ウスターソースとは?ウスターの意味についても解説!
作成日: 2020/05/13
焼きそばなどの炒め物とも相性が良い「ウスターソース」。実は、イギリスが発祥のソースだとご存じでしたか。
こちらの記事では、スパイシーな辛味がおいしいウスターソースの特徴や名前の由来、その他のソースとの違いなどについて解説します。
ウスターソースの特徴とは?
「ウスターソース」とは、果物や野菜に香辛料を加えて熟成させたソースです。果物や野菜をしっかりとピューレ状にするため粘度が低くさらさらとしていて、香辛料独特の辛味があるのが特徴です。
揚げ物などにかけるのはもちろん、煮込み料理の隠し味などとしても使われます。
日本へは江戸時代末期に伝わってきたとされ、明治以降洋食の広まりとともに全国各地へ広まったといわれています。
「ウスター」の名前の由来は?
ウスターソースの「ウスター」とは、イギリスの地名を意味します。ウスターシャー州ウスターが発祥のため、ウスターソースと名付けられました。
ソースの起源については諸説あり、一つは19世紀にウスター州の貴族が植民地インドのソースの製法を持ち帰り、リーとペリンズという2人の科学者に製造させたというものです。その後販売された「リー&ペリンズ社」のウスターソースは、イギリス国内でとても人気のあるソースとなりました。
また、他には、ウスター市在住の主婦が余った果物や野菜などに酢や塩を加えて保存していたところ、熟成されてソースができたという説もあります。
中濃ソース、オイスターソースとの違いは?
ソースにはさまざまな種類がありますが、ここではウスターソースと中濃ソース、オイスターソースとの違いについて解説します。
中濃ソースとは、ウスターソースと同様に果物や野菜を香辛料と一緒に熟成させたソースです。こちらは果物や野菜の繊維質が含まれているため、ウスターソースよりもしっかりとしたとろみがあるのが特徴です。ウスターソースと濃厚ソースの中間程度のとろみがあるため、中濃ソースと名付けられました。ウスターソースの辛味と濃厚ソースの甘味が合わさったような味わいです。
また、オイスターソースは塩漬けにした牡蠣を発酵させ、上澄み液を濃縮させて作る調味料です。牡蠣の持つ旨味とコクがたっぷりと詰まった濃厚なとろみのあるソースで、中華料理などでよく使用されます。いつものチャーハンや焼きそばなども、オイスターソースを加えるだけであっという間に中華風の一品に変身します。
料理をおいしくしてくれるウスターソース
果物や野菜の旨味が凝縮したウスターソースは、洋食だけでなく焼きそばや焼うどんなどにもよく合うソースです。ソースの由来を知ると、よりおいしく感じるかもしれませんね。
料理をおいしくしてくれるウスターソースをぜひ常備しておきましょう。