DELISH KITCHEN

パームシュガーとは?ココナッツシュガーとの違いも解説

作成日: 2022/08/03

砂糖といえば白砂糖やグラニュー糖などがありますが、パームシュガーという砂糖はご存じですか。見かけることが少ないので、知らない方も多いかもしれません。

この記事では、パームシュガーの特徴、ココナッツシュガーやブラウンシュガーとの違い、おすすめの使い方についてご紹介します。

目次

  1. パームシュガーとは
    1. ヤシ全般から作られた砂糖
    2. 白砂糖とは作り方も違う
  2. パームシュガーの特徴
  3. パームシュガーとココナッツシュガーの違い
  4. パームシュガーとブラウンシュガーとの違い
  5. パームシュガーのおすすめの使い方
  6. パームシュガーとはヤシから作られた砂糖

パームシュガーとは

パームシュガーとはどのような砂糖なのかみていきましょう。

ヤシ全般から作られた砂糖

パームシュガーとは、ヤシ(サトウヤシ、ニッパヤシなど)全般から作られた砂糖のことです。日本ではヤシ糖とも呼ばれています。パームとは英語で「palm(手のひら)」で、ヤシ(椰子)の葉が手のひらのような形をしていることから「palm」といわれるようになりました。

パームシュガーは、東南アジアやインド、スリランカ、パキスタン、アフリカ、南アメリカなどで生産されています。普通の白砂糖は、さとうきびやてん菜から作られています。

白砂糖とは作り方も違う

パームシュガーは、ヤシの花序(花をつけた植物の茎や枝)や幹などの樹液を煮詰めて作ります。

砂糖の作り方は、含みつ糖と分みつ糖と大きく2つに分けられています。含みつ糖とは原材料の搾り汁から糖みつを取り除かないで作るもの、分みつ糖とは糖みつを除いて作るものです。糖みつとは粘りのある茶褐色の液体で、ミネラルなどを含んでいます。パームシュガーは含みつ糖で、白砂糖は分みつ糖です。

含みつ糖は、糖みつを含む原材料の搾り汁を煮詰め、結晶化させて作ります。一方、分みつ糖は糖みつを取り除いた原材料の搾り汁を煮詰めて結晶化したものを、蜜と結晶に分離させてから結晶を取り出し乾燥させて作ります。

パームシュガーの特徴

パームシュガーは、固形のものや顆粒などのバリエーションがあります。糖みつを含んでいるので茶色くコクがあり、黒糖のようなまろやかな甘さです。

パームシュガーとココナッツシュガーの違い

ココヤシ(ココナッツの木)には、黄色くて小さい花があります。ココナッツシュガーは、ココヤシの花のみつをじっくりと煮詰めて作られる砂糖です。見た目は茶褐色で、顆粒のものはサラサラとしています。

パームシュガーはヤシから作る砂糖の総称なので、ココヤシから作るココナッツシュガーはパームシュガーのひとつです。しかし日本ではココヤシ以外のヤシから作られる砂糖をパームシュガー、ココヤシから作られる砂糖をココナッツシュガーと分けて呼ぶことが多いです。

ココナッツシュガーはココナッツのような甘い香りはしません。キャラメルのような香りで、きび砂糖のような味わいでコクがあります。クセがないので、白砂糖のように使うことができます。

パームシュガーとブラウンシュガーとの違い

日本で一般的にブラウンシュガーというと、茶色い砂糖の総称です。ヤシから作られるパームシュガーやサトウキビの絞り汁を煮詰めて作った黒糖や三温糖も同じブラウンシュガーに分類されます。

三温糖は茶色いので含みつ糖に見えますが、三温糖とは上白糖を作る際に出る糖液を煮詰めたものです。生産工程で何度も加熱されることで、砂糖のカラメル化が起きて茶色く着色しているのです。

パームシュガーのおすすめの使い方

パームシュガーは、まろやかな甘さですが甘味はしっかりしているので白砂糖と同じように使えます。固形の場合はナイフなどで削って使い、残りはそのまま保存しましょう。

ヨーグルトや飲み物に溶かして飲むと、白砂糖とは違う深い味わいを楽しめます。コクがあるので和食の煮付けなどに使うのもおすすめです。パームシュガーはタイでも使われるので、タイ料理にもよく合います。

パームシュガーとはヤシから作られた砂糖

パームシュガーは、ヤシの花序や幹などの樹液を煮詰めて作る砂糖です。茶色くてコクがあり黒糖のようなまろやかな甘さなので飲み物との相性もよく、煮付けに使うと深い味わいになります。

白砂糖とは違った味わいのパームシュガーをご家庭でも取り入れてみてはいかがでしょうか。

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