DELISH KITCHEN

バニラエッセンスとは?バニラオイルやバニラビーンズとの違いについても解説!

作成日: 2020/04/20

お菓子作りのレシピでよく目にする「バニラエッセンス」。使ったことがある人は多いかもしれませんが、どのように作られているか知っていますか。また、バニラの香り付けをするものにはバニラオイルやバニラビーンズなどもあります。ここでは、バニラエッセンスの特徴や、バニラオイル・バニラビーンズなどとの違いについても解説します。

目次

  1. バニラエッセンスとは?
  2. バニラエッセンスの使い道は?
  3. バニラオイル・バニラビーンズとの違いが知りたい
  4. 手軽に香り付けできるバニラエッセンス!

バニラエッセンスとは?

「バニラエッセンス」とは、アルコールにバニラの香り成分を抽出した香料です。お菓子作りで甘いバニラの香り付けをする際などに使用されます。濃厚なバニラエッセンスはほんの数滴でも十分に香りが引き立つのが特徴ですが、バニラエッセンス自体に甘みはなく、そのまま舐めると強い苦味を感じます。人工香料やカラメル色素が添加されているものがほとんどなので、購入する際には原材料をチェックすると安心です。

バニラエッセンスと似たものに「バニラエクストラクト」があります。こちらは天然のバニラをラムやウォッカなどのアルコールに漬け込んで抽出したもので、人工香料を使用したくないという人におすすめです。バニラエッセンスより高価ですが、水溶性香料なのでバニラエッセンスと同様の使い方ができます。また、商品によって香りの強さが異なるため、香りを確認しながら使用する量には気をつけましょう。

バニラエッセンスの使い道は?

バニラエッセンスは、お菓子などに甘い香りをつけるときに使います。また、甘い香りをつけることで、牛乳や卵のにおいを和らげるといった使い道もあります。バニラエッセンスの使用に適した温度帯はマイナス20〜40度程度なので、プリンやアイスクリームなどの生菓子や冷菓などを作るときにおすすめです。甘い香りをつけることでよりお菓子の味を引き立たせることができますが、必ずしもバニラエッセンスを加える必要はありません。バニラエッセンスがない場合は、メープルシロップやカラメル、バニラシュガー、リキュールなどを使ってもいいでしょう。ただし、アルコール分の高いリキュールを使用する際は、小さい子どもやアルコールの弱い人は注意が必要です。

バニラオイル・バニラビーンズとの違いが知りたい

バニラの香りをつけるものには、他にも「バニラオイル」や「バニラビーンズ」などがあります。バニラオイルとは、バニラの香り成分を油に溶かしたものです。水溶性香料は加熱すると香りが飛んでしまうという性質がありますが、バニラオイルは加熱しても香りが飛びにくいのが特徴です。そのため、高温で焼くケーキやクッキーなどの焼き菓子に適しているでしょう。一方、プリンなどの冷菓に使うと香りが広がりにくく、少々油分を感じてしまうのであまりおすすめできません。

バニラビーンズとはラン科バニラ属の植物の一種です。主な産地はマダガスカルやタヒチ、インドネシア、メキシコなどで、産地によっても香りが大きく異なります。収穫されてすぐのものはほとんど香りがなく、さやの中に入った種を時間をかけてゆっくりと発酵・乾燥させることで、あのバニラの甘い香りが生まれるのです。お菓子作りでは、黒く細長いバニラのさやの中から小さい種を取り出し、そのままもしくは牛乳などで煮出し香りを移して使用します。プリンやアイスクリームなどに入っている黒い小さな粒はバニラビーンズです。

天然の香料であるバニラビーンズは、他のバニラ香料と比べるとやさしい甘さが特徴です。また、種を出した後のさやにはまだ香りが残っているので、使用後はさっと水で洗い水気をしっかりと拭き取って保存しましょう。お好みのアルコールに使用済みのさやを漬けておけば、オリジナルのバニラエッセンスを作ることも可能です。

手軽に香り付けできるバニラエッセンス!

お菓子をよりおいしくしてくれるバニラエッセンスは、キッチンに常備しておきたい香料です。バニラエッセンスの性質をよく知ることで、どんなお菓子に使えばいいのかがわかります。プリンやカスタードクリーム、アイスクリームなどを作る際にぜひ活用してみてください。お菓子作りがより楽しくなることまちがいありません♪

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