IH対応の鍋・フライパンの見分け方と選び方
作成日: 2020/04/27
更新日: 2020/05/07
ご自宅のキッチンではガスコンロを使っているという人も、IHコンロを知らないという人は少ないのではないでしょうか。
IHとは「Induction Heating」の略で、「電磁誘導加熱」という意味です。IHコンロは電気を流してできる磁力が渦電流を発生させ、金属が電気抵抗を起こすことで発熱します。IHコンロで使う鍋は、この仕組みに対応したものでなければ使えません。
そこで、今回はIH対応の調理器具の見分け方と選び方をご紹介します。
IH対応の調理器具の見分け方
IHコンロとガスコンロの大きな違いは、熱が電気抵抗によって伝わるのか、炎によって伝わるのかということです。つまり、調理器具がIHに対応しているかどうかを見分けるには、「電気抵抗のある材質かどうか」が大前提となります。
基本的に鉄やステンレス、ホーローといった材質は電気抵抗がありますが、アルミや銅、陶器などは電気抵抗が弱いか、電気が通りません。従ってアルミ製の鍋や土鍋などは、IHコンロには不向きだといえます。
次に、器具の形状を見てみましょう。IHコンロは調理器具の底面が平らで、トッププレートに全面が密着するものでないとセンサーが反応しない仕組みです。
鍋の底面の直径は12~26cmが目安。中華鍋のような底が丸い形状のフライパンや鍋、底面の直径が12cmに満たないやかんなども、IHコンロでは使えません。
また、IH対応の金属は、磁石がつく性質があります。圧力鍋など、一見してIH対応かどうか分からない鍋を見分ける場合は、底面に磁石がつくかどうかも1つの目安です。
IH対応の調理器具の選び方
IH対応の調理器具を選ぶ際には、底が平らであるかどうかをまず確認しましょう。トッププレートに密着する形状でないと、電気が通らないからです。その際、微妙なゆがみや反りがないかも同時にチェックすることをおすすめします。
購入の際の目安として、IH可のマークがついているかも大事なポイントです。一般的にはIH可のマークとして、SGマークが付いているものが推奨されています。SGとは、「Safety Goods(安全な製品)」の略で、一般財団法人製品安全協会が認定したマークです。
ちなみに、そのままではIHに不向きだとされる土鍋も、SGマークが付いているものはIH可となります。これは、土鍋の底面に金属をコーティングし、電気を通すように加工してあるからです。ただし、IHコンロのメーカーによってはSGマークが付いていても、土鍋や陶磁器の使用を勧めていない場合もあるので、注意しましょう。
不明な点は、購入する前に売り場の担当者に尋ねるなどして、しっかり確認することをおすすめします。
IH対応の調理器具はガスコンロでも使える?
「IH対応」と謳われている調理器具は、結論からいうとガスコンロでも使用できます。IH対応というのは、「もともとガスコンロでの使用を想定した器具がIHでも使える」という意味をもつからです。
ただし、IH用に底面が加工されている鍋や、ステンレス多層鍋などに関しては、ガスコンロで使用すると熱伝導が悪い場合があります。つまり、加熱時間が長くなってしまい、熱効率が悪くなる可能性があるということです。
また、IH対応鍋は底面が平らで重みもあるため、中華鍋のように鍋を持ってあおるといった行為は難しいといえます。
一方、「IH専用」と謳われている調理器具に関しては、ガスコンロ不可の場合もあります。不安に感じた場合は、製品購入時の取り扱い説明書を確認するか、製造元やメーカーに直接問い合わせてみた方が良いでしょう。
新たにIH対応調理器具を購入する際は、ガスコンロでも使えるかどうかあらかじめ確認しておくことをおすすめします。
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ブルーダイヤモンドコート フライパン (26cm)
ブルーダイヤモンドコート 玉子焼 (13×18cm)
ブルーダイヤモンドコート 行平鍋 (18cm)
調理器具の見分け方や選び方を押さえて、IHコンロを使いこなそう!
IHコンロに対応した調理器具は、電気抵抗のある鉄やステンレス、ホーローなどの金属が使われている必要があります。なおかつ、底面が平らでトッププレートに密着する形状のものでないとIHコンロでは使えません。
今回はIH対応調理器具の見分け方や選び方を紹介しました。手持ちの鍋やフライパンをIHコンロで使う場合や、新たにIH調理器具を検討する際の参考にしてみてはいかがでしょうか。