韓国料理のクッパとはどんな食べ物？種類と味わいの特徴やおすすめレシピをご紹介

韓国料理のクッパとは？

クッパのクッ（국）はスープや汁物を、パプ（밥）はご飯を表します。クッパとはつまり「スープご飯」を意味する、韓国で昔から食べられている伝統的で庶民的な料理です。

韓国でいう汁かけご飯のようなもので、日本でいうお茶漬けや雑炊にあたるでしょう。
クッパには種類がさまざまあり、辛みがなく出汁の旨みが効いたもの、辛みとコクがあるものなどがあります。使う具材や調味料によって、味が異なることが特徴です。

クッパの種類・味わい

ここからは、クッパの種類や味わいについて紹介します。焼肉屋さんのメニューによくあるカルビクッパや、ユッケジャンクッパなど色々な種類のクッパの特徴を解説するので、ぜひチェックしてみてください。

カルビクッパ

カルビクッパは、カルビ（牛肉）を使ったクッパです。コチュジャンや唐辛子入りのスープで辛く仕上げたものや、出汁と醤油をベースにしたあっさりとした味わいのものがあります。

入っている具材はお店によって違いますが、牛肉の他にもやしやにんじん、ニラ、卵などの具材が入っていることが多いでしょう。ごま油とニンニクの食欲をそそる香りと、コクがある味わいが特徴です。

ユッケジャンクッパ

ユッケジャンクッパは、牛肉やワラビ、もやし、にんじんなどの野菜を入れたユッケジャンというスープを使うクッパです。カルビクッパと同じように牛肉を使いますが、カルビクッパは牛バラ肉を使うのに対して、ユッケジャンクッパでは部位の指定はありません。

ユッケジャンクッパは、コチュジャンや粉唐辛子で味付けするため、スープに辛みがあるのが特徴です。ユッケジャンの「ユッケ（육개）」は「犬の肉」を意味します。

ユッケジャンは、犬肉を使用した宮廷料理が起源となっています。牛肉の代わりに鶏肉を使用したユッケジャンは、「タッユッケジャン（닭육개장）」と呼ばれます。

コムタンクッパ

コムタンクッパは、コムタンスープにご飯を入れた料理です。
コムタンスープは、牛のスネ肉や内臓、テールなどを長時間じっくり煮込み、醤油で味付けしたスープをいいます。最近では、牛肉だけでなく骨も一緒に入れて出汁を取る店が増えているため、スープが白濁していることがあります。

コムタンクッパは、牛肉の出汁と醤油の風味が味わい深い一品です。入っている具材は、シンプルに牛肉と白ネギのみというものから、にんじんや大根の薄切りが入ったものまでさまざまな種類があります。

コンナムルクッパ

コンナムルクッパの、コンナムルとは豆もやしのことです。コンナムルクッパは、栄養があるとされる豆もやしをたっぷり加えたスープで作るクッパをいいます。

韓国の全羅北道(チョルラブット) や、全州(チョンジュ)の郷土料理として有名で、お店によってスープに辛みがあるものと、辛みがなくやさしい味わいのものがあります。本場韓国では、マッコリを飲んだ次の日の酔い覚ましとして、味わう方が多いようです。

DELISH KITCHENのクッパのレシピ

ここからは、おうちで作れるクッパのおすすめレシピを紹介します。

ピリ辛クッパ

ピリ辛味が食欲をそそる、具沢山クッパを紹介します。牛肉をじっくり煮込むことで、コクのある味わいが楽しめます。にんじんやニラを一緒に加えて、彩りよく仕上げましょう。簡単なのでぜひ作ってみてください。

焼肉のたれでカルビクッパ風

焼肉のタレで味付けする、簡単カルビクッパ風を作ってみませんか。鶏ガラスープの旨みに焼肉のタレのコクがマッチして、思わずやみつきになる味わいです。お好みで辛さを調整しましょう。

コムタン風クッパ

牛スープの素でコクたっぷりに仕上げた、コムタン風クッパです。牛乳を加えているので、コクがありながらクリーミーな味わいが楽しめます。まろやかな風味と牛肉の旨みが効いたスープは、ご飯との相性もぴったりです。

ユッケジャンスープ

牛肉やにんじん、ニラ、ねぎ、豆もやしを一緒に煮込んだ、具沢山のユッケジャンスープです。具材の旨みが溶け込んだスープに、ニンニクとごま油の風味と唐辛子の辛みが効いて、思わずクセになる美味しさです。

韓国のスープご飯「クッパ」をおうちで作ってみよう！

クッパとは、韓国で昔から食べられている庶民的な料理です。韓国語で「スープご飯」を意味し、たっぷりのスープにご飯を入れて食べます。

クッパにはさまざまな種類があり、コチュジャンや唐辛子で辛く味付けしたスープや、牛や魚介の出汁を効かせた旨みのあるスープをベースにしたものなどがあります。ここで紹介したレシピを参考に、おうちで手作りクッパを楽しんでみてはいかがでしょうか。