DELISH KITCHEN

ブラジル流スイーツ「プヂン」とは?おすすめレシピもご紹介

作成日: 2023/11/06

プリンに似たスイーツ「プヂン」を知っていますか。プヂンは、ブラジルで昔から食べられているスイーツです。近年は日本でも見かけるようになり、SNSなどで注目を集めて人気が出ています。

近頃、固めの食感のプリンが流行っていることもあり、プヂンを扱うカフェも増えてきました。さまざまな場所で見かけるようになったプヂンですが、どのような特徴のスイーツなのでしょうか。

この記事では、プヂンの歴史や特徴、プリンやカスタードプリンとの違いについて解説します。自宅で手作りするときにぴったりのおすすめレシピもご紹介するので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

目次

  1. プヂンとはどんなお菓子?
    1. プヂンとは?
    2. プヂンの歴史
  2. プヂンの特徴とプリンやカスタードプディングとの違い
    1. プヂンの特徴は?
    2. プリンとの違い
    3. カスタードプディングとの違い
  3. 自宅で作れるプヂンのレシピをご紹介!
    1. 材料 【エンゼル型18cm1台分】
    2. 手順
  4. ブラジル生まれのスイーツ「プヂン」を自宅で作ってみよう!

プヂンとはどんなお菓子?

「プヂン」とは、どんなお菓子なのでしょうか。ここからは、プヂンとは何かという解説や、歴史についてご紹介します。

プヂンとは?

プヂンは、ブラジルの家庭でよく食べられているお菓子の一つで、日本のプリンとよく似ています。プヂンという名前は略称で、正式には「プジンジレイチコンデンサード(Pudim de leite condensado)」といいます。

「leite condensado」は、スペイン語で「コンデンスミルク」であり「Pudim de leite condensado」は、練乳のプリン」という意味です。

プヂンの歴史

ブラジルで食べられているプヂンですが、もともとはポルトガルから伝わったとされています。プヂンには、練乳が使われているのが特徴です。ポルトガルのプリン作りでは、材料に砂糖や生クリームを使うのが一般的でした。

しかし、ブラジルでは生クリームよりも練乳が手に入りやすかったこと、伝来したときに砂糖が名産品だったポルトガルの影響を受けたことにより、練乳を使うようになったといわれています。

プヂンだけでなくブラジルでは、本来生クリームを使うスイーツに、練乳やココナッツミルクに置き換えて作られることが多くあります。

プヂンの特徴とプリンやカスタードプディングとの違い

ここからは、プヂンの特徴と、プリンやカスタードプディングとの違いについて解説します。

プヂンの特徴は?

プヂンは、砂糖や生クリームの代わりに練乳を使っているため、ミルキーで強い甘みがあります。特に、ブラジルの本場のプヂンは濃厚な甘みがあることが特徴です。

プヂンは、日本のプリンのように冷蔵庫で冷やし固めて作るのではなく、オーブンで蒸し焼きにするカスタードプディングに近い調理法で作られます。バットなどにお湯を張って蒸し焼きにすることで、少し固めでねっとりとした食感に仕上がります。

プヂン生地のみで作られる場合もありますが、スポンジケーキが敷かれたものもあります。その場合は、プヂンとスポンジを別々で作るのではなく、型にプヂン生地とスポンジケーキの生地を重ねて流し込んだあと、焼いて仕上げます。

ブラジルでは、真ん中に穴が空いた大きめのエンゼル型で作ることが多く、みんなで切り分けて食べるのが一般的です。

ブラジルの家庭では、一家に一つはプヂン用のエンゼル型があるといわれるほど、定番のスイーツです。ココナッツの果肉を粗挽きした「ココナッツファイン」を入れて、アレンジすることもあります。

プリンとの違い

プリンは牛乳と卵、砂糖で作られるため、練乳を使うプヂンとは材料が異なります。調理工程はプヂンと同じく一度蒸しますが、蒸し焼きにせず冷蔵庫で冷やして仕上げます。また、プリンは小さめのカップに生地を入れて作りますが、プヂンはエンゼル型にプヂン液を入れて作る点も違うポイントです。

カスタードプディングとの違い

カスタードプディングとは、プリンのもととなったスイーツです。そのため、材料はプリンと同じ、卵や牛乳、砂糖を使います。それに対してプヂンは、卵と練乳(コンデンスミルク)で作られます。また、カスタードプディングもプリンと同じく、小さめのカップに入れて仕上げます。

自宅で作れるプヂンのレシピをご紹介!

プヂンは自宅でも簡単に作ることができます。今回は卵、練乳、牛乳で作るプヂンをご紹介しますので、ぜひブラジルスイーツの味を楽しんでみてください。

材料 【エンゼル型18cm1台分】

卵:     4個
練乳:    200g
牛乳:   150cc

カラメルソース
砂糖:    50g
水:   大さじ1
熱湯:  大さじ1

手順

①《下準備》オーブンは150℃に予熱する。
②鍋に砂糖、水を入れて中火で熱し、カラメル色になるまで加熱する。火を止め、ふたを被せて熱湯を加える。型に流し入れる(カラメルソース)。
【ポイント】
熱湯を入れる際は必ずふたをし、火傷にご注意ください。


③ボウルに卵、練乳、牛乳を入れてよく混ぜ、こす(卵液)。

④カラメルソースを入れた型に卵液をそっと流し入れる。


⑤型が入る大きさのバットに④を入れ、天板にのせる。
バットにプリン液の高さ程度まで熱湯(分量外:適量)を入れる。


150℃に予熱したオーブンで35〜40分焼く。
粗熱をとり、冷蔵庫で3時間以上冷やす。
【ポイント】
表面の気泡がある場合はスプーンなどで取り除きましょう。
⑥型に器を被せ、上下を返して型から取り出す。
【ポイント】
型とプリンの境目を指の腹で押すようにしてプリンを型からはがしておくと取り出しやすいです。

ブラジル生まれのスイーツ「プヂン」を自宅で作ってみよう!

プヂンとはブラジル発祥のスイーツで、日本のプリンに似たお菓子です。通常のプリンとは異なり、材料に練乳を使うため、甘みが強く濃厚な味わいに仕上がります。

また、食感はプリンとは異なり、固くてねっとりとした食感です。本場のブラジルでは、真ん中に穴が空いたエンゼル型で作られ、家族みんなの分を切り分けて食べられます。

ここでご紹介したレシピを参考に、ぜひ自宅でブラジル生まれのスイーツ「プヂン」を作ってみてはいかがでしょうか。

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