DELISH KITCHEN

三宝柑とは?デコポンとの違いや美味しい食べ方をご紹介

作成日: 2022/07/06

「三宝柑」という果物をご存知ですか?見た目はデコポンとよく似ていますが、柑橘類の中ではあまり知られていない果物かもしれません。

この記事では、三宝柑とはどんな果物なのか、デコポンとの違いをみていきながら、特徴や美味しい食べ方などについてご紹介します。

目次

  1. 三宝柑とは
    1. 名前の由来
    2. 特徴
  2. 三宝柑とデコポンの違い
  3. 三宝柑の選び方
  4. 三宝柑の保存方法
  5. 三宝柑の美味しい食べ方
    1. そのまま食べる
    2. 加工して食べる
  6. 三宝柑は鮮やかで食べやすい魅力的な果物♪

三宝柑とは

まずは、三宝柑の特徴についてみていきましょう。

名前の由来

三宝柑は「サンボウカン」または「サンポウカン」と読みます。江戸時代に和歌山城内にあったものが原木とされる柑橘で、三方(さんぽう)という台にのせて殿様に献上していたことから、その名前がついたと言われています。

産地は、現在でも和歌山県が大部分を占めています。

特徴

三宝柑はミカン科ミカン属の柑橘で、柚子とダイダイの自然交配種です。サイズは柑橘類の中では大きめで、枝つきの部分がデコポンのように膨らみごつごつとした特徴的な見た目です。

果皮は分厚いもののむきやすく、また鮮やかな黄色をしているので、料理などに使うととても華やかになります。果肉、果皮ともに上品な味で、苦味や渋味がないのも特徴の1つです。

三宝柑とデコポンの違い

三宝柑とデコポンはどちらも柑橘で、見た目は並べると見分けがつかないほどよく似ています。しかし、切ると違いが良くわかります。三宝柑は皮に厚みがあり果肉は鮮やかな濃い黄色なのに対し、デコポンは皮が薄く、果肉はオレンジ色です。さらに、三宝柑はとても種が多く、デコポンにはほとんどありません。

味の違いからみると、三宝柑は苦味や渋味がなく酸味、甘みともにまろやかで上品な味わいです。対してデコポンは、酸味と甘味両方が感じられとてもジュージーです。

三宝柑の選び方

新鮮な三宝柑は、果皮の表面につやとハリがあります。葉がついている場合は、葉が枝にしっかりとついているものの方が新鮮です。また、ずっしりとした重みがある三宝柑は、中に果汁が詰まっている可能性が高くなります。

反対に、表面のハリが弱くシワになっていたり、葉が簡単に枝から落ちてしまうものは鮮度が落ちてきている証拠です。また、手に持ったときに軽く感じるものは身の水分が抜けていることがあるため注意しましょう。

三宝柑の保存方法

三宝柑は貯蔵性が高いので、冷暗所であれば数日日持ちします。直射日光の当たらない、風通しの良い冷暗所に保管してください。また、すぐに食べない場合は、ポリ袋などに入れた上で冷蔵庫に入れておくと、より長く日持ちします。

三宝柑の美味しい食べ方

三宝柑の特徴を踏まえた美味しい食べ方をご紹介します。

そのまま食べる

三宝柑の果皮は、分厚いものの手で簡単にむくことができます。甘夏などのようにむいてから、中の果肉をそのまま食べます。サラダなどに使うと、爽やかさや適度な酸味が効いてさっぱりと美味しく食べられます。

果皮が分厚い特徴を生かして、中身のみをくり抜いて器としても使うことができます。和食の前菜を入れると、鮮やかな色が映えて食卓が一気に華やかになります。

加工して食べる

加工して食べる場合は、果肉はジャムに、皮も苦味が少ないのでマーマレードとして楽しめます。他にも、果汁を絞ってジュースやカクテルにしたり、ゼリーやシャーベットなどすると美味しく食べられます。その場合も、果皮を器にするとより見た目が豪華になります。

三宝柑は鮮やかで食べやすい魅力的な果物♪

数多くある柑橘類の中でも、魅力がたくさんある三宝柑。名前の由来をみても、献上品として使われるほど美味しくて上品な果物であることがわかります。

苦味や渋さがないことが一番の魅力で、そのまま食べるのはもちろん、マーマレードやゼリーなどに加工して食べるのも良いですね。容器として活用すると、見た目もかわいくなりおもてなしとしても喜ばれそうです。

今まで馴染みのなかった方も、三宝柑が手に入ったときは、ぜひ様々な食べ方でその魅力を感じてみてくださいね!

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