柏餅ってなぜ葉っぱで包まれているの?その理由やレシピ紹介
作成日: 2022/04/25
5月5日「端午の節句」に食べられる柏餅。柏の葉に包まれたふっくらした餅とあんこ。口に入れると葉っぱの香りが広がって美味しいですよね。そんな柏餅はなぜ葉っぱで包まれているのか、疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
この記事では、柏餅が葉っぱに包まれている理由や歴史などを見ていきましょう。また、柏餅の種類や購入場所、レシピなどもご紹介します。
柏餅とは
柏餅とは、平たく丸めた餅をカシワの若葉で包んで蒸したお菓子で、英語では「Kashiwa mochi」と表記します。
餅の中にはこしあんや粒あんなどの小豆あんを入れるのが一般的です。
柏餅を葉っぱで包む意味
柏餅を葉っぱで包む意味には諸説あり、一つはカシワの葉には抗菌、防腐作用があるといわれています。冷蔵庫がない時代に、餅が腐らないようにと巻いたことが始まりです。
また、カシワの木は落葉樹ですが、新芽が出るまで古い葉が木から落ちないため、「木の神様に守られている」という言い伝えがありました。このことから「家系が絶えない」「子孫繁栄」などの縁起物のよいものとして、柏餅を食べる風習が広まりました。
西日本にはカシワの木が少ないため、カシワの葉ではなくサルトリイバラ(別名:山帰来/さんきらい)という植物の葉で包む地域もあります。
柏餅の由来・歴史
柏餅は、カシワなどの植物の葉っぱでくるんだ餅のことです。
柏餅が食べられるようになったのは、江戸時代からといわれています。5月半ばから7月上旬ごろにかけて各集落で子どもたちが主役の「田の神祭り」が行われ、子孫繁栄を願う縁起の良い食べ物として柏餅が食べられていました。
現在は端午の節句である子どもの日に食べられています。
柏餅の種類
柏餅の餅は白色が一般的ですが、よもぎ入りの草餅や淡い紅色のもの、お茶の葉を練り込んだものなどさまざまな種類があります。
あんは、小豆あん(粒あん・こしあん)、味噌あんの3種類があり、どのあんが入っているかは葉の表裏で見分けることができます。ザラッとした裏面が見えているものは小豆あんで、つるっとした葉の表を外側にして包んでいるものが味噌あんというのが一般的です。
柏餅の購入可能場所
柏餅は、スーパーや和菓子専門店などで購入できます。こどもの日に合わせた期間限定販売となっていることが多く、4~5月ごろ店頭に並びます。
DELISH KITCHENの柏餅レシピ
ここからは、柏餅のレシピをご紹介します。
柏餅
ご家庭で作れる本格的な柏餅のレシピです。白玉粉を使うことで、もっちりとした食感に。カシワの葉っぱの爽やかな香りが口いっぱいに広がりますよ。こしあんは、お好みで粒あんに代えてもお作りいただけます。
レンジ柏餅
レンジで手軽に作れる柏餅です。簡単に作れるので、今年は手作りの柏餅にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。冷めてから柏の葉っぱで包むことで、くっつきにくくなりますよ。
味噌あん柏餅
いつもと違った味噌あんの柏餅はいかがでしょうか。白味噌のうまみと白あんのまろやかさを合わせることで、甘じょっぱいくせになる味わいに。食紅を加えたピンクの餅で、見た目も華やかに仕上がります。
柏餅風いももち
いももちを大葉で包んだ柏餅風のいももちは、甘いものが苦手な方におすすめ。ツナの旨味とコーンの食感がいも餅とよく合います。もちもちした食感と、大葉の爽やかな香りがたまりません。
柏餅の葉っぱは抗菌のためだった!
子孫繁栄を願う縁起の良い食べ物として、子どもの日に欠かせない柏餅。柏餅に葉っぱが巻いてあるのは、抗菌作用や木の神様に守られているという言い伝えがあったからです。
ご紹介したレシピを参考に、今年の子どもの日は柏餅作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。