大吟醸とはどんなお酒?吟醸酒や純米酒の特徴も解説します
作成日: 2024/06/07
更新日: 2024/09/04
日本酒には多くの種類がありますが、その中でも特に「大吟醸」という名称を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?この記事では、日本酒初心者の方に向けて「大吟醸」とはどんなお酒か、そして吟醸酒や純米酒との違いについて詳しく解説します。これを読めば、大吟醸の魅力がより一層理解できるはずです。
※こちらの記事でご紹介する内容は、アルコールを含む飲料に触れています。20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
大吟醸とは?
大吟醸酒は、日本酒の特定名称酒の一つで、特に精米歩合50%以下という高い基準を満たすお酒を指します。精米歩合とは、米の外側をどれだけ削ったかを示すもので、大吟醸は米を半分以上削ることで、より雑味の少ない純粋な味わいを追求しています 。
大吟醸酒は「吟醸造り」という方法で醸造されます。これは、よく精米した米を低温でじっくりと発酵させる製法で、この過程で生まれるフルーティーで華やかな香りが特徴です。この香りは「吟醸香」とも呼ばれ、甘い果実や花に例えられる香りです。梅の花、アカシア、チューリップなどの花に例えて表現されます。
醸造酒と純米酒について
日本酒は大きく分けて醸造酒と純米酒に分類されます。醸造酒には醸造アルコールが加えられる一方で、純米酒は米、米麹、水のみで作られます。この違いにより、醸造酒はすっきりとした飲み口になり、純米酒は米本来の旨味やコクが楽しめるのが特徴です。先ほどご紹介した大吟醸は醸造酒にあたります。
醸造酒の種類
・本醸造酒
本醸造酒は、精米歩合70%以下の米を使い、醸造アルコールを添加して作られる日本酒です。これにより、すっきりとした辛口の味わいが特徴となり、冷やして飲むことでその爽快感がさらに引き立ちます。
・特別本醸造酒
特別本醸造酒は、本醸造酒の中でも特に優れた製法や条件で造られる日本酒です。精米歩合が60%以下であることが多く、通常の本醸造酒よりもさらに洗練された味わいが特徴です。酒蔵ごとの個性が強く出るため、銘柄ごとに異なる楽しみ方ができます。
・吟醸酒
吟醸酒は精米歩合60%以下の米を使い、低温で発酵させることでフルーティーな香りを引き出します。フレッシュで華やかな香りと繊細な味わいが特徴です。
・大吟醸酒
大吟醸酒はさらに精米歩合が厳しく、50%以下の米を使います。そのため、より一層クリアで繊細な味わいを楽しむことができます。また、吟醸酒と同様にフルーティーな吟醸香が特徴ですが、その香りがより強く感じられることが多いです
純米酒の種類
・純米酒
純米酒は醸造アルコールを使用せず、米、米麹、水のみで作られます。そのため、米本来の旨味とコクをしっかりと味わうことができます。冷やしても常温でも、燗酒にしても楽しめる多様な飲み方ができるのが魅力です。
・特別純米酒
特別純米酒は、精米歩合が60%以下の米を使用し、特別な製法で造られる日本酒です。純米酒と比べて、さらに吟味された製法や米の選定が行われるため、より一層の深い味わいと香りが楽しめます。酒蔵ごとの個性が強く反映されるため、特別な日の一杯としても最適です
・純米吟醸酒
純米吟醸酒は、精米歩合が60%以下の米を使用し、吟醸造りの手法で醸されます。フルーティーな香りを持ちながらも、米の旨味がしっかりと感じられるバランスの取れたお酒です。
・純米大吟醸酒
純米大吟醸酒は、精米歩合50%以下の米を使用し、米、米麹、水のみで作られます。華やかな香りとともに、非常にクリアで上品な味わいが特徴です。冷やして飲むことで、その特徴が最大限に引き立てられます。
自分好みの日本酒を見つけよう!
大吟醸酒は、その精緻な製造過程と高い品質基準により、フルーティーで華やかな香りと雑味の少ないすっきりとした味わいが楽しめる日本酒です。また、吟醸酒や純米酒といった他の種類の日本酒との違いを理解することで、自分好みのお酒を見つける手助けになるでしょう。これを機に、ぜひ様々な日本酒を試してみてください。