DELISH KITCHEN

全粒粉パスタとは?普通のパスタとの違いも解説!

作成日: 2020/08/22

スーパーやコンビニなどでも全粒粉を使用したパンやお菓子などが売られているのを目にしますが、全粒粉パスタがあるのをご存じですか。見た目は一般的なパスタよりも茶色をしていて、独特の風味があるのが特徴です。
こちらの記事では、全粒粉パスタの特徴や一般的なパスタとの違い、全粒粉パスタを選ぶメリットなどについて解説します。

目次

  1. 全粒粉パスタとは?
  2. 普通のパスタとの違い
  3. 全粒粉パスタのメリット
    1. 小麦の栄養を丸ごと摂取できる
    2. 一般的なパスタよりもGI値が低い
  4. 全粒粉パスタはどこで手に入る?
  5. 味わい深い全粒粉パスタをおいしく調理しよう!

全粒粉パスタとは?

全粒粉パスタとは、全粒粉を原料に使用して作られたパスタのことです。
一般的なパスタの原料は小麦粉ですが、小麦粉は製粉の際に胚芽や表皮を取り除き、胚乳だけを残して精製されます。
一方の全粒粉は、胚芽や表皮、胚乳を丸ごと製粉したもので、一般的な小麦粉に対して色がうっすらと茶色いのも特徴です。

全粒粉は一般的な小麦粉と比べ、食物繊維やビタミン、ミネラル、ポリフェノールなどをより多く含んでいます。特に、食物繊維やビタミンB₁、鉄などの含有量は注目を集めているのです。

また、全粒粉のカロリーや糖質は一般的な小麦粉に比べて低いことでも知られています。
一般的な小麦粉【強力粉(1等)】のカロリーは100g当たり365kcal、糖質は69.0gなのに対して、
全粒粉【強力粉(全粒粉)】のカロリーは328kcal、糖質は57.0gとなっています。
そのため、全粒粉パスタのカロリーや糖質も一般的なパスタに比べて低くなります。

【出典:日本食品標準成分表2015年版(七訂)】

普通のパスタとの違い

全粒粉パスタは一般的なパスタに比べて噛みごたえがあり、ぼそぼそとした食感に感じる人も少なくありません。
ただし、噛むごとに口の中で全粒粉の香ばしさが増し、クセになる味わいです。
また、全粒粉パスタは一般的なパスタに比べて吸水性が高く、たっぷりの沸騰したお湯で茹でることでぼそぼそ感をなくすことができます。
少し歯ごたえの残るアルデンテではなく、芯までしっかりと火が通るようやわらかめに茹でると良いでしょう。

もし、全粒粉パスタのぼそぼそ感が気になるという場合は、濃厚なクリームソースやトマトソース、しっかりと味付けしたソースなどと合わせるのがおすすめです。
どんなソースと合わせるにしても、全粒粉パスタに対してソースをたっぷりめに用意しておくと良いでしょう。

また、全粒粉パスタ特有の風味が苦手という場合は、ローズマリーやナツメグ、コショウなどの香りの強いハーブやスパイスなどと合わせるのもおすすめですよ。

全粒粉パスタのメリット

ここでは、全粒粉パスタを選ぶメリットについて見ていきましょう。

小麦の栄養を丸ごと摂取できる

全粒粉は小麦を丸ごと挽いた粉なので、小麦の栄養を余すところなく摂取できるのがメリットです。
食物繊維やビタミン、ミネラル、鉄分なども含まれているので、栄養バランスを気にする人には特におすすめです。

一般的なパスタよりもGI値が低い

全粒粉パスタは一般的なパスタよりもカロリーや糖質が低いことは説明しましたが、GI値が低い点でも注目を集めています。
GI値とは食後に食べ物が糖に変わる際の血糖値の上昇スピードを計ったもので、GI値が低いほど血糖値の上昇値が緩やかになることがわかっています。
一般的なパスタのGI値が65なのに対して、全粒粉パスタのGI値は58です。

【出典元:http://www.glycemicindex.com/index.php】
※Spaghetti, white, durum wheat semolina (Panzani, Marseilles, France), boiled in 0.7% salted water for 16.5 min
※Wholemeal pasta, dark durum wheat, boiled 10 min in salted water

全粒粉パスタはどこで手に入る?

昨今はスーパーなどでも販売されるようになった全粒粉パスタですが、一般的なパスタのようにどこの店でも購入できるわけではありません。輸入食材を扱うスーパーやイタリア食材専門店などでは比較的手に入れやすいでしょう。
店舗で見つからない場合は、通販などで探してみることをおすすめします。さまざまな種類の全粒粉パスタが購入できるので、市販品をいろいろと比較してみてください。

味わい深い全粒粉パスタをおいしく調理しよう!

全粒粉パスタと一般的なパスタの違いがわかりましたか。両者は見た目や味わいだけでなく、含まれる栄養も違うのですね。
食感が苦手という人も、こちらでご紹介した調理のポイントを押さえるだけで、おいしく全粒粉パスタを食べることができます。

全粒粉パスタならではの香ばしい風味を、いろいろなソースと合わせてぜひ味わってみてください。

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