流行中の韓国菓子「ヤックァ(薬果)」について徹底解説!
作成日: 2024/05/31
韓国の伝統菓子「ヤックァ(薬果)」は、韓国の伝統菓子「韓菓」の一つ。そのヤックァが近年、若い世代から注目を浴びています。なぜ伝統菓子に人気の火がついたのでしょうか?この記事では、ヤックァの基本知識、味わい、人気の理由などを詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
ヤックァの基本情報
さっそくヤックァの基本的な情報からみていきましょう。
ヤックァとは?
ヤックァは韓国の伝統菓子で、漢字では「薬果」と書きます。
一般的には小麦粉、蜂蜜、ごま油などを混ぜて捏ねたものを型に抜き、油で揚げた後、水飴などのシロップに浸して作ります。
「薬果」と書く理由
「薬」という字が使われるのには、理由があります。韓国では古くから蜂蜜の効能に注目しており、薬として使われてきました。一方で、ごま油も、古くから体・健康に良いものだと伝えられてきました。「薬」という字が使われるのは、このように体に良いとされる蜂蜜やごま油をふんだんに使うお菓子であったためです。
では、お菓子の「菓」という字ではなく「果」という字が使われる理由もみていきましょう。韓国には「チェサ」と呼ばれる仏教の祭祀があります。この祭祀では昔、果物や動物の形を模したヤックァが、山のように積むような形で供えられていました。しかし、果物や動物の形を積むのが難しく、次第に平たい形になっていきました。元々、果物を模して作られたお菓子だったため「薬果」と書いたそうです。
ヤックァの味わいは?
ヤックァはしっかりした甘さが特徴のお菓子です。ドーナツやチュロス、サーターアンダギーなどに似ているとも言われますが、ヤックァは油で揚げた後にシロップに漬け込むので、よりしっとりとした食感で、むぎゅっとした歯応えがあり、素朴ながらも甘みが強く感じられます。ヤックァの中にはシナモンを使用したものも多く、シナモンの甘み・風味も感じられる品もありますよ。
ヤックァが人気になった理由
ヤックァが人気になった理由は、3つあります。
1つは、韓国国内でのニュートロブームです。日本で昭和レトロな喫茶店や音楽が流行したように、韓国も2018年頃からレトロブームがありました。ヤックァは昔から韓国でよく流通していたお菓子だったため、ここで注目を浴びました。
2つめに、韓国の古民家カフェブームです。同じ頃、昔ながらの韓国式家屋「韓屋(ハノク)」をリノベーションしたカフェが流行しました。ヤックァは高麗の時代からある伝統菓子です。アイスに乗せたり、ドリンクと一緒に提供されたりと、様々な形で食べられるようになり、ここでも人気メニューとして注目されました。
そんな中、2020年頃にはモッパンと呼ばれる、食べ物を食べる過程を撮影した動画で、ヤックァを食べる人が急増し、韓国国内のみならず、海外でも一気に人気が広がったとされています。
ヤックァは韓国の伝統菓子!
ヤックァは韓国の伝統菓子です。独特な形と素朴ながらもしっかりとした甘みで今後もますます人気が高まることでしょう。この記事で紹介した情報が、ヤックァを楽しむ際の参考になれば幸いです。ぜひ一度、その美味しさを味わってみてくださいね。