DELISH KITCHEN

豆豉(トウチ)とは?使い方や代用品について解説!

作成日: 2020/05/05

見た目が真っ黒な中華調味料「豆豉(トウチ)」をご存じですか。料理に加えるだけで、本格中華料理が家庭でも手軽に作れる優れものです。
こちらの記事では、豆豉の味や香りの特徴、豆豉の使い方、手に入らない場合の代用品などについて解説します。

目次

  1. 豆豉(トウチ)とは?
  2. 豆豉のおすすめの使い方を紹介
  3. 豆豉の代用品には何がある?
  4. 豆豉があれば本格中華が家庭でも作れる!

豆豉(トウチ)とは?

「豆豉(トウチ)」とは、黒豆に塩や麹、酵母などを加え発酵させて作る中華調味料です。発酵調味料ならではの旨味や香りを持ち、強い塩気もあるので中国では炒め物や蒸し料理などに使用されています。料理に深みのあるコクを加える優秀な調味料なので、家庭でも本格的な中華料理を作ることができるでしょう。

スーパーなどでも見かけることが増えた豆豉ですが、名前が似た調味料に「豆豉醤(トウチジャン)」があります。豆豉醤は同じく黒豆を原料にしたもので、ペーストにした豆豉に唐辛子やニンニクなどを加えた中華調味料です。
こちらは味噌のようにそのまま料理に加えて使用します。名前は似ていますが、風味の異なる調味料であることを覚えておきましょう。どちらも常備しておくとさまざまな料理に活用できます。

また、静岡県の「浜納豆」や京都の「大徳寺納豆」などはかつて中国から伝わった製法で作られたもので、豆豉ととても似た風味を持つ調味料です。

豆豉のおすすめの使い方を紹介

豆豉はそのままではとても塩辛いので、細かく刻んで少量を料理に加えて使うのが一般的です。中でも油との相性が良く、炒め物などに使うといつもの料理がワンランクアップするでしょう。

豆豉は乾燥して硬くなっているので、使う前に少量の水に浸して柔らかくしておくことがポイントです。柔らかく戻ったら、包丁で軽く潰してみじん切りにしましょう。

豆豉の風味を最大限に生かすためには、まず最初に香味野菜と一緒に豆豉を炒めることをおすすめします。他の調味料のように仕上げに加えるのではなく、豆豉は最初に油でしっかりと炒めることでより風味を引き出すことができるのです。
加熱して豆豉の香りがしっかりと出てきたら、具材を加えて炒め合わせましょう。最後に他の調味料で味を調えたら炒め物の完成です。

豆豉の代用品には何がある?

いざ豆豉を使いたいと思っても、家庭に常備していないというケースも多いでしょう。そんなときは家庭にある調味料で代用することができます。

豆豉の代用品としては、味や香りにコクを感じられるもの、塩気があるものなどを選ぶと良さそうです。
中でもおすすめなのが味噌です。豆豉同様、味噌も大豆から作られる発酵食品なので、旨味や香り、塩気などを料理に生かすことができます。より豆豉の味わいに近づけたいという場合は、大豆の粒が残っているもの、原料が大豆と塩だけのものなどを使うと良いでしょう。

また、大豆と塩だけで醸造されるたまり醤油も代用品となります。小麦粉を使わず大豆の使用量が多いので、一般的な醤油に比べてとろりと濃厚な食感と深いコクをあわせ持つのが特徴です。豆豉の代用として使う場合は、鍋肌で醤油を少し焦がして使うことがポイントです。加熱することでより風味が引き立ち、料理の旨味をアップしてくれます。

豆豉があれば本格中華が家庭でも作れる!

一般的な炒め物には塩や醤油、味噌などを使用しますが、中華調味料の豆豉をほんの少し加えるだけで、料理のコクや風味が格段にアップします。
他にも、麻婆豆腐や蒸し料理などさまざまな料理に使えるので、よく使うという人はぜひ常備しておきましょう。

このページの情報をLINEでシェアできます。
このページの情報をTwitterでシェアできます。
このページの情報をFacebookでシェアできます。
このページの情報をPinterestでシェアできます。