ベシャメルソースとは?ホワイトソースとの違いや作り方もご紹介
作成日: 2022/10/30
フランス料理の基本ソースのひとつである、ベシャメルソース。ホワイトソースとよく似ていることから「ホワイトソースとどう違うの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、ベシャメルソースとホワイトソースの違いについてご紹介します。また、あわせてベシャメルソースを使用したレシピもご紹介しているので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
ベシャメルソースについて
まずは、ベシャメルソースとは何なのか、語源や歴史、ホワイトソースとの違いまで詳しく解説していきます。
ベシャメルソースとは
ベシャメルソース(仏: sauce béchamel)とは、小麦粉とバターで作られたルーを牛乳でとき、煮詰めて作られた白いソースのことです。ベシャメルソースはフランス料理の5大ソースにも入るほど、基本的なソースといわれています。
ベシャメルソースは、日本でもグラタン、コロッケ、煮込み料理などさまざまな料理に使われており、馴染み深いソースです。ベシャメルソースは、用途によって濃度を変えて作られます。
ベシャメルソースの意味・歴史
ベシャメルソースの発祥にはいくつかの説があるため、真相は定かではありません。
しかし、諸説ある中でも有力なのが、ルイ14世(1638―1715)に仕えていたベシャメル (ルイ・ド・ベシャメイユLouis de Béchameil )がこのソースを考案したという説です。
その当時の宮廷シェフが、ベシャメルソースを考案したルイ・ド・ベシャメイユに敬意を表し、「ベシャメル」ソースと名付けたとされています。
ベシャメルソースとホワイトソースの違い
ベシャメルソースはホワイトソースのもっともシンプルで代表的なもの、ホワイトソースは料理に使用する白系ソース全般のことです。
ベシャメルソースに別の食材が加えられることで他のさまざまなソースのベースにもなっていきます。
ただし、ホワイトソースのなかでもっとも有名なのがベシャメルソースのため、ホワイトソースとベシャメルソースはイコールであるという認識が広まっています。
ベシャメルソースは他のソースのベースになる
ベシャメルソースはさまざまな他のソースのベースとして使われており、合わせる食材によって様々なソースになることが特徴です。
たとえば、ベシャメルソースは合わせる食材によって以下のようなソースになります。
モルネーソース(チーズ)
オーロラソース(トマトピューレ)
ナンテュアソース(小エビ、バター、クリーム)
アメリケーヌ・ソース (ロブスター、バター、クリーム)
クリームソース(濃いクリーム)
マスタードソース(マスタード)
スビーズソース(玉ねぎのみじん切りのバター炒め)
チェダーチーズソース(チェダーチーズ、辛口マスタード、ウスターソース)
料理に応じて濃度を調節しよう
ベシャメルソースは、料理に応じて濃度を調整して使用するのが基本です。
たとえば、グラタンやコロッケなどに使用するベシャメルソースは、もったりとした高濃度のソースに調整します。グラタンなど、一般的なベシャメルソースを使用した料理は、中濃度でとろりと仕上げましょう。
シチューなどのスープや煮込み料理には、低濃度でさらっと仕上げます。
DELISH KITCHENのベシャメルソースのレシピ
ここからは、DELISH KITCHENのベシャメルソースのレシピをご紹介します。
基本のホワイトソース
シンプルな材料で作れる、基本のホワイトソースのレシピです。小麦粉の量で濃度を自由に調節できるので、さまざまな料理に応用できます。
レンジ:ベシャメルソース(ホワイトソース)
火を使うのが面倒くさい…という方におすすめなのが、こちらの電子レンジで作るベシャメルソースのレシピです。牛乳を加えるたびにしっかりと混ぜることで、だまになりにくくなります。
ベシャメルソースはホワイトソースの代表
ベシャメルソースは、ホワイトソースの中でも代表的なシンプルな白いソースのことです。使用する料理に応じて、濃度を調整して使用したり、さまざまな食材を加えて違うソースに派生させたりできるのも特徴です。
ベシャメルソースは少ない材料で作れます。工程も簡単なので、ホワイトソース缶がなくても家で簡単に作れるのが魅力です。今回ご紹介したレシピを参考に、ベシャメルソースを手作りしてさまざまな料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。