味噌の賞味期限とは?消費期限との違いや保存方法もご紹介
作成日: 2022/03/16
味噌汁や煮物など、毎日の食卓に欠かせない味噌の賞味期限をご存じでしょうか。どのくらいの期間で食べきるべきなのか気になるところです。また、常温で流通しているため保存方法に迷うこともあるかもしれません。
この記事では、味噌の賞味期限を種類別に解説するとともに、消費期限についてや保存方法もご紹介します。
味噌の賞味期限について
まずは、味噌の賞味期限についてご紹介します。
味噌の賞味期限とは
食品には、消費期限や賞味期限の記載義務がある食品と該当しない食品があります。味噌には賞味期限があり、パッケージには期限が記載さいます。
一般的に、麹の使用量(麹歩合)の多いものや塩分量が少ないものほど賞味期限は短くなります。一方、麹の使用量が少なく食塩が多く含まれ、熟成期間が長いものは賞味期限が長くなっています。
賞味期限と消費期限の違い
賞味期限とは、おいしく食べることができる期限(best before)のことです。比較的に品質の劣化が穏やかな商品に表示されている期限で、これを過ぎるとすぐに食べられなくなるということではありません。賞味期限が記載されている食品には牛乳、乳製品、缶詰、即席めん類、スナック菓子などがあります。
消費期限とは、期限を過ぎたら食べない方がよい期限(use by date)のことです。品質が急速に劣化する食品に表示されています。消費期限が記載されている食品には弁当、調理パン、そうざい、生菓子類、食肉、生めん類などがあります。
ただし、どちらも未開封のまま適切に保存した場合の期限になります。開封後は賞味期限、消費期限に関わらず早めに食べきるようにしましょう。
味噌の種類別の賞味期限
種類別の味噌の賞味期限をご紹介します。なお、これらは全国味噌工業協同組合連合会の「みその賞味期限表示に関するガイドライン」で推奨する賞味期限であり、全て常温流通の場合の期限となっています。
米味噌
米味噌は全国で最も多く作られている味噌で、大豆、米麹、塩が原料です。西京味噌などの白味噌も米味噌の一種です。原料の比率の違いによってさまざまな種類が作られています。賞味期限はそれぞれ、甘口の米味噌で3~ 6か月、辛口の米味噌で3~12か月ほどです。
麦味噌
麦味噌は大豆、麦麹、塩を原料とした味噌で、おもに中国地方、四国地方、九州地方で作られています。大豆に対する麹の割合が多いことが特徴です。賞味期限は3〜12か月ほどです。
豆味噌
豆味噌は大豆、豆麹、塩を原料とした味噌で、おもに中京地方で作られています。ほかの味噌よりも熟成期間が長いことが特徴です。賞味期限は6〜12か月ほどです。
調合味噌
調合味噌は米味噌、麦味噌、豆味噌を2〜3種類ほど調合した味噌です。赤だしも調合味噌のひとつで、豆味噌と米味噌を調合している場合が多くなっています。賞味期限は3〜12か月ほどです。
味噌の保存方法
発酵食品である味噌は時間の経過とともに色や風味が変わります。劣化しないように適切な保存方法を確認しておきましょう。
常温・冷蔵保存
未開封の味噌は温度の変化が少ない場所で常温保存します。開封後は冷蔵保存しておきましょう。
詳しくはこちらでご紹介しています。
冷凍保存
味噌は冷凍保存も可能です。塩分が高いため冷凍しても完全には固まりません。使うときは清潔なスプーンなどで必要な量を取って使用しましょう。
詳しくはこちらをご覧ください。
味噌の賞味期限は麹の使用量や塩分量により異なる
味噌には賞味期限が定められています。麹の使用量が少なく食塩が多く含まれており、熟成期間が長いものの方が賞味期限も長くなります。
発酵による変化を防ぎ、風味よく最後まで使いきるために適切な保存方法を知っておきましょう。ただ、開封後はなるべく賞味期限内に使い切るようにしてください。
【参考】
・全国味噌工業協同組合連合会 みその賞味期限表示に関するガイドライン
(https://zenmi.jp/data/osirase/misonosyomikigen-gaidorain20180327.pdf)
・農林水産省 今昔,豆の加工品
(https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/2102/spe1_03.html)
・消費者庁 食品の期限表示
(https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10993152/www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin375.pdf)(2022/03/16)