「シブースト」とはどんなお菓子?ご家庭で作れる本格レシピもご紹介
作成日: 2022/10/06
「シブースト」という洋菓子をご存知ですか?表面がキャラメリゼされていて一見クリームブリュレのようにも見えますが、また違った魅力があふれる絶品スイーツです。
この記事では、シブーストの特徴や名前の語源、歴史などについてご紹介します。最後にご家庭で作れるシブーストのレシピもご紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
シブーストとは
「シブースト」とは、パイ生地の上に果物とクレーム・シブーストを重ねて表面をカラメル状に焦がした、フランス発祥の洋菓子です。
クレーム・シブーストとは、カスタードクリーム、ゼラチン、軽く泡立てた卵白に熱したシロップを加えて作るイタリアンメレンゲを混ぜた、甘いクリームのことを指します。
シブーストには甘く煮たりんごを使用するのが一般的ですが、他の果物を使用することもあります。
シブーストの特徴
シブーストは、クレーム・シブーストのふわふわとした食感や、果物の甘さとジューシーな味わい、カラメルの香ばしさなど、様々な風味や食感を味わうことができます。
同じフランス発祥の洋菓子「ムース」とは、イタリアンメレンゲを使用するという点は似ていますが、材料や作り方は異なります。ムースに比べてシブーストの方が、もっちりとした食感であることが特徴です。
クレーム・シブーストを使った洋菓子には、シュー生地で周りを囲んだ「サントノレ」というものもあります。
シブーストの語源・由来
次に、シブーストという名前がどうしてつけられたのかご紹介します。
シブーストの語源は、考案者であるシブースト氏の名前が由来となっています。
シブースト氏は、19世紀ごろにフランス・パリで生まれ、サン・トノレ通りに店を構えていた洋菓子職人です。
シブーストの歴史
ここからは、シブーストが生まれた経緯についてご紹介しましょう。
当時は冷蔵施設がなかったため、生クリームや卵を使用して作るクリームには雑菌が増えやすいという問題がありました。そこでシブースト氏は、雑菌をなるべく増えにくくするために、クリームに火を通して作る「クレーム・シブースト」を考案しました。
日本においては、1970年ごろにレシピが伝わり「タルト・シブースト」として広まりました。
DELISH KITCHENのシブーストのレシピ
誕生日やお祝いの日にぴったりな、ご家庭でも作れるシブーストのレシピをご紹介します。
シブースト
ふんわりとした濃厚な味わいのクリームと、りんごのコンポートのジューシーさ、キャラメリゼの香ばしい風味が口の中いっぱいに広がる絶品スイーツ。お家で作ったとは思えないような贅沢気分を味わうことができるので、おもてなしにもおすすめです。
手作りシブーストで素敵なティータイムを♪
シブーストは、一口で様々な食感や風味が楽しめる、奥深い味わいの洋菓子です。日本ではあまり馴染みのあるお菓子とは言えませんが、その名の語源や歴史を知るとより美味しく味わえそうですね。
ご家庭で手作りするには少し工程が多く難易度は高いようですが、自分好みの果物や甘さにアレンジしたシブーストは、思わず笑顔があふれる美味しさに仕上がるはず。好きな紅茶やコーヒーと一緒に、ぜひご家庭で素敵なティータイムを楽しんでみてくださいね。