フランスのお菓子ベニエとは?どんなスイーツなのか、レシピもご紹介
作成日: 2023/02/24
フランス生まれのお菓子「ベニエ」。ベニエと聞いて、どんなお菓子なのかぱっと思い浮かぶ人は少ないのではないでしょうか。また、日本でよく知られているベニエは甘いお菓子ですが、本場フランスでは料理としての意味もあるのです。
そこで本記事では、ベニエとはどのようなお菓子なのかを徹底解説していきます。また、合わせて、ベニエの文化やフランスで食べられる時期、レシピについてもご紹介しますので、ベニエについて気になっている人はぜひ参考にしてください。
ベニエとは
まず、ベニエとは一体何なのか詳しく解説していきます。
ベニエ=「揚げた生地」
ベニエとは、フランス発祥のお菓子のことです。そもそもベニエとは、フランス語で「揚げた生地」という意味で、ドーナツのようなお菓子のことを指します。
お菓子であるベニエですが、生地自体に甘みはありません。また、ドーナツのようなお菓子ですが、真ん中に穴は開いていないことがほとんどです。形は地域やその店によってさまざまな種類があります。
甘いお菓子としてのベニエ
甘いお菓子として食べられるベニエは、上から粉糖をかけたり生地の中にクリームやチョコ、ジャムなどを挟んだりしたものです。
その他にも、シュー生地を揚げたチップスのようなベニエもあります。
ふわふわとした食感で、甘さは控えめなのが特徴です。フランスではパン屋やパティスリーで定番メニューとして販売されています。
料理としてのベニエ
フランスでベニエはお菓子だけでなく、料理として使われているのも特徴です。ただし、料理としてのベニエはお菓子としてのベニエとは別物。料理としてのベニエは、メレンゲなどを加えたふわふわの衣で食材を揚げた料理のことを指します。
フレンチ料理としても親しまれているベニエは、イタリア語では「フリット」、英語では「フリッター」と呼ばれる料理と同じものです。洋風の天ぷらのような見た目の料理ですが、ベニエはあらかじめ具材には火を通してから衣をつけてあげるため、日本の天ぷらとはやや異なります。
メレンゲを泡立てて作られるため、ふわふわとした食感と卵白の優しい味わいが魅力の料理です。
甘いお菓子「ベニエ」の文化
甘いお菓子として食べられているベニエには、さまざまな文化があるのが特徴です。ここからは、お菓子としてのベニエについて詳しく解説していきます。
ドーナツタイプとチップスタイプ
前述したとおり、お菓子としてのベニエにはシューのように薄い生地を揚げて作られるチップスタイプと、パン生地タイプの2種類があります。
チップスタイプのベニエは、パリパリとした軽い食感、パン生地タイプのベニエはドーナツのようなふわふわとした食感が特徴です。
チップスタイプもパン生地タイプも、基本は粉砂糖をかけて食べるものですが、地域によって呼び方や形が変わります。同じ時期に食べられる同じお菓子ですが、リヨン付近では「ビューニ」、ランドック地方では「オレイエット」、ペリゴール地方では「メルヴェイユ」などと呼ばれています。
また、チップスタイプよりパン生地タイプのほうがバリエーション豊富なのも特徴です。
パン生地タイプのものは粉砂糖をかける以外にも、中にクリームやチョコ、ジャムなどを挟んで食べます。挟むジャムはフランボワーズやモモ、アプリコット、りんごなどさまざまです。
とくにジャムタイプは夏の海岸で食べる軽食の定番として人気が高いです。日本で販売されているベニエも、ジャムタイプのものが多い傾向にあります。
フランスではいつ食べるのか
フランスで馴染み深いベニエですが、1年のうちイースター(復活祭)の期間になると街中でベニエがずらりと並びます。
キリスト教では4月に行われるイースター(復活祭)に向けて、40日程度節食する期間がありますが、その前の1週間であるカーニバル(謝肉祭)は節食に備え、美味しい料理をたっぷりと楽しむのです。
とくにベニエはカーニバルの最終日に食べられています。節食に向けて卵やお肉を使い切るために、ベニエが食べられるようになったのだそうです。今ではイースターの期間以外にも、1月~3月くらいまでパティスリーの店頭に並んでいます。
DELISH KITCHENのベニエのレシピ
ここからは、DELISH KITCHENのベニエのレシピをご紹介します。
ベニエ
ふわふわの食感がたまらない、パン生地タイプのベニエのレシピです。素朴な味わいなので、クリームやジャム、アイスと一緒に食べてもよく合います。
素朴な味わいのベニエはアレンジも自由自在
フランスのお菓子であるベニエは、お菓子と料理で違った一面があるのも特徴です。日本ではあまり馴染みのない食べ物ですが、素朴な味わいなので食べやすく、アレンジも楽しめます。
ふわふわとした食感のベニエは、ご家庭でも簡単に作れるのが魅力です。クリームやジャムなどを挟んだり、粉砂糖をかけたりして自分好みに楽しんでみてください。