みりんとは?切らしたときの代用方についてもご紹介!
作成日: 2020/05/22
更新日: 2022/05/09
普段、何気なく使用しているみりんですが、みりんの役割や働きにはどのようなものがあるか知っていますか。実は、みりんには甘味を加える以外にもさまざまな働きがあるのです。身近な調味料でありながら、原料が何からできているかを知らないという人も多いかもしれません。
こちらの記事では、みりんの原料や役割、どんな料理に適しているか、みりんがないときの代用品などについてご紹介します。
みりんとは?
「みりん」とはもち米や米麹、焼酎を原料にし、長期間熟成して作られる調味料です。砂糖と同様に料理に甘みをつけるために使われますが、砂糖に比べてまろやかな甘さがあるのが特徴です。液体状のみりんは料理にしっかりと溶け込み、自然なコクや甘味を加えることができます。料理によっては、みりんと砂糖の両方を使うものも多く見られます。また、みりんにはアルコールが含まれているため、肉や魚などの臭みを抑える働きもあるのです。
さらに、みりんに含まれる甘味成分は熱が加わると膜を作る性質があり、料理にツヤや照りをつけることもできます。鶏やブリの照り焼きなどには欠かせない調味料でしょう。照りのある料理は見た目にもおいしそうで、食欲を刺激してくれるはずです。
スーパーなどでは「本みりん」と「みりん風調味料」の2つを目にしたことがある人は多いでしょう。本みりんとは長期熟成して作られたものですが、みりん風調味料はみりんの味になるよう糖類やうまみ調味料、香料などを加えて調合されたものです。本みりんには14%程度のアルコールが含まれていますが、みりん風調味料のアルコール度数は1%未満となっています。
みりんが必要な料理とは?
上品な甘味で仕上げたい和食の場合には、みりんが大活躍するでしょう。特に、おいしそうな照りをつけたい照り焼きには欠かせない調味料です。
また、みりんには肉や魚などの臭みを抑えたり、煮崩れを防ぐ働きもあるので、煮魚や煮物などにぜひ使ってみましょう。長時間煮込む料理でも食材が煮崩れしにくく、見た目もきれいに仕上がります。
和食には甘味が付いている料理が多くありますが、海外の料理全般には甘味が付いているものがあまりありません。人気のイタリアンやフレンチなどではみりんは必要ないでしょう。
みりんがないときの代用品は?
みりんを切らしてしまったというときには、家庭にある調味料で代用することができます。
みりんにはアルコール分と甘味が含まれるので、日本酒と砂糖を合わせて使いましょう。このとき、日本酒:砂糖=3:1の割合で合わせます。大さじ1のみりんが必要な場合は、日本酒大さじ1と砂糖小さじ1を混ぜればできあがりです。プロの料理人の中にはあえて日本酒と砂糖を使っている人もいるため、みりんを使わないことでおいしくなくなるということはありません。
また、砂糖の代わりにハチミツを使うこともできます。このときに気をつけたいのはハチミツの量です。ハチミツは砂糖に比べて1.3倍ほど糖度が高いため、砂糖よりもほんの少し量を控えることをおすすめします。目安としては日本酒:ハチミツ=3:0.8くらいがよさそうです。ハチミツを使うことでみりん特有の照りを料理に加えることができます。ハチミツの自然な甘味は料理を上品に仕上げてくれるでしょう。
日本酒がない場合は料理酒でも代用できますが、みりん風調味料同様料理酒には塩分や酢などが添加されているため、想像通りの味にならないこともあるので注意が必要です。
みりんがないときでも工夫して料理を楽しもう!
料理に自然な甘味や照りをつけて、おいしく仕上げてくれる調味料みりん。いざ使おうと思った際にみりんを切らしていると焦ってしまいますが、家庭にある調味料で十分代用することができます。「これがないとダメ」と決めつけずに、いろいろとアレンジ&工夫してみるのも料理の醍醐味でしょう。
新たな発見があり、料理の幅が広がるはずです。