川エビ(スジエビ)とは?旬や美味しい食べ方などをご紹介
作成日: 2022/10/06
更新日: 2023/01/04
「エビ」と聞くと、スーパーなどに並ぶバナメイエビや、イセエビ、クルマエビなどを思い浮かべることが多いかもしれません。しかし、エビには池や川、湖、沼などに生息する「川エビ」と総称されるエビもいます。
この記事では、「川エビ」の主な種類や選び方、美味しい食べ方などについてご紹介します。
川エビ(スジエビ)とは
川エビと総称されるものの中には、食用となるものと釣りのエサとなる種類のものがあります。食用となるものは一般的にスジエビが多く、スジエビは川エビと呼ばれることもあります。
スジエビとは
スジエビとは、テナガエビ科スジエビ属に分類されるエビで、淡水である川に生息しています。食用とされている他、釣りの際にはエサとしても用いられています。
一般的に「川エビ」と呼ばれて流通されており、居酒屋などでは「川エビの唐揚げ」といったメニューもあります。小さくて殻が柔らかいため、そのまま丸ごと揚げて食べることができ、エビの香ばしい風味やカリッとした食感を存分に味わうことができます。
メスのスジエビは体長5cmほど、オスは3.5cmと小ぶりで、見た目は他のエビと同様に前から3番目の腹節のところで曲がっています。歩脚は5対全て細長く、前の2対は先端が小さなハサミになっているのも特徴です。また、黒い帯状の筋のような模様があります。
スジエビの旬と生息域
次に、スジエビの主な旬とどこにいるのかを見ていきましょう。
食用とされるスジエビの主な生息域は、滋賀県の琵琶湖です。
琵琶湖での産卵期は3月から9月頃で、旬は2月から3月にかけての時期です。
川エビの種類は豊富
淡水に棲む川エビには、他にもヌマエビやトゲナシヌマエビ、ヒメヌマエビ、ヤマトヌマエビ、ミナミヌマエビ、ミゾレヌマエビなどとたくさんの種類があります。
その中で食用とされているのは、スジエビの他にテナガエビやミナミテナガエビなどです。
テナガエビは、主に本州や四国、九州に生息し、体長は10cmほどです。体長よりも長く発達することもある1対の歩脚が最大の特徴で、エサを掴んだり他のエビと争うときに使います。
ミナミテナガエビは、千葉県から沖縄県、台湾に生息している、体長10cmほどのエビです。頭胸甲に3本の斜線があるのが特徴です。
テナガエビとミナミテナガエビを見分けるには、胸脚先端の毛の量に注目します。
テナガエビは胸脚先端に毛がたくさん生えているのに対し、ミナミテナガエビは毛が少ないのが特徴です。また、ミナミテナガエビには頭胸甲上にはっきりと3本の斜線があります。
川エビの選び方
ここからは、新鮮な川エビの選び方をご紹介します。
生きている川エビは体が透明で内蔵なども透けて見えますが、瀕死の状態から徐々に白っぽく変化していきます。
それゆえに、白いものは死後時間が経っていると考えられるので、体がより透明なものを選ぶようにしましょう。
川エビの食べ方とDELISH KITCHENのレシピ
川エビは、寄生虫が付いている可能性があるため、基本的に生食はできません。加熱調理することで、淡いピンク色に変化し、エビ特有の香りと甘みが引き立ちます。
ここからは、川エビを使ったDELISH KITCHENのレシピをご紹介します。
川えびの唐揚げ
川エビを丸ごとカラッと揚げて、うま味や甘みを存分に堪能できるレシピです。ちょうど良い加減の塩味にさっぱりとレモンの風味が加わり、おつまみにもピッタリな一品。エビの殻剥きなど手間のかかる下処理が不要なので、手軽に作ることができます。
川エビのよくある食べ方には、唐揚げや素揚げ、かき揚げなどの揚げ物や、みそ汁などの汁物、佃煮などがあります。また、塩ゆでにしておつまみとしても食べられます。他にも、地域によって様々な料理や食べ方があり、大根と合わせた煮物や、きゅうりと合わせた煮物などもあります。
川エビ(スジエビ)の風味を丸ごと味わおう!
川エビにはいくつかの種類があり、食用のものと釣り用のエサとなるものがあります。食用の中でも一般的に「川エビ」という名称で流通されることの多いスジエビは、殻が柔らかく小ぶりで丸ごと調理して味わえるのが魅力です。
なるべく身体が透明で新鮮なものを選び、唐揚げやみそ汁、佃煮などの様々な料理でぜひ味わってくださいね。