DELISH KITCHEN

ブライン液とは?ブライン液を使ったレシピもご紹介!

作成日: 2020/04/18

お肉を劇的に柔らかくするとして話題の「ブライン液」を知っていますか?鶏胸肉など、パサつきがちな肉もブライン液に漬けてから調理すれば、驚くほどジューシーで柔らかい食感に仕上がります。ブライン液と聞くとなんだか難しそうだと思う人もいるかもしれませんが、実はとっても簡単です。そこで、今回はブライン液の作り方と、ブライン液活用レシピをご紹介します。

目次

  1. ブライン液とは?
  2. ブライン液の作り方とブライニングのポイント
  3. ブライン液を使ったレシピ
  4. ブライン液を活用して柔らかジューシーな肉料理を楽しもう!

ブライン液とは?

ブライン液とは、もともと塩を溶かした水のことを指す言葉です。語源は英語の「brine」で、塩水、または塩水に漬けるという意味を持ちます。欧米では、肉類を保存するための手段の1つとして、この塩水に漬け込む方法が使われてきました。塩が肉のタンパク質を分解することで、中に水分が入っていき、肉を柔らかくします。さらに、塩は肉に入った水分を閉じ込める作用があるため、ジューシーさがキープできるというわけです。

現在はさらにそこから発展させ、水、塩、砂糖の3つを合わせた溶液をブライン液と呼んでいます。塩水に砂糖を加えることで甘味や旨味が増し、保水性もアップします。そのうえ、熱調理してもパサパサになりにくいのがこのブライン液の特徴です。ちなみに、食品をブライン液に漬け込む工程を、「ブライニング」と呼びます。

ブライン液の作り方とブライニングのポイント

ブライン液の作り方は実にシンプル。水に対し、5%の塩と砂糖を混ぜるだけで溶液が完成します。溶液の量は、漬けこむお肉の大きさに合わせて加減しましょう。ただし、必ず水に対する塩と砂糖の比率は守るようにすることがポイント。特に、塩分が5%を超えてしまうと、浸透圧により肉の水分が旨味と共に抜けてしまい、結果的にパサついた食感になる恐れがあるからです。ブライニングする肉類は、鶏肉、豚肉、牛肉と、どの肉でも構いません。脂ののった高級な肉よりは、安価で食感がパサつきがちな鶏胸肉などが向いています。

漬け込む時間は肉の大きさによって調整します。鶏胸肉を丸ごと1枚なら、2~4時間くらいが目安。それ以上サイズが大きい場合は、1晩程度は漬け込みましょう。肉に数カ所フォークを刺しておくと、ブライン液がよりしみ込みやすくなります。その際、好みでレモンやハーブなどと一緒に漬け込むのもおすすめです。ジューシーな食感に香りや風味がプラスされ、さらにおいしさがアップします。なお、ブライン液に漬けている間は、雑菌の繁殖を防ぐため、必ず冷蔵庫で保存しましょう。

漬け込みが完了したあとなら、取り出してラップに包み、冷凍保存することも可能です。ブライン液に漬けたままの冷凍保存は、肉の味が塩辛くなってしまうため、あまりおすすめできません。解凍する際は室温ではなく、冷蔵庫でゆっくり解凍するのがおいしく調理するコツです。

ブライン液を使ったレシピ

ブライン液に漬けることのメリットが分かったところで、次はいよいよ実践に移ってみましょう。ここでは、ブライン液を使ったおすすめレシピを紹介します。
【鶏胸肉ときのこのオーブン焼き】
ブライン液に漬けこんだ鶏胸肉を一口大に切って耐熱皿に入れ、きのこをのせてオリーブオイルをかけ、オーブンで焼くだけ。しっとり柔らかい鶏胸肉にきのこの旨味が染み込んで、絶品の味わいです。好みでブライン液にレモンやハーブを入れるのもおすすめです。

【鶏肉の唐揚げ】
ブライン液に漬けると下味がしっかりつくので、調味料はほとんど必要ありません。水気を切ったら小麦粉や片栗粉をまぶして揚げるだけで、表面はカリッと、中はジューシーに仕上がります。

【豚肉の生姜焼き】
いつもの生姜焼きも、あらかじめブライン液に漬けてから焼くだけで柔らかくジューシーな食感になります。あまり長時間漬けこまないことと、焼く前にしっかり水分を拭き取ることがおいしさのコツです。

【牛肉のステーキ】
かみごたえのある赤身肉や、輸入牛肉などをブライン液に漬けこんでから焼くと、まるで高級肉のような味わいになります。好みのソースを添えて食べましょう。

【ローストビーフ】
牛肉ブロックをブライン液に漬けこんでから、通常通りの工程でローストビーフを作ります。焼き上がってから、肉汁が落ち着くまで冷蔵庫で寝かせることで、しっとりジューシーな口当たりになります。

ブライン液を活用して柔らかジューシーな肉料理を楽しもう!

水と塩と砂糖があれば作れるブライン液。ブライン液に漬けておくだけで、硬くパサつきがちな肉も驚くほど柔らかくジューシーになる、まさに「魔法の液」だといえます。漬け込む時間はかかりますが、難しい工程は一切ないので、料理が苦手な人でも心配ありません。今回紹介した調理例を参考にして、おいしい肉料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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