キワーノ(キワノ)別名ツノニガウリとは?特徴や食べ方もご紹介!
作成日: 2022/07/29
キワーノという食べ物をご存知でしょうか?別名ツノニガウリとも呼ばれる食べ物ですが、詳しくは分からないという人もいるのではないでしょうか。
この記事ではキワーノについてご紹介します。保存方法やおすすめの食べ方もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
キワーノについて
キワーノはキワノともいい、日本ではツノニガウリやツノメロンとも呼ばれています。ウリ科キュウリ属の果実で、主に果物として食べられています。
アフリカの熱帯地域が原産で、主な産地はニュージーランドやオーストラリアです。輸入が多いですが日本でも栽培はされており、日本では8月中旬~10月にかけて収穫されます。
値段は1個あたり1000~1300円ほどで購入でき、高級果物店や通販などを中心に販売されています。
キワーノの特徴・味
見た目は黄色で鋭いトゲがあるのが特徴的な果物です。みずみずしく中の果肉は種がびっしりと詰まったみかんのような粒状のものがたくさん詰まっています。
食感はゼリーのようで、甘味は淡白でそれほど強くなく香りもあまりありません。ほのかな酸味とウリ科特有のみずみずしい味わいが楽しめます。
キワーノの栄養
キワーノの栄養についてみていきましょう。
基本的な栄養
キワーノの基本的な栄養を可食部100gあたりでご紹介します。
キワーノ
・カロリー 41kcal
・食物繊維 2.6g
・炭水化物 8.0g
果物のオレンジの可食部100gあたりと比べてみましょう。
オレンジ
・カロリー 42kcal
・食物繊維 0.8g
・炭水化物 9.8g
見比べてみるとカロリーはほぼ同じで、食物繊維はキワーノの方が3倍以上あるということが分かります。
ミネラル
果物といえばビタミンのイメージが強いですが、キワーノにはカリウム、マグネシウム、リンなどのミネラルが含まれているのが特徴です。
可食部100gあたり
・カリウム 170mg
・マグネシウム 34mg
・リン 42mg
果物のオレンジ可食部100gあたり
・カリウム 140mg
・マグネシウム 11mg
・リン 24mg
オレンジと見比べてみるとカリウム、マグネシウム、リンはキワーノがオレンジより多いということが分かります。
カリウムは人体に必要なミネラルの一種であり、体内で浸透圧の調節をしてくれる栄養素です。塩分をとりすぎた時などに、体内のナトリウムの排出を手助けしてくれる作用があります。
マグネシウムは、骨の形成や筋肉の収縮、神経情報の伝達などに必要なミネラルの一種です。
リンは骨や歯の形成、細胞膜や核酸の成分に重要なミネラルの一種で、pHの調整や浸透圧を保つ働きもある栄養素です。
キワーノの選び方
キワーノは購入後すぐに食べたい場合は黄色のキワーノを選びましょう。黄色くなっているキワーノは熟している証拠です。反対に、すぐに食べることがないという場合は緑色のキワーノを選ぶと良いでしょう。
また皮にシワや傷がないものが好ましいです。表面のトゲトゲが折れているものや傷などのダメージが多いものだと中の果実もみずみずしさが失われている可能性もあるため、注意しましょう。
キワーノの保存方法
キワーノは日の当たらない比較的涼しい場所であれば、常温で2週間程保存しておくことができます。
キワーノは熟すにつれて、緑色から黄色、そして濃いオレンジ色に変化します。購入した際に緑色の部分がある場合は、全体の色がオレンジ色になり弾力が出てくるまで追熟をしましょう。
完熟したキワーノは冷暗所または冷蔵庫で保存するのが好ましいです。熟したキワーノはキッチンペーパーや新聞紙に包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫に入れておきましょう。
キワーノの食べ方
キワーノは縦半分に切り、中の緑色のゼリー状の果肉をスプーンなどですくっていただきます。比較的甘さが控えなので、はちみつや砂糖をかけるといいでしょう。またヨーグルトに加えたり、サラダやデザートの彩りに使用するのもおすすめです。
キワーノは熱帯地域原産のウリ科のフルーツ!
キワーノはウリ科キュウリ属の果実で、主に果物として食べられている食べ物だということが分かりました。一般的な果物と違い甘味や香りはそれほどなく、淡白でほのかな酸味とウリ科特有のみずみずしさが味わえる果物です。なかなか目にする機会もないかもしれませんが、見かけた際は一度食べてみてはいかがでしょうか。
【出典】
・日本食品標準成分表2020年版(八訂)
【参照】
・厚生労働省 e-ヘルスネット「カリウム」
・厚生労働省 e-ヘルスネット「マグネシウム」
・厚生労働省 e-ヘルスネット「リン」(2022/07/29)