小麦粉の賞味期限はどのくらい？いつまで食べられるのかについて解説

賞味期限と消費期限

まずは賞味期限について解説します。消費期限との違いについてもみていきましょう。

賞味期限とは

賞味期限とは、開封前かつ表示された方法で保存していた場合に「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のことです。品質の劣化が緩やかなスナック菓子やカップ麺、缶詰などに表示されています。

小麦粉は品質の劣化が緩やかなので、賞味期限が表示されています。賞味期限を過ぎても、すぐに食べられなくなるわけではありません。開封した小麦粉はしっかりと密閉して、できるだけ早く使い切るようにしましょう。

賞味期限の過ぎた食品がいつ食べられなくなるかは、保存状態によっても変わってきます。食べる前に見た目やにおいなどを確認して、自己責任で食べるかどうかを判断してください。

消費期限との違い

消費期限とは、開封前かつ表示された方法で保存していた場合に「安全に食べられる期限」のことです。肉や魚、お弁当、サンドイッチ、生めん、ケーキなどの期限が過ぎると品質が急速に劣化する食品に表示されています。消費期限が過ぎたら食べるのは避けましょう。

小麦粉の賞味期限

小麦粉の賞味期限は未開封の状態で、強力粉は製造後6か月、薄力粉と中力粉は1年が目安です。一度開封した小麦粉は、賞味期限に関係なく早めに使い切るようにしましょう。

開封した小麦粉の保存方法

開封した小麦粉の保存方法は、こちらを参考にしてください。

薄力粉の保存方法をご紹介しましたが、中力粉や強力粉などの粉類も同様の方法で保存できます。室温や湿度の環境によって変わりますが、開封後1～2ヶ月を目安に使い切りましょう。使用頻度が低い場合は、密閉できる冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存しておくのがおすすめです。

小麦粉の保存上の注意

小麦粉の保存は湿気、におい、虫などに注意する必要があります。

湿気

小麦粉は湿気を嫌うため、シンク下や床下収納庫などの湿気がこもりやすい場所での保存はやめましょう。高温多湿、直射日光を避けて涼しく乾燥した場所での保存が適しています。

袋に入れたまま保存しておくと、密閉できないので隙間から湿気を吸って固まったり、虫やカビが侵入してしまったりする可能性があります。袋での保存ではなく、密閉容器を活用するのがおすすめです。容器の中に乾燥剤を入れておくとよいでしょう。

小麦粉は冷蔵庫での保存に適していません。小麦粉を取り出したときに冷蔵庫と室温との温度差で結露が発生して、ダマやカビが発生する場合があるからです。また冷蔵庫内のにおいが小麦粉に移ってしまうこともあるので、常温で保存してください。

におい

小麦粉は、他のにおいがつきやすいという特徴があります。洗剤やにおいの強い食材の近くに保存すると、小麦粉ににおいが移ってしまいます。においが強いものの近くで保存するのは避けましょう。

虫

小麦粉につきやすい虫は、シメノマダラメイガ、スジコマダラメイガ、コクヌストモドキ、タバコシバンムシ、チャタテムシなどです。これらは身近にいる虫なので、開封後も虫が侵入しないように気をつける必要があります。虫の侵入を防ぐために密閉容器で保存しましょう。

古くなった小麦粉の確認方法

古くなった小麦粉は、少量の小麦粉をぬるま湯で溶いてにおいをかぐとわかります。酸っぱいにおいや嫌なにおいがしたら変質しているので使用しないでください。

小麦粉は賞味期限が過ぎても食べられる

小麦粉は、賞味期限が過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。食べる前に見た目やにおいなどを確認して、できるだけ早く使い切るようにしてください。正しい方法で保存することも大切です。

小麦粉の賞味期限は未開封の状態で、強力粉は製造後6か月、薄力粉と中力粉は1年です。開封後は1～2ヶ月を目安に使い切るようにしましょう。

【参照】
・一般財団法人 製粉振興会（2022/06/）
・農林水産省　消費期限と賞味期限（2022/06/）