ブライン液とは?ブライン液を使ったレシピもご紹介!
作成日: 2020/04/18
更新日: 2024/10/28
お肉を劇的に柔らかくするとして話題の「ブライン液」を知っていますか?鶏胸肉など、パサつきがちな肉もブライン液に漬けてから調理すれば、驚くほどジューシーで柔らかい食感に仕上がります。ブライン液と聞くとなんだか難しそうだと思う人もいるかもしれませんが、実はとっても簡単です。そこで、今回はブライン液の作り方と、ブライン液活用レシピをご紹介します。
ブライン液とは?
ブライン液とは、もともと塩を溶かした水のことを指す言葉です。語源は英語の「brine」で、塩水、または塩水に漬けるという意味を持ちます。欧米では、肉類を保存するための手段の1つとして、この塩水に漬け込む方法が使われてきました。塩が肉のタンパク質を分解することで、中に水分が入っていき、肉を柔らかくします。さらに、塩は肉に入った水分を閉じ込める作用があるため、ジューシーさがキープできるというわけです。
現在はさらにそこから発展させ、水、塩、砂糖の3つを合わせた溶液をブライン液と呼んでいます。塩水に砂糖を加えることで甘味や旨味が増し、保水性もアップします。そのうえ、熱調理してもパサパサになりにくいのがこのブライン液の特徴です。
ブライニングとは?
肉類などの食品をブライン液に漬け込工程を、「ブライニング」と呼びます。ブラニングを行うことで、肉の筋繊維が柔らかくなり、水分が閉じ込められ調理後もジューシーで柔らかい食感を保つことができます。
ブライン液の作り方とブライニングのポイント
ブライン液の作り方は実にシンプル。水に対し、5%の塩と砂糖を混ぜるだけで溶液が完成します。溶液の量は、漬けこむお肉の大きさに合わせて加減しましょう。
ただし、必ず水に対する塩と砂糖の比率は守るようにすることがポイントです。特に、塩分が5%を超えてしまうと、浸透圧により肉の水分が旨味と共に抜けてしまい、結果的にパサついた食感になる恐れがあります。
ブライニングのポイント3つ
ブライニングを行うためのポイントを3つご紹介します。
ちなみにブライニングする肉類は、鶏肉、豚肉、牛肉と、どの肉でも構いません。脂ののった高級な肉よりは、安価で食感がパサつきがちな鶏胸肉などが向いています。
肉の大きさによって漬け込み時間を調整する
漬け込む時間は肉の大きさによって調整します。鶏胸肉を丸ごと1枚なら、2~4時間くらいが目安です。それ以上サイズが大きい場合は、1晩程度は漬け込みましょう。
肉に数カ所フォークを刺しておく
肉に数カ所フォークを刺しておくと、ブライン液がよりしみ込みやすくなります。その際、好みでレモンやハーブなどと一緒に漬け込むのもおすすめです。ジューシーな食感に香りや風味がプラスされ、さらにおいしさがアップします。
保存の仕方に注意する
ブライン液に漬けている間は、雑菌の繁殖を防ぐため、必ず冷蔵庫で保存しましょう。
漬け込みが完了したあとなら、取り出してラップに包み、冷凍保存することも可能です。ブライン液に漬けたままの冷凍保存は、肉の味が塩辛くなってしまうため、あまりおすすめできません。解凍する際は室温ではなく、冷蔵庫でゆっくり解凍するのがおいしく調理するコツです。
ブライン液を活用して柔らかジューシーな肉料理を楽しもう!
水と塩と砂糖があれば作れるブライン液。ブライン液に漬けておくだけで、硬くパサつきがちな肉も驚くほど柔らかくジューシーになる、まさに「魔法の液」だといえます。漬け込む時間はかかりますが、難しい工程は一切ないので、料理が苦手な人でも心配ありません。今回紹介した調理例を参考にして、おいしい肉料理を楽しんでみてはいかがでしょうか。