DELISH KITCHEN

たまり醤油とは?代用品についても解説します

作成日: 2020/05/04

濃口醤油や薄口醤油を常備してあるという家庭は多いかもしれませんが、「たまり醤油」を知っているという人は意外と少ないのではないでしょうか。
こちらの記事では、たまり醤油の特徴や一般的な醤油との違い、たまり醤油の代用品などについてご紹介します。

目次

  1. たまり醤油の特徴とは?
  2. 濃口醤油や薄口醤油との違いは?
  3. たまり醤油の代用品には何がある?
  4. 濃厚な旨味が特徴のたまり醤油を日常使いに

たまり醤油の特徴とは?

「たまり醤油」とは、原料となる大豆を蒸したものに麹を加えて味噌玉を作り、1年以上発酵・熟成させて作られる醤油です。熟成過程では味噌玉からしみ出すもろみ液を何度も味噌玉にかけ戻し、熟成を進めていきます。主に東海地方3県(三重県・愛知県・岐阜県)や九州地方で多く生産されるのが特徴で、歴史的には江戸時代頃まで醤油といえばたまり醤油というほど主流なものだったといわれています。

たまり醤油はとろみが強くほんのり甘みがあり、色や風味も濃く独特の香りがあるのが特徴です。基本的に一般的な濃口醤油と同様に使うことができるので、手軽に料理に取り入れることができるでしょう。

特に、焼き鳥のタレや煮魚、佃煮など料理に深いコクを出したいときにぴったりです。たまり醤油の風味が魚の臭みを抑えてくれるため、刺身や寿司との相性もいいことで知られています。
また、濃厚な旨味があるので少量で満足でき、塩分の摂りすぎが気になる人にもおすすめです。

濃口醤油や薄口醤油との違いは?

一般的に、家庭で多く使う醤油には濃口醤油と薄口醤油があります。

特に、卓上醤油や調理に使う醤油としても広く流通しているのが濃口醤油でしょう。その名の通り濃い色をしているのが特徴で、塩味や旨味、甘味、酸味などのバランスが良くどんな料理にも使える優秀な調味料です。

一方の薄口醤油は色が淡く、食材の色や風味を生かしたいときに役立ちます。ただし、濃口醤油よりも塩分を多く含むため、使用する際には量に気をつけましょう。色をつけたくない汁物や、さっぱりとした白身魚の煮付けなどを作るときに活躍してくれます。

これら一般的な醤油を製造する際には大豆と小麦を同量程度使用しますが、たまり醤油の原料はほとんどが大豆となっています。中には小麦粉を加えるものもありますが、一般的な醤油に比べてほんの少量なのが特徴です。たまり醤油は使用する大豆の量が多いため、一般的な醤油よりも旨味が濃厚な醤油に仕上がります。

たまり醤油の代用品には何がある?

なかなかたまり醤油が手に入らないという場合は、濃口醤油を使って代用することができます。たまり醤油の分量をそのまま濃口醤油に置き換えて使うと良いでしょう。

また、よりたまり醤油の甘味や旨味を再現したいときは、濃口醤油にみりんやザラメを加えるのがおすすめです。醤油2に対し、みりん1、ザラメ0.5程度の割合で混ぜ合わせ、沸騰しない程度に加熱しザラメをしっかりと溶かしましょう。ザラメがない場合はきび砂糖でもおいしく作れます。甘味はお好みで調整してください。ただし、アルコール分が完全には飛んでいないので、煮物や炒め物など必ず加熱する調理に使用しましょう。

濃厚な旨味が特徴のたまり醤油を日常使いに

とろりとした食感と濃厚な旨味・風味が特徴のたまり醤油。刺身につけてもおいしいので、ぜひとも常備しておきたいものです。使い方も濃口醤油と同様でいいので、気軽にいろいろな料理に使ってみましょう。いつもの料理がよりおいしくなるはずです。

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