DELISH KITCHEN

スペインの伝統菓子「ポルボロン」とは?言い伝えやレシピを紹介

作成日: 2023/07/25

更新日: 2023/08/01

みなさんは「ポルボロン」という名前を聞いたことがありますか?ポルボロンはスペインのお菓子で、古くから「幸せを呼ぶお菓子」と言われています。
この記事では、ポルボロンの特徴や言い伝え、他の焼き菓子との違い、ご自宅で作れるレシピについてご紹介いたします。

目次

  1. スペインのお菓子「ポルボロン」
    1. ポルボロンとは
    2. 名前の由来
    3. 味わい・特徴
  2. ポルボロンの言い伝え
  3. スノーボール・ブールドネージュとの違いは?
    1. ブールドネージュ
    2. スノーボール
  4. DELISH KITCHENのポルボロン風クッキーのレシピ
    1. 準備する材料(15枚)
    2. 調理工程
    3. 詳しいレシピ動画はこちら「ポルボロン風クッキー」
    4. レモンのブールドネージュ
  5. ポルボロンは「幸せになれるお菓子」

スペインのお菓子「ポルボロン」

ポルボロンとは

ポルボロンは、スペイン・アンダルシア地方発祥の伝統的な焼き菓子のこと。スペインでは、記念日やクリスマスなど、お祝いの日によく食べられるお菓子です。

薄力粉や砂糖、アーモンドプードル、バターなどシンプルな材料で作れられるポルボロンは、素朴な甘さで優しい味わいが楽しめます。クッキーとは異なり、卵は使いません。ほろほろと口の中でほどける食感が最大の特徴です。

名前の由来

ポルボロンの名前の由来はスペイン語の「polvo(ポルボ)」です。直訳すると「塵」「ほこり」という意味ですが、この言葉は「パウダー」「ほろほろと崩れる」という意味も含んでおり、ポルボロンの特有の口の中でほどける食感が表れています。

味わい・特徴

ポルボロンは、素朴な味わいと口の中でホロッとほぐれる優しい口当たりが特徴です。口に入れるとホロホロとほどけ、噛むほどに溶けてなくなります。ふわっと鼻に抜けるアーモンドの香りもよく、よりおいしさを感じられますよ。

沖縄名物のちんすこうに近い味わいで、コーヒーや紅茶とよく合います。お召し上がりの際はご一緒に召し上がってみてくださいね。

ポルボロンの言い伝え

素朴な味で長年愛されるポルボロンにはふしぎな言い伝えがあります。口の中で崩れずに"ポルボロン、ポルボロン、ポルボロン"と3回唱えると、願いが叶い幸せになるという言い伝えです。

ポルボロンは口に入れた瞬間に溶けてしまうので、"ポルボロン"と3回唱えることはなかなか難しいかもしれませんが、食べるのが楽しくなる言い伝えですよね。ぜひ一度、ポルボロンの口溶けを楽しみながら願いを込めて挑戦してみてください。

スノーボール・ブールドネージュとの違いは?

ポルボロンには「ブールドネージュ」と「スノーボール」という、似たようなお菓子が存在します。それぞれどんな違いがあるのか見ていきましょう。

ブールドネージュ

ブールドネージュは、ポルボロンがフランスに伝わって生まれたお菓子で、「雪の玉」を意味するフランス語です。雪のような口溶けと白い見た目が由来と言われています。

ポルボロンとの違いは「作り方」と「食感」です。

  1. ポルボロンは、オーブンやフライパンで薄力粉を焼き、グルテンをなくしてから作りますが、ブールドネージュは薄力粉を加熱せず作られます。
  2. 本場のポルボロンはラードを使用しますが、ブールドネージュはバターを使用します。ラードを使用することでより、ホロホロとした口溶けになるようです。
  3. そのため、ポルボロンはホロホロとした食感、ブールドネージュはサクサクとした食感になります。

スノーボール

実は、先にご紹介したブールドネージュとスノーボールは同じお菓子なんです。発祥国は異なるので、アメリカではスノーボールと呼ばれ、フランスではブールドネージュと呼ばれます。

DELISH KITCHENのポルボロン風クッキーのレシピ

ここからは、ご家庭で手軽に作れるポルボロン風クッキーのレシピをご紹介します。アーモンドの風味がほんのりと口の中に残り、余韻を楽しめます。シンプルな材料で、簡単に作ることができますよ、

準備する材料(15枚)

・薄力粉       :80g
・無塩バター     :60g
・アーモンドプードル :30g
・グラニュー糖    :大さじ1
・塩         :ひとつまみ
・粉砂糖       :大さじ3

調理工程


①《下準備》 バターは1cm角に切り、冷蔵庫で冷やす。オーブンを160℃に予熱する。


②フードプロセッサーに薄力粉、アーモンドプードル、グラニュー糖、塩を入れて攪拌する。バターを加えて攪拌し、生地がまとまったら取り出す。


③クッキングシートの上に2をのせ、棒状にして冷蔵庫で30~1時間冷やし固める。


④3を1cm幅に切る。クッキングシートを敷いた天板に並べ、160℃に予熱したオーブンで20〜25分焼き、粗熱をとる。


【ポイント】クッキーを天板に並べる際は、少し間をあへて並べてください。焼いている間に生地がふくらんで、くっついてしまうのを防ぐためです。


⑤4に粉砂糖を全体にふるう。

詳しいレシピ動画はこちら「ポルボロン風クッキー」

レモンのブールドネージュ

ポルボロンではなく、似た見た目であるブールドネージュのレシピをご紹介します。レモンの爽やかな香りがふわっと広がる一品です。レモンを皮と果汁を入れることで風味が増し、クセになるおいしさ。紅茶やコーヒーのお供やちょっとしたプレゼントにもおすすめです。

ポルボロンは「幸せになれるお菓子」

ポルボロンはスペイン・アンダルシア地方発祥の伝統菓子で、ホロホロと崩れる食感が特徴です。口に含んで食べ終わるまでに3回「ポルボロン」と唱えると、幸せになれると言われています。幸せを呼ぶお菓子は、大切な人へのプレゼントにもおすすめですよ。今回ご紹介したレシピを参考に、ご家庭でポルボロンを作ってみてくださいね。

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