
ナッコプセとは?発祥や味の特徴・レシピもご紹介
作成日: 2025/07/14
ナッコプセは、韓国・釜山の郷土料理として親しまれている人気の海鮮鍋です。タコ・ホルモン・エビの旨みをピリ辛のヤンニョムと一緒に炒めるこの一品は、韓国グルメ好きの間でじわじわと注目を集めています。この記事では、ナッコプセの由来や特徴、レシピまで詳しく解説します。
ナッコプセとは?
ナッコプセの発祥
ナッコプセは、韓国・釜山(プサン)広域市の影島(ヨンド)という地域で誕生した料理です。この町は港町として知られており、新鮮な海産物が手に入りやすいことから、地元で獲れる素材を生かした郷土料理が多く存在します。
1960年代後半、釜山の紡績工場の付近で営業していた食堂が、これらを甘辛いタレで炒めて提供したのが始まりとされています。韓国国内でも「釜山名物」として広まり、現在ではソウルや地方都市の飲食店でも提供されるようになりました。
ナッコプセの由来
ナッコプセの由来は具材の頭文字を取ったものです。
「ナクチ(タコ)」「コプチャン(牛ホルモン)」「セウ(エビ)」を組み合わせて「ナッコプセ」と呼ばれるようになりました。
ナッコプセの特徴
ナッコプセの魅力は、異なる食感と旨みを持つ三つの具材が、ピリ辛ダレに絡むことで絶妙な味わいを生み出すところにあります。
炒め用のヤンニョム(調味だれ)は、コチュジャン・唐辛子粉・ニンニク・砂糖・しょうゆなどをベースにした甘辛系。香ばしいゴマ油の風味が食欲をそそります。ご飯が進む味付けで、韓国では“ご飯泥棒”と呼ばれることもあります。
韓国料理・チュクミとの違いは?
ナッコプセとチュクミは、どちらも韓国の辛口炒め料理ですが、具材に違いがあります。ナッコプセはタコ、ホルモン、エビの三種を使い、それぞれの食感と旨みを一度に楽しめるのが特徴です。一方、チュクミはイイダコのみを使い、コチュジャンベースのタレでピリ辛に炒めるシンプルさが魅力。ホルモンやエビの旨みが加わることで、より複雑でコクのある味わいになるのがナッコプセのポイントです。
尚、チュクミについては以下の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
ナッコプセの食べ方
ご飯と一緒に食べる
ナッコプセは、ご飯との相性が抜群です。お店では、最初に具材だけを楽しみ、その後にご飯を投入して「ポックンパ(炒めご飯)」として最後まで食べ切るのが定番。鍋肌で香ばしく焼けたご飯が絶品です。
野菜と一緒に巻く
レタスやエゴマの葉などに具材を包んで食べるのも人気です。辛味がやわらぎ、さっぱりした味わいに変化します。
チーズや卵トッピングもおすすめ
最近では、モッツァレラチーズや半熟卵を加えるアレンジも登場。辛さとマイルドさのバランスが絶妙で、子どもや辛い物が苦手な人にもおすすめです。
ナッコプセの基本の作り方
自宅でも簡単に作れるデリッシュキッチンのレシピをご紹介します。
材料【2人分】
むきえび・・・・・・100g
生たこ・・・・・・・150g
牛ホルモン・・・・・200g
キャベツ・・・・・・1/8個(150g)
ニラ・・・・・・・・1/3束(30g)
春菊・・・・・・・・1/2袋(100g)
長ねぎ・・・・・・・1/2本(80g)
えのき・・・・・・・1袋(100g)
韓国春雨・・・・・・20g
☆ホルモン用調味料
コチュジャン・・・・大さじ1
韓国産粉唐辛子・・・大さじ1
みりん・・・・・・・大さじ1
しょうゆ・・・・・・大さじ1
みそ・・・・・・・・大さじ1
おろしにんにく・・・大さじ1
★スープ
牛スープの素・・・・大さじ1/2
水・・・・・・・・・300cc
手順
①キャベツは芯を切り落とし、食べやすい大きさに切る。ニラは根元を切り落とし、4cm幅に切る。春菊は根元を切り落とし、茎と葉に分け、茎は斜め2cm幅に切る。ねぎは斜め1cm幅に切る。えのきは根元を切り落とし、半分の長さに切り、根元のほうは手でほぐす
②耐熱容器に春雨、熱湯(分量外:適量)を入れて5分ほど戻し、水気を切る。
③むきえびは背ワタがあるものは取り除き、水で洗って水気をふきとる。生たこは塩(分量外:大さじ1)を全体にもみこみながら表面のぬめりを落とし、水で塩やぬめりを洗い流して水気を切る。食べやすい大きさに切る。
④牛ホルモンは薄力粉(分量外:大さじ2)をまぶしてもみこみ、全体になじんだら水で洗い流して水気を切る。ボウルに☆を入れて混ぜ、牛ホルモンを加えてもみこむ。
⑤鍋にキャベツ、春菊の茎、ねぎ、えのき、春雨、むきえび、生たこを入れ、真ん中に牛ホルモンをのせる。★を加えて中火で熱し、煮立ったらアクを取り除き、ふたをして弱火で7〜8分煮る。ニラ、春菊の葉を加えて再びふたをし、2〜3分煮る。
詳しい手順はこちらの動画をご覧ください!
ご飯が進む!ナッコプセの魅力
ナッコプセは、釜山の港町ならではの素材と工夫が詰まった料理。三つの異なる食感と味が一体となり、ご飯との相性も抜群。最近では日本国内でも知名度が上がってきており、自宅で作る人も増えています。
今回ご紹介したデリッシュキッチンのレシピでも、材料を調達すれば簡単に作れるので、今晩のメニューに迷ったらぜひ試してみてください。