モスコミュールとはどんなカクテル?作り方もご紹介!
作成日: 2020/08/03
更新日: 2024/09/04
モスコミュールという名前のカクテルをご存知ですか?名前くらいは耳にしたことがあっても、詳しくはあまり知らないという人もいるかもしれません。居酒屋やバーなどでは、定番カクテルとして知られるモスコミュールについて、もっと知識を深めてみませんか。
本記事では、モスコミュールの名前の意味から味や度数、作り方まで詳しくご紹介します。
※こちらの記事でご紹介する内容は、アルコールを含む飲料に触れています。
20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
モスコミュールとは?
モスコミュールとは、ウオッカをジンジャーエールで割り、ライムを絞ったカクテルです。
ここでは、モスコミュールの名前の由来や、味の特徴などを詳しく見ていきましょう。
名前の由来
モスコミュールを英語にすると「Moscow Mule」となります。「Moscow」は現ロシアの首都、モスクワのことで、「Mule」は馬とロバの交雑種であるラバのこと。つまり、直訳すると「モスクワのラバ」ということになります。
モスクワで産まれたウオッカは、とてもアルコール度数の高いお酒。そんなウオッカがベースになっているため、飲むとまるでラバに蹴られたようなインパクトがある、といった意味が込められています。
歴史
モスコミュールの誕生秘話にはいくつか説がありますが、なかでも有力なのは1940年代、アメリカのハリウッドで考案されたという説です。
当時バーテンダーだったジャック・モーガンは、仕入れすぎてしまったジンジャービアの消費に悩んでいました。そこで、ジンジャービアとウオッカを使ったカクテルを考案したのです。
または、ウオッカの製造メーカーが、ウオッカの販売促進のために考案したカクテルだという説もあります。
ちなみに、ジンジャービアとは、現在のジンジャーエールの原型になる飲料のことです。
当時はモスコミュールを銅製のマグカップに入れて飲むのが一般的なスタイルでした。
味
ジンジャーエールにライムの酸味がプラスされたさわやかな飲み口。
ベースとなるウオッカは無味無臭ですが、アルコール度数がとても高いお酒なので、喉元を通るときに体が熱くなるような重厚感があります。
度数
モスコミュールのアルコール度数は10~15度くらいが一般的です。ビールのアルコール度数が5度前後であることから、アルコール度数は高め。
ただし、ベースとなるウオッカの銘柄や、配合量によって度数は異なってくるので、平均的な目安として覚えておくと良いでしょう。
カロリー
一般的なモスコミュールの配合では、100ml当たり約93kcalになります。
ビールが100ml当たり約40kcalであることから比較すると、カロリーは高めだといえるでしょう。
糖質
配合や銘柄によっても変わりますが、一般的な配合で作られたモスコミュール100ml当たりの糖質は約9gです。
ビール100ml当たりの糖質が約3~5gであることから比較すると、糖質は高めだといえます。
モスコミュールの作り方
ここでは、モスコミュールの基本的な作り方をご紹介します。
※このレシピはアルコールを含んでおります。未成年者の飲酒は法律で禁止されています。
用意するもの
グラス(冷やしておく)
マドラー
氷
ウオッカ45ml
ライム果汁15ml
ジンジャーエール(またはジンジャービア)90ml
作り方
グラスにライム果汁、氷を入れ、ウオッカ、ジンジャーエールの順に注ぎ、マドラーで軽くかき混ぜたら完成です。
グラスを銅製のマグに変え、あればジンジャービアを使うと、古典的なスタイルのモスコミュールを楽しむことができます。
ジンジャービアはショウガと糖を発酵させて作った飲料で、ジンジャーエールよりもショウガの刺激が強いのが特徴です。
動画でもモスコミュールの作り方をご紹介していますので、
ぜひ参考にしてみてくださいね!
モスコミュールとモヒートの違い
モスコミュールと名前が似ているモヒートは、キューバ発祥のカクテルです。モスコミュールはウオッカをベースとしているのに対し、モヒートはラム酒がベースになったカクテル。
レシピはさまざまありますが、グラスにライム、砂糖、ミントの葉を入れてマドラーで軽く潰して香りを引き出し、氷、ラム酒、炭酸水を注いだものが一般的です。
モスコミュールとの大きな違いは、ミントが入ることと、ベースになるお酒が違うことだといえます。
知識が深まるとお酒の時間がもっと楽しくなる!
今回の記事では、カクテルの定番モスコミュールにスポットを当て、名前の由来から誕生秘話、そしてカロリーや作り方まで解説しました。いつも何気なく飲んでいたカクテルも、知識が深まることでさらに興味が湧き、お店の人との会話も弾むことでしょう。
モスコミュールは自宅でも簡単に作れるので、今回ご紹介したレシピを参考に自分好みの配合で楽しんでみるのも良いのではないでしょうか。