柑橘系のフルーツの種類とは?分類ごとの特徴をご紹介
作成日: 2022/02/18
柑橘系と聞くとみかんやオレンジ、グレープフルーツ、レモンなどを思い浮かべることが多いでしょう。さまざまな種類があり、似たような果物でありながら特徴が異なっています。
この記事では、柑橘系の果物について分類やそれぞれの特徴、旬、産地などをご紹介します。
柑橘系とは
柑橘類というのは、ミカン科ミカン亜科ミカン連(カンキツ連)に属する果物の総称にあたります。みかんやオレンジ、レモンなどを「柑橘系」と呼ぶことがありますが「柑橘類」が正しい呼び方です。
柑橘類の果物は大きく分けて、カンキツ属、キンカン属、カラタチ属に分類されています。
カンキツ属
カンキツ属の果物は、さらにいくつか分類されています。それぞれの特徴や旬、産地などについてご紹介します。
ミカン類
一般的にみかんと呼んでいる果物は、このミカン類である「温州みかん」の総称です。温州みかんの中にも三ケ日みかんや愛媛みかんなど、生産地の名前が付いたブランド名で販売されているものも多くあります。
日本のミカン類の旬は2月から3月頃とされており、産地は和歌山県、愛媛県、静岡県などが有名です。
オレンジ類
オレンジ類は世界中で親しまれている果物で、日本でも通年で出回っています。おもな種類として、バレンシアオレンジ、ネーブルオレンジ、ブラッドオレンジの3種類があります。
日本で販売されているオレンジ類の多くは輸入によるものですが、広島県や静岡県でも生産されています。
グレープフルーツ類
グレープフルーツ類は甘味よりも酸味が比較的に強いことが特徴であり、ホワイトグレープフルーツやルビーグレープフルーツなどの品種が生産されています。
多くは輸入されており、国産のものはごくわずかです。そのため市場には通年で出回っていて、いつでも楽しむことができます。
タンゴール類
ミカン類とオレンジ類の交雑種をタンゴール類と呼びます。ミカン類の特徴である皮のむきやすさと、オレンジ類によく似た香りを持ち合わせており、みずみずしく甘味が強いことから食べやすい柑橘類として人気が高まっています。
いよかん、清見、はるみなどさまざまな品種が栽培されており、1月が旬となっています。
ブンタン類
ブンタン類はボンタンやザボンとも呼ばれ、中国や台湾から日本に渡ったといわれています。柑橘類の中でも特に大きくて皮が厚く、さわやかな風味が特徴です。
日本では、高知県が産地である土佐文旦が有名です。旬の時期は晩秋の9月下旬から3月頃となります。
タンゼロ類
ミカン類とグレープフルーツ類、または、ミカン類とブンタン類の交雑種をタンゼロ類と呼びます。おもな品種としてはセミノールやミネオラがあり、オレンジやデコポンによく似た甘味が特徴です。
旬の時期は4月から5月で、日本では和歌山県がおもな産地とされており、関西地方で出回ることが多くなっています。
香酸かんきつ類
酸味が強いことから、ミカン類などと比べてそのまま食べるには向かないものを香酸かんきつ類と呼びます。生で食べるよりも料理や加工品に使われることが多く、レモンやライム、ゆずなどがこれにあたります。
旬の時期は、8月から12月のものが多くなっています。輸入品が多く出回っていますが、日本では愛媛県がおもな産地となります。
雑柑類
これまでの7つに分類されないものは雑柑類と呼ばれており、はっさくや甘夏などがこれにあたります。皮がかたいものが多いためナイフを使わないとむきにくいですが、特徴的な甘味と酸味が親しまれています。
日本では和歌山県がおもな産地であり、3月中旬から4月中旬が旬の時期です。
キンカン属
きんかんと呼ばれている、みかんによく似た小さい果物はキンカン属にあたります。一般的に柑橘類として扱われていますが、実は柑橘類ではなくキンカン属として独自に分類されている果物です。
直径3cmほどと小さく、皮や種もやわらかいため丸ごと食べられることが特徴です。また、完熟前の場合は砂糖漬けにするとおいしく食べられます。キンカン属の産地のほとんどが中国であり、1月中旬から3月上旬が旬となります。
カラタチ属
カラタチ属は多くが中国北部、中部で栽培されている果物です。木の枝の部分に長いトゲがあり、動物が敷地内に侵入しないように生垣として栽培されていました。
果実の部分を生で食べることはほとんどありません。生垣に使用する以外には、ほかの柑橘類の木の台木として使用することが多くなっています。
柑橘系の果物にはさまざまな種類がある
柑橘系というのはミカン科ミカン亜科ミカン連(カンキツ連)に分類される果物の総称で、正しくは柑橘類と呼びます。数多くの種類が栽培されており、世界中で新しい品種が生まれています。
スーパーなどの店頭にもさまざまな柑橘類が並んでいて、それぞれ味わいが異なるので食べ比べてみるのもよいでしょう。