DELISH KITCHEN

プランテンとはどんな果物?バナナとの違いや食べ方をご紹介!

作成日: 2022/06/30

バナナとよく似た果物の「プランテン」をご存知でしょうか。見た目はバナナと似ていますが、プランテンの食べ方や皮のむき方はバナナとは異なります。

今回は、プランテンについてバナナとの違いやおすすめの食べ方についてご紹介します。

目次

  1. プランテンについて
    1. プランテンとは
    2. プランテンの産地と旬
  2. プランテンとバナナの違い
  3. プランテンの食べごろ
    1. 緑色
    2. 黄色
    3. 黒色
  4. プランテンの保存方法
  5. プランテンの美味しい食べ方
  6. プランテンは熟し方に合わせて食べ方を変えてみよう

プランテンについて

アフリカや南米などの熱帯地域では、プランテンが主食として日常的に食べられています。まずは、プランテンの特徴や産地についてご紹介します。

プランテンとは

プランテン(プランテイン)とはバナナと同じバショウ科の果物のことで、アフリカや南米など熱帯地域全般で生産されている調理用のバナナの総称です。

プランテンは種類が多く、さまざまな見た目や形をしており、大きいものであれば30cm以上のサイズに成長します。日本でよく食べられている甘いバナナと似た形をしているものが多くありますが、プランテンの皮は分厚くて硬いため、バナナのように手でむくのは困難です。

また、緑色のプランテンの果肉はバナナよりも硬く、甘味が少ない点が特徴です。熟すごとに皮の色が黄色、黒色と変化し、だんだんと柔らかく、甘味が増していきます。

アフリカや南米などの産地では主食として、緑色、黄色、黒色のプランテンを加熱料理して食べています。

プランテンの産地と旬

プランテンは熱帯アフリカやアンデス、東南アジアなど赤道直下の熱帯地域全般で生産されています。プランテンには特に旬がなく、産地では1年を通じて収穫できるので、主食として料理に取り入れやすい果物です。

日本国内で流通しているプランテンはほぼ輸入のプランテンですが、日本国内では沖縄でも生産されています。

プランテンとバナナの違い

プランテンはバナナとよく似た見た目をしていますが、味や食べ方は異なります。

プランテンの果肉は、バナナより締まりがあり硬いのが特徴です。バナナのような甘味がなく、プランテンを食べるには主に蒸す、焼く、茹でる、揚げるといった加熱調理をして食べられています。

プランテンは、早熟から完熟に至るすべての過程で食べられる点がバナナと異なる特徴です。完熟した状態で食べられているバナナと違い、プランテンは緑色の早熟の状態でも調理加工し食されています。

食べ方はバナナというよりも、じゃがいもやさつまいもの調理方法をイメージするとよいでしょう。特に緑色のプランテンは加熱するとほくほくとしており、いものような食感です。

また、むき方もバナナと異なります。プランテンの皮は厚いので、バナナのように手でむくのが難しく、ナイフなど道具が必要です。

プランテンの食べごろ

プランテンの食べごろについてご紹介します。プランテンはバナナと同じように、緑色から黄色、そして黒色へと熟しながら見た目の色が変化していきます。

緑色のバナナは一般的に食べませんが、プランテンは緑色でも加熱調理し、食べられています。緑色、黄色、黒色のそれぞれの熟し加減の特徴について、詳しく見ていきましょう。

緑色

緑色のプランテンは早熟な状態で、実が硬くなっています。皮をむくと中が白く、でんぷん質が多いため、生食には不向きです。緑色のプランテンは加熱調理が必要なため、一度加熱したあとで熱いうちにつぶし、再加熱してから食べるのが一般的です。

揚げ物や煮物にして、ほくほく、ねっとりとした食感を楽しめます。

黄色

バナナのように黄色くなったプランテンは、適熟の状態です。バナナの熟し方と似ており、緑色のときよりも実にねっとりとした感じがあります。黄色のプランテンはやわらかく、潰して練ることができるので調理しやすいのが特徴です。加熱すると甘さが増します。

緑色のプランテンと同じく、揚げ物や煮物におすすめです。緑色のプランテンより、甘味を感じられる料理に仕上がります。

黒色

黒色のプランテンは完熟しており、バナナのように生食も可能です。黄色のプランテンと比較して甘味がさらに増しており、濃厚な甘味の中に酸味が感じられます。緑色のプランテンの果肉は白ですが、黒色のプランテンの果肉は濃い黄色が特徴です。

黒色のプランテンは生でも食べられるほか、加熱して甘味が増したものをアイスクリームなど甘いお菓子と合わせるのもおすすめです。プランテンでデザートを作りたい方は、緑色や黄色よりもより甘味の強い黒色の状態のものを選んでみましょう。

プランテンの保存方法

熱い地域で生産されるプランテンは、基本的に常温保存に適しています。冷蔵庫に入れると、皮の部分が黒くなる低温障害を起こすことがあり注意が必要です。

しかし、真夏など室温が高くなりすぎるときは常温保存を避けるのがベターです。暑いときはプランテンを1本ずつ離してから新聞紙などに包み、冷蔵庫の野菜室など涼しい場所で保管するようにしましょう。

プランテンの美味しい食べ方

プランテンはさまざまな調理方法で楽しまれています。産地では主食として食べられており、蒸す、焼く、茹でる、揚げるといった調理方法を使って食べられます。

また、黄色と黒色のプランテンは料理だけでなくお菓子のように食べる方法や揚げ物もおすすめです。グラニュー糖と絡めてつくるキャラメリゼはほくほくとした食感が残り、バナナのキャラメリゼとは違ったおいしさを味わえます。

プランテンはじゃがいもやさつまいもと同じような調理に向いており、オイルで揚げてつくるフライにもぴったりです。じゃがいもの代用としては、ほかにもカレーなどにも合います。緑色のプランテンは加熱調理しなければ食べにくいため、カレーや煮物などに使ってみましょう。

熟し方に合わせてさまざまな料理にアレンジできるプランテンは、レシピが多いのも特徴です。蒸す、焼く、茹でる、揚げるといった調理のほか、デザートにアレンジしたりできます。お気に入りの食べ方を見つけてみましょう。

プランテンは熟し方に合わせて食べ方を変えてみよう

プランテンは見た目がバナナと似ているけれど、食べ方や味、食感がバナナとは異なる果物です。バナナでは食べられない緑色の状態でも加熱してじゃがいものような食べ方ができます。

早熟の緑色、適塾の黄色、完熟の黒色とそれぞれの状態で適した食べ方があるので、特徴を活かしたレシピでプランテンを味わってみましょう。

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