砂糖の賞味期限とは？固まったときのほぐし方も解説

砂糖の賞味期限とは

砂糖には賞味期限がありません。これは上白糖や黒砂糖、きび砂糖など、あらゆる砂糖に当てはまります。

賞味期限がない理由として、砂糖には不純物がほとんど含まれていないことが関わっています。砂糖は製造過程で高度に精製されて品質が安定することから、通常は保存しても変質しにくくなるのです。

そのため、砂糖はJAS法で賞味期限を表示する必要のない食品に分類されています。JAS法とは、農産物や水産物、飲食料品といった農林物資の品質の基準を定める規格のことで、食品の表示基準も定めています。

砂糖の保存方法

砂糖には賞味期限がないものの、適切に保存する必要があります。温度変化に敏感であるため、たとえ未開封であっても高温多湿な場所では保存しないようにしてください。

開封後の砂糖は、密閉できる容器や保存袋に入れておけば、1年ほど保存できます。どちらの方法で保存する場合でも、風通しのよい冷暗所で保存するのがポイントです。

保存方法の詳細は、こちらでご紹介しています。

固まった砂糖のほぐし方

一粒一粒が結晶になっている砂糖は、乾燥すると固まりやすくなります。そのため、固まってしまったときは、適度な水分を与えるのが効果的です。
ここでは、キッチンペーパー、食パン、霧吹きを使った砂糖のほぐし方を紹介します。

キッチンペーパーを使用する方法

固まった砂糖が入っている容器に、湿らせたキッチンペーパーを入れておきます。水分が多すぎると砂糖がベタベタとしてしまうので、必ずよくしぼってから入れるようにしてください。

数時間ほど経つと、キッチンペーパーの水分で砂糖がほぐれてサラサラになります。砂糖がもとの状態に戻ったら、キッチンペーパーを取り出しましょう。

食パンを使用する方法

砂糖の容器に食パンを入れてほぐす方法もあります。意外な方法ですが、食パンには適度な水分が含まれるため、砂糖がほぐれやすくまります。

食パンを入れたまま数時間ほど置き、砂糖がサラサラになったら完了です。砂糖がほぐれたら食パンを取り出してください。

霧吹きを使用する方法

固まった砂糖は霧吹きを使ってほぐすことができます。霧吹きで砂糖に水をかけ、置いておくだけの簡単な方法です。

ただし、吹きかける水が多すぎると砂糖が溶けてしまいサラサラになりません。そのため、少量の水を吹きかけて少しずつ砂糖をほぐしていくのがポイントです。

砂糖の捨てるサインと見分け方

砂糖が湿気って溶け出している場合は、痛んでしまっている可能性があるため使うのはおすすめできません。

また、部分的に変色している場合も注意が必要です。何かが砂糖に染み込み、汚染されている可能性があります。変色の原因が分からないときは使用を中止しましょう。

また、長期にわたって適切に保存していたものが、全体的に変色している場合は問題ありません。この現象は、砂糖の原料に含まれている微量のアミノ酸と糖の化学反応（メイラード反応）による変色です。

砂糖には賞味期限がないため適切に保存しよう

砂糖は製造中に高度に精製され、品質が安定することから賞味期限がありません。これは種類に関わらず全ての砂糖に当てはまります。

ただし、温度変化に敏感なので未開封であっても、高温多湿な場所で保存するのは避けてください。適切に保存することで長く品質を保つことができますよ。固まってしまった場合のほぐし方や、傷んでいる状態の見分け方も確認しておくとよいでしょう。

【参考】
農林水産省 砂糖 Q&A
（https://www.maff.go.jp/j/seisan/tokusan/kansho/kakudai/manabu/question.html）（2021/12/29）