見た目だけじゃない!?サラミとカルパスの違いを解説します
作成日: 2024/05/03
サラミとカルパス。外見はよく似ていますが、実は異なる起源と製法を持つ食品です。この記事では、その違いについて徹底解説していきますよ。
サラミとは
サラミはイタリア発祥のドライソーセージです。ドライソーセージとは肉を調味料や香辛料で肉を味付けし、腸詰めした後、乾燥・熟成させて作る肉製品のことをいいます。その中でもサラミは豚肉や牛肉を原料とし、塩漬けした後で腸詰、乾燥、そして長期熟成させて作られます。
カルパスとは
カルパスは、ロシアが発祥のドライもしくはセミドライソーセージです。
牛肉や豚肉の他、鶏肉などを原料とし、腸詰後は長期間乾燥させた後、燻製加工して作られます。カルパスは食感を良くしたり、臭みを抑える目的でゼラチンやラードなどを加えて作られることが多く、セミドライソーセージとして販売されることが多いです。
サラミとカルパスの違いは何?
上の説明だけでも違いがいくつかありますが、より詳しく違いについて見ていきましょう!
発祥地の違い
サラミはイタリアが発祥であり、古代ローマ時代から食べられていた貴重な加工肉だったといわれています。この時代は貨幣経済ではなく物々交換の時代であり、当時貴重だったサラミはお金の代わりとして使用されていたといわれています。
ちなみに、サラミの語源はイタリア語の「sale(塩)」だといわれています。
一方のカルパスは、ロシアが発祥です。20世紀に起きたロシア革命の影響で多くのロシア人が日本にやってきた際にロシア系のソーセージである「カラウバーサー」が伝わったことで、日本の企業が呼びやすいように「カルパス」と名付けたといわれています。
原材料の違い
実は原材料の違いも明確にあります。
サラミは主に豚肉、牛肉、豚脂肪を原料として作られます。これは、JAS法(日本農林規格等に関する法律)で定められています。一方、カルパスは牛肉や豚肉以外にも鶏肉や羊肉などを使用して作ることができます。
見た目や味わい、食感の違い
サラミとカルパスは外見がよく似ていますが、一般的にサラミは、500円玉ほどのサイズ、あるいは巻き寿司ぐらいのサイズで薄くスライスタイプが多く、カルパスは細長い棒状のタイプが多いです。
また、味わいも、サラミの方が肉の旨みを感じ、カルパスは燻製加工されている分、スモーキーでスパイシーな味わいです。食感も、カルパスの方がやや硬めでサラミはやわらかめといった具合です。
サラミやカルパスを使ったレシピをご紹介!
サラミやカルパスは、様々な料理で活用できる便利な食材です。ここでは、おすすめのレシピをご紹介しましょう。
実は違いがあるサラミとカルパス!
サラミとカルパスは、外見はよく似ていますが、由来や製法、原材料が全く異なる食品でした。
サラミはイタリア発祥のドライソーセージで、カルパスはロシア発祥のセミドライソーセージです。それぞれの特徴を生かしたレシピを作れば、素晴らしい一品が楽しめるはずです。食材の違いを知れば、より美味しく賢く活用できるはずですよ。