そのまま生で食べられる?ベーコンの生食を詳しく解説
作成日: 2021/11/05
カリカリに焼いて目玉焼きに添えたり、カルボナーラに入れたりなど、さまざまな使い方ができるベーコンですが、生食できるベーコンもあることは意外に知られていません。
脂身の多いベーコンは生食すると生ハムとは一味違う、濃厚な味わいがあります。しかし、ベーコンのなかには生食できないものもあるので注意が必要です。この記事では、生食可能なベーコンとできないベーコンの見分け方などをご紹介します。
ベーコンは生で食べられる?
生食できるベーコンと生食できないベーコンはどう見分ければいいのでしょうか。順を追ってご紹介します。
生食できるベーコン
結論からいえば「加熱食肉製品」と明記されている国産のベーコンは生食可能です。加熱食肉製品とは文字通り原料肉を加熱・殺菌した製品のことで、食品表示法では加熱食肉製品または非加熱食肉製品など、製造方法に応じた表示が義務付けられています。
一般的に市販されているベーコンは、豚肉を食塩や砂糖、香辛料などを溶かした液に漬け込んだ後、燻煙、乾燥させて製造します。加熱食肉製品と表示された製品は、食品衛生法に基づき、製造工程において中心温度を63℃で30分以上加熱、殺菌するので生食できるのです。
どうしても気になるようであれば、パッケージに「そのままでもお召し上がりになれます」などの文言が表記されている製品を選びましょう。
生食できないベーコンは
一方、生食できない、または避けた方がいいのは外国産、もしくは自家製のベーコンです。品質管理が厳格な国産のベーコンとは違い、外国産のベーコンは製造基準が国ごとで異なるため、生食するのはリスクが伴います。
また、自家製ベーコンは仕上がりが温度や湿度に左右されるため、雑菌が残ってしまうことがあります。十分に加熱してから食べましょう。
生食する時の注意点
一般的に、豚バラ肉を使用したベーコン、またはハーフベーコンは脂身が多いので生食よりも加熱した方が美味しく食べられます。他方、ベーコンのなかでも脂身の少ないショルダーベーコンは、サラダやおつまみなど、ハムと同じように使えます。
ただしベーコンは要冷蔵品なので、常温の場所に長時間さらされるお弁当に生のベーコンを入れるのはおすすめできません。お弁当のおかずにベーコンを使用する際はよく加熱しましょう。
生ベーコンはどんなもの?
ベーコンのなかには「生ベーコン」と呼ばれているものもあります。生食できるベーコンとの違いは何でしょうか。
生ベーコンはパンチェッタのこと
パンチェッタとは塩漬けにした豚バラ肉を熟成・乾燥させたイタリアの伝統的な食肉加工品です。燻製せず作られたパンチェッタは別名「生ベーコン」と呼ばれており、日本では非加熱食肉製品として分類されています。
生食できるのか
燻製したベーコンに比べてやや酸味のあるパンチェッタは、イタリアではカリカリに焼いて食べるほか、生食も盛んに行われています。
イタリアの多くの工場では徹底した品質管理体制を敷いており、生食しても問題ないとされていますが、日本で生食する際は自己責任で行いましょう。
生食できるベーコンはとても使い勝手の良い食材!
生食可能なベーコンであれば、野菜を巻いたり、メロンやイチジクなどの果物とあわせたりするのもおすすめです。口の中で脂がゆっくりととろけていく食感は、脂身の多いベーコンならではです。
ベーコンの生食は好みが分かれるところですが、好みに合えば火を通さずに調理できるのでとても重宝します。ただし記事でご紹介したように生食できないベーコンもあるので、ベーコンを生食する際は表示をよく確認しましょう。