、おすすめのレシピをご紹介します。

また、こちらの記事でも酒粕レシピをまとめていますので、合わせてご覧ください。

酒粕甘酒

酒粕で作る甘酒のレシピです。ポイントは塩をひとつまみ加えることで、それによって甘味をより引き立ててくれます。温かいままはもちろん、冷ましてもおいしくいただけますよ。

きゅうりの粕漬け

通常は酒粕にみそや塩などを合わせた粕床に漬けて作る粕漬けですが、このレシピは粕床なしでより手軽にきゅうりの粕漬けが作れます。材料をもみ込んで3時間から一晩ほど寝かせると、酒粕の風味が染み込んだ絶品きゅうりができあがります。

さわらの粕漬け

酒粕に酒、みりん、みそを合わせた合わせ調味料にさわらを漬けて作ります。みりんを加えることで、ほんのりと甘さが加わり、酒粕とみそのコクを引き立ててより奥深い味わいに仕上がります。

鶏むね肉の酒かすみそ漬け焼き

火を通すと固くなりやすい鶏むね肉も、発酵食品である酒粕の力でしっとりと柔らかく仕上がります。レシピではオーブンで焼いていますが、フライパンで焼く場合は焦げやすいのでアルミホイルを敷いてから焼くのがおすすめです。

鮭の粕汁

鮭の旨味と酒粕のコク、白みそのまろやかな風味が合わさって、とても濃厚な味わいになります。野菜もたっぷり食べられますよ。体が芯から温まるような一品は、寒い時期におすすめです。

鶏だんごとたっぷりきのこの酒かす鍋

鶏ひき肉と豆腐で作るふわふわ食感の鶏だんごと、数種類のきのこを味わう酒粕鍋です。みそベースの鍋に酒粕を加えると、コクとまろやかさが増して味に深みが出ます。

酒粕ケーキ

バットで簡単に作れる、酒粕ケーキのレシピです。甘さの中に無糖ヨーグルトとレモン汁の爽やかな酸味が引き立ち、さらに酒粕の奥深い香りが合わさって大人の味わいに仕上がります。

酒粕を普段の料理に取り入れてみよう

酒粕は、清酒を製造するときのしぼりかすのことを指します。麹や酵母の菌が含まれている分、原料の米と比べてより多くの栄養が含まれています。

発酵食品が持つ力を活かしたレシピや、独特の風味をそのまま味わう食べ方など、さまざまなアレンジができるので、ぜひご家庭でも酒粕を使った料理に挑戦してはいかがでしょうか。

【出典】
・日本食品標準成分表 2020年版(八訂)
【参考】
・厚生労働省 e-ヘルスネット 食物繊維
(https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-016.html)
・厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』ビタミンB6
(https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/15.html)
・日本人の食事摂取基準(2020年版)策定検討会報告書 ビタミンB2
(https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf)(2022/01/11)

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