日本三大珍味とは?からすみ・このわたなどの特徴をご紹介
作成日: 2022/03/09
世界には三大珍味と呼ばれる食べ物がありますが、実は日本にも三大珍味いわれているものがあります。普段はあまり目にすることがないため、どのようなものか分からないという方も多いでしょう。
この記事では、日本三大珍味について詳しくご紹介します。
日本三大珍味とは
日本三大珍味と呼ばれるものは、ボラの卵巣の塩漬けである「からすみ」、なまこの腸の塩辛である「このわた」、塩うにとして加工されている「うに」の3つを指します。これらは江戸時代から食べられていたといわれています。
なかでも、からすみは「長崎野母の唐墨」、なまこは「三河の海鼠腸」、うには「越前の雲丹」が有名です。また、地域によっては「くちこ」や「あん肝」などを珍味とする場合もあります。
からすみとは
からすみは、ボラの卵巣を塩漬けにして乾燥させた食べ物です。漢字では「唐墨」と表し、からすみの形が中国の唐から伝わってきた墨に似ていることが由来になったといわれています。
一般的にはボラの卵巣を使用して作りますが、現在ではサバやサワラ、タラなどの卵巣を塩漬けにしたものもからすみとして出回っています。
からすみの食べ方や明太子との違い、レシピなどはこちらでご紹介しています。
このわたとは
このわたは、なまこの腸を塩漬けにして熟成させた食べ物のことです。名前の由来は、なまこの異称が「こ」であり、そのなまこの腸を使っていることから「このわた」と呼ばれるようになりました。
古くは将軍家への献上品であり、なかでも能登、尾張、三河のものが用いられていたといわれています。
なまこと和えたり、とろろと合わせたりして食べるほか、お酒に入れて楽しむこともできます。
うにとは
日本三大珍味のうにとされるものは「生うに」のことではなく、うにの生殖巣を原料として塩を混ぜ合わせ、ペースト状にした「塩うに」のことです。
「うに塩辛」ともいわれ、なかでも「越前雲丹」と呼ばれる、福井県で製造された塩うにが古くからよく知られています。
そのまま食べたり、のり巻きにしたりするほか、パスタなどに加えて食べることができます。
世界三大珍味とは
世界にも三大珍味と呼ばれる食べ物があり、トリュフ、キャビア、フォアグラがそれにあたります。
それぞれの特徴や使われている料理など、詳しくはこちらでご紹介しています。
日本三大珍味はからすみ・このわた・うにのこと
日本三大珍味とはからすみ、このわた、うにを指しています。からすみはボラの卵巣の塩漬けにしたもの、このわたはなまこの腸の塩辛、うには塩と混ぜ合わせてペースト状にした塩うにのことです。
なかでも、長崎野母の唐墨、三河の海鼠腸、越前の雲丹がそれぞれ有名な三大珍味です。普段はあまり食べる機会がないかもしれませんが、手に入ったらぜひ味わってみましょう。