DELISH KITCHEN

アテモヤとはどんな果物?旬の時期やおすすめの食べ方もご紹介

作成日: 2022/09/20

アテモヤという食べ物の名前を聞いたことがあるでしょうか。別名「森のアイスクリーム」とも呼ばれる果物のことで、バンレイシとチェリモヤの掛け合わせにより作られました。

この記事では、アテモヤがどんな果物なのかという解説と、味の特徴や旬の時期だけでなくおすすめの食べ方についてご紹介します。

目次

  1. アテモヤの基本情報
    1. アテモヤとは
    2. 味の特徴
  2. アテモヤの産地と旬
  3. アテモヤの選び方
  4. アテモヤの食べ頃と保存方法
  5. アテモヤの食べ方
  6. アテモヤの栄養
    1. 主な栄養
    2. 他の果物と比べる
  7. アテモヤは甘い果肉が特徴の南国フルーツ

アテモヤの基本情報

アテモヤとはどんな果物なのでしょうか。ここでは、アテモヤの説明と味の特徴について解説します。

アテモヤとは

アテモヤは、バンレイシ(釈迦頭とも言われる)とチェリモヤの掛け合わせで誕生した南国フルーツ。その実はとても甘く乳白色をしていて「森のアイスクリーム」とも呼ばれています。「アテモヤ」という名前は、ブラジルでのバンレイシの名である「アテイ」と、チェリモヤの「モヤ」を組み合わせて付けられました。

英語でシュガーアップルとも呼ばれるバンレイシは、甘みの強い果実として知られています。また、チェリモヤはカスタードアップルとも呼ばれる果物で、アテモヤはこの2つの果物を掛け合わせたフルーツです。

世界のさまざまな国で品種改良されていますが、収穫量が少なく栽培が難しいため高値で取引されています。まだ流通量が少ないため通信販売で売られていることが多く、スーパーで見かけることは少ないでしょう。日本でも栽培されており、主に沖縄県や鹿児島県が生産地として知られています。

味の特徴

ゴツゴツとした見た目のアテモヤですが、味はとても甘く、その糖度は20〜25度にもなります。そのしっかりとした甘さから、別名「森のアイスクリーム」とも呼ばれます。

アテモヤの産地と旬

温暖な気候を好むアテモヤは、日本では沖縄県や鹿児島県で栽培されています。露地栽培されたアテモヤの旬は12月中旬から2月にかけてです。最近ではハウス栽培もされるようになり、晩秋や初春にも収穫されるようになりました。

アテモヤの選び方

アテモヤには種があります。小さい果実だと食べられる部分が少なくなってしまうので、なるべく大きめのものを選ぶとよいでしょう。表面が傷などで茶色くなっていないもの、果皮が緑色で張りのある果実がおすすめです。

アテモヤの食べ頃と保存方法

アテモヤを美味しく食べるためには追熟が欠かせません。買ってきたばかりのアテモヤは熟していないので、冷蔵庫ではなく室温に数日間置いて追熟させましょう。緑色の果皮が茶色っぽくなり、手に持ったときに柔らかさを感じるようになれば食べ頃です。

食べる数時間前に、新聞紙などに包んでから冷蔵庫に入れ、冷やしてから食べると美味しく食べられます。完熟したアテモヤは冷蔵庫に保存して、2〜3日程度を目安に食べ切りましょう。

アテモヤの食べ方

アテモヤは、縦半分にカットしてからスプーンなどで果肉をすくって食べます。種は食べられないので残しておきましょう。表面の皮をむいてからひと口サイズにカットすると、食べやすくなるのでおすすめです。

そのまま食べるだけでなく、お好みでフルーツソースをかけたり、ヨーグルトにトッピングしたりしても美味しく食べられます。また凍らせてシャーベットのようにするのもよいでしょう。

アテモヤの栄養

ここからは、アテモヤに含まれる栄養について見ていきましょう。

主な栄養

アテモヤに含まれる栄養素をご紹介します。以下は、アテモヤを生で食べたときの可食部100gあたりの数値です。
・カロリー 81kcal
・たんぱく質 1.8g
・脂質 0.4g
・糖質 16.1g
・カリウム 340mg
・カルシウム 26mg
・ビタミンB1 0.08mg
・ビタミンB2 0.12mg
・ビタミンB6 0.28mg
・ビタミンC 14mg

アテモヤには、カリウムやカルシウムなどのミネラルだけでなく、ビタミンB群やビタミンCなどのビタミンが含まれています。

他の果物と比べる

ここではアテモヤの栄養素を、他のフルーツと比べてみましょう。アテモヤと同じ南国フルーツであるバナナとマンゴーの、カロリー、糖質、カルシウム、ビタミンB2、ビタミンCを比較します。それぞれ100gあたりの数値を載せています。

《カロリー》
・アテモヤ 81kcal
・バナナ 93kcal
・マンゴー 68kcal

《糖質》
・アテモヤ 16.1g
・バナナ 21.4g
・マンゴー 15.6g

《カルシウム》
・アテモヤ 26mg
・バナナ 6mg
・マンゴー 15mg

《ビタミンB2》
・アテモヤ 0.12mg
・バナナ 0.04mg
・マンゴー 0.06mg

《ビタミンC》
・アテモヤ 14mg
・バナナ 16mg
・マンゴー 20mg

まず、カロリーと糖質を比べてみると、アテモヤはバナナよりも低くマンゴーよりも高いことが分かります。また、アテモヤに含まれるカルシウムやビタミンB2の量は、バナナやマンゴーよりも多くなります。

ビタミンB2とは水溶性ビタミンの一種で、脂質のエネルギー代謝に関わっており、脂質からエネルギーに変わるときに必要となる補酵素です。ビタミンCの量は、バナナやマンゴーよりもやや少なくなります。

アテモヤは甘い果肉が特徴の南国フルーツ

アテモヤは、バンレイシとチェリモアの掛け合わせにより生まれた果物です。甘い果肉が特徴で「森のアイスクリーム」とも呼ばれます。アテモヤを美味しく食べるためには追熟が大切です。同じ南国フルーツであるバナナやマンゴーよりもカルシウムを多く含みます。

まだまだ見る機会の少ないアテモヤですが、通信販売などで購入する機会があれば、ぜひ味わってみてくださいね。

【出典】
・日本食品標準成分表2020年版(八訂)
【参照】
・日本人の食事摂取基準(2020年版) 「日本人の食事摂取基準」策定検討会報告書 ビタミンB2(2022/09/20)

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