
沖縄の伝統菓子・ポーポーとは?レシピもご紹介
作成日: 2022/02/24
更新日: 2025/10/16
沖縄県ではなじみのあるポーポーというお菓子をご存じでしょうか。伝統的なものではありますが、どのようなお菓子なのか知らない方も多いかもしれません。
この記事では、ポーポーの特徴やご家庭でも楽しめるレシピをご紹介します。
ポーポーとは?
ポーポーの特徴
ポーポーは沖縄県の伝統的なお菓子で、小麦粉とアンダンスーで作られる食べ物です。アンダンスーとは油みそのことです。
水で溶いた小麦粉を薄く焼き、みそを塗ってクルクルと巻いて作ります。ほのかな甘味を感じる生地にみそのコクや風味がよく合い、素朴な味わいが特徴です。
ポーポーの起源
ポーポーは、中国の影響を受けて沖縄で誕生したとされる伝統的な菓子です。その起源を語る上で重要なのが、読谷村楚辺(よみたんそん・そべ)の「楚辺ポーポー」であり、これが沖縄全土にポーポーを広めた元祖の一つだと言われています。
昔、楚辺地域では、旧暦の4月に行われていた農事の祭典「アブシバレー(虫払い)」にポーポーが供えられていました。
さらに、この祭りに合わせて開催されていた「馬ハラセー(競馬)」の見物客に振る舞われたことで、ポーポーの知名度が上がり、沖縄全土へと広がるきっかけになったと伝えられています。
果実のポーポーとは?
沖縄県のお菓子であるポーポーとは別に、温帯で生育するバンレイシ科の樹木の果実にもポーポー(ポポー)と呼ばれるものがあります。こちらは別名で「アメリカン・カスタードアップル」ともいいます。
果実のポーポーは皮が薄い緑色をしており、中身は黄色で種が大きいのが特徴です。熟すと香りが強くなり、甘味がしっかりしていて酸味はあまり感じません。
旬の時期は9〜10月で、基本的に個人栽培されているため一般的に流通はしていない果実です。
デリッシュキッチンのポーポーのレシピ
ご家庭でも楽しめるポーポーの作り方をご紹介します。
ポーポー
沖縄県で親しまれているポーポーを作ってみましょう。こちらは黒みつを塗って甘く仕上げています。生地を薄く焼いてクルクルと巻くだけなのでとても簡単ですよ。中身はお好みでアレンジできます。
ポーポーとは沖縄県で親しまれている小麦粉のお菓子
ポーポーは水で溶いた小麦粉を薄く焼いて油みそを塗り、クルクルと巻いたお菓子です。中身はみそが一般的ですが、黒みつなどお好みのものでアレンジしてもおいしくいただけます。
また、温帯で育つ果実にもポーポーと呼ばれるものがありますが、基本的に市場には流通していません。お菓子のポーポーは少ない材料で簡単にできるので、ぜひご家庭でも作ってはいかがでしょうか。