卵のカラザとは?役割や取り方のコツをご紹介!
作成日: 2021/08/27
料理やお菓子作りに欠かせない卵は、そのまま卵かけごはんにしてもおいしいので、毎日食べるという人もいるでしょう。
ところで、卵を割ると卵黄と卵白の間にある、白い物体「カラザ」の正体をご存じですか。どのような役割があるのか、食べてしまっても大丈夫なのか気になるところです。
この記事では、カラザの役割や取り方のコツについてご紹介します。
カラザについて
カラザという名前の語源は、ラテン語で霰(あられ)を意味する「chalaza」だといわれています。
「chalaza」という言葉をさらにさかのぼってみると、ギリシア語で塊を意味する「khalaza」にたどり着くのだとか。カラザは日本語ではないようです。
では、具体的にどのような役割があるのでしょうか。
カラザとは
カラザは卵黄の横にある、モヤッとした白いひも状の物体です。
少しねじれた構造をしているため、へその緒のようなイメージがあるかもしれませんが、人間のへその緒とは少し役割が違います。
そもそも、卵は殻の内側に「卵殻膜(殻のすぐ内側にある、卵を覆っている白くて薄い膜)」「卵白」「卵黄」があります。
さらに卵白は「内水様卵白」「濃厚卵白」「外水様卵白」「カラザ層」の4つに分かれており、カラザ層は卵黄を守る役割がある層なのです。
卵黄は、卵白に包まれているだけでは衝撃により動き回ったり破損したりしてしまいます。
しかし、カラザがあることで卵黄を中央に固定し、衝撃から守っています。
カラザは食べられるのか
カラザは、見た目が苦手な人や、繊細な舌触りを楽しむ卵料理などに使う際は取り除くことがあるものの、通常は食べても問題ありません。
そのため、卵の栄養を全て食べたいという場合はカラザも食べるとよいでしょう。
カラザの取り方
取り除きたくても、箸ではなかなか取れないという経験を持つ人は多いのではないでしょうか。
箸でカラザを取り除く際は、カラザと卵黄が接している部分をつまみ、器の壁に沿って引き上げるのがコツです。
箸で取りにくい場合は、フォークの隙間でカラザを挟み込むようにしてすくい上げたり、2本のスプーンでカラザを包み込むようにして引き上げるとよいですよ。
また、インターネットショップや雑貨屋などでは、カラザを取り除く専用の道具も販売されています。
カラザを取り除いた卵をよく使う人などは、持っていると便利です。
カラザは卵黄を守る大切な存在!食べても大丈夫!
カラザには卵黄を卵の中央に固定し、動いたり破損したりするのを防ぐ大切な役割があることが分かりました。
食べても問題はないため、卵の栄養を全て食べたいという人は一緒に食べてしまいましょう。
どうしても苦手な人、だし巻き卵やお菓子など舌触りを損ないたくない場合は、取り除くとよいですよ。カラザはコツを掴めば意外と簡単に取り除くことができます。