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エジプト料理とはどんなもの?特徴や主な料理をご紹介

作成日: 2023/03/30

エジプトと聞いてツタンカーメンやピラミッドは想像できても、料理はなかなか思い浮かばない人も多いのではないでしょうか。深い歴史や遺跡などが有名なエジプトですが、実はたくさんの魅力的な料理やスイーツが存在するのです。

そこで本記事では、エジプト料理がどんなものなのかについて、代表的な料理やその特徴をご紹介します。エジプト料理に興味がある人や、エジプトに行きたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. エジプト料理の歴史について
    1. エジプト料理の歴史
    2. 現代のエジプト料理
  2. エジプト人の食事と特徴
  3. 主なエジプト料理
    1. パン
    2. コシャリ
    3. ターメイヤ
    4. エイシ
    5. ムルキーヤ
    6. フムス(ホンモス)
    7. シュクシュカ
    8. フール・メダンメス
    9. ハマム・マシュイ
    10. ムサカ(メサアア)
    11. コフタ(キョフテ)
    12. ダウードバシャ
    13. カモウニア
    14. マハシー
    15. サマック・マシュウィー
    16. ボルティ
    17. ケバブ
    18. アターイフ
    19. マハラベイヤ
  4. エキゾチックな魅力たっぷりなエジプト料理

エジプト料理の歴史について

まず、エジプト料理の歴史についてご紹介します。

エジプト料理の歴史

エジプト料理のルーツは、古代エジプトまでさかのぼります。古代とはいえ、当時のエジプトはすでにペルシアや古代ギリシャ、古代ローマ、トルコとの交流があり、文明や文化が栄えていたとされています。

もちろん食文化も例外ではなく、新しい食材が伝来すると同時に食文化も進化し、地中海料理や西アジアの料理まで取り入れていました。

基本的に古代エジプトの人々は農耕を中心とした生活を送っており、すでにパンやビールなどが作られ、消費されていたと考えられています。しかし、7世紀にエジプトがイスラム化したことがきっかけで食文化は大きく変化しました。

イスラム教の食の戒律ハラールにより、ビールやワインなどのアルコール飲料や豚肉が禁止されたといわれています。

現代のエジプト料理

エジプトと聞くと砂漠をイメージする人も多いかもしれません。確かに国土の多くは砂漠地帯ですが、エジプト北部の海岸地帯は温暖な地中海性気候なのに加え、豊富なナイル川の水の恩恵により、さまざまな作物が作られています。

エジプトでは地中海やナイル川で取れる魚介類や豊富な穀物・野菜・果物に加え、羊肉や牛肉、鶏肉をふんだんに使った料理が特徴です。

エジプト人の食事と特徴

現代のエジプト料理での食事はサラダとスープから始まり、肉料理や魚料理と一緒にパンや米が添えられるのが一般的です。米は日本で食べられているものと同じジャポニカ米が食べられています。

実はエジプトでは米がよく食べられており、ご飯と一緒に短いパスタを入れることも。肉料理と合わせる際は白いご飯ですが、魚料理と合わせる際は揚げ玉ねぎで味付けした茶色いご飯なのが一般的です。食事の最後は、デザートと紅茶(シャーイ)で締めます。

エジプトのお茶として最も好まれているのは、ミントを入れて煮出した『アッシャーイ・ビンナアナーア』です。このお茶に、ほとんどのエジプト人が大量の砂糖を入れて飲むのが一般的です。

エジプトのレストランで注文すると、大体でてくるのがゴマのペースト。これは「タヒーナ」といい、エジプトには欠かせない調味料です。パンはもちろん、肉料理や魚料理など、主菜にもつけて食べられています。

現代のエジプト料理の中には、ベシャメルソースを使用したグラタンのような料理などがあり、ヨーロッパの食文化から影響を受けている部分も見られるのが特徴です。ただし、エジプトは9割がイスラム教徒なので、豚を食べることは禁忌とされています。

そのため、エジプトの肉料理といえば、ラムや鳩が使われていることが多いです。また、豆を料理に使うことも多く、ソラマメやひよこ豆がよく食べられています。

エジプト国民の大多数を占めるイスラム教徒は、年に1度「ラマダーン」の期間に断食する習慣があります。日の出から日没までは飲食が禁止され、日が沈んだ後に「イフタ―ル」という食事を家族や親戚、友人などと一緒に楽しみます。

揚げ菓子の「アターイフ」は、その期間中のみ食べられる特別なお菓子です。

主なエジプト料理

ここからは、エジプトでよく食べられている料理をご紹介します。

パン

エジプトの主食といえば、古代から親しまれているパンです。エジプトで食べられているパンは「エイシュ・バラディ」と呼ばれ、中が空洞になっているのが特徴です。
中に具を挟んでサンドイッチのようにして食べたり、主菜に添える際は手でちぎったりして食べられます。

コシャリ

コシャリとは、米とマカロニ、ヒラメなどの魚を炊き込んでトマトソースをかけた料理です。

ターメイヤ

ターメイヤは、ソラマメとハーブのコロッケです。衣はパン粉ではなく、ゴマを使っているのが特徴です。

エイシ

エイシはエジプトで主食として食べられているパンです。ピタパンに似た平たい形をしています。

ムルキーヤ

モロヘイヤを使ったスープです。にんにくが効いているのがポイントといわれています。

フムス(ホンモス)

ひよこ豆とタヒーナ、にんにく、レモン汁、オリーブオイルを合わせてペーストにした料理です。

シュクシュカ

にんにくが効いたトマトソースに卵を割りいれた料理です。朝食としてよく食べられています。

フール・メダンメス

干したソラマメと少しのヒラメを煮込んだ料理です。食べる前にクミンやレモン汁、オリーブオイルで味を整えて食べます。

ハマム・マシュイ

鳩の丸焼きです。お腹の中に米やフェリークという緑小麦を入れてローストします。

ムサカ(メサアア)

ひき肉と茄子をトマトソースで煮込んだ料理です。

コフタ(キョフテ)

キョフテとは羊肉を玉ねぎ・パセリ・スパイスとともに練った小さめのハンバーグです。ミートボールのように小さく丸めて作ることもあります。

ダウードバシャ

肉団子と野菜をトマトソースで煮込んだ料理です。

カモウニア

クミンの風味が効いた牛肉とレバーのシチューです。

マハシー

マハシ―はキャベツや茄子、ピーマン、トマトなどの野菜に米やハーブを詰めた料理です。夏は冷やして前菜として、冬はひき肉を加えて温めて食べられます。マハシ―は1種類だけで出すのはタブーとされていて、必ず2種類以上作らないといけないルールがあるのが特徴です。

サマック・マシュウィー

トマトやピーマンなどの野菜と、魚を一緒にグリルした料理です。

ボルティ

ボルティとは、ナイル川でとれる魚のことを指します。このボルティの腹にレモンやクミンなどのハーブを詰め、小麦粉をつけて揚げた料理です。

ケバブ

エジプトのケバブは羊郁や牛肉を一口サイズにし、串に刺して焼かれたものです。

アターイフ

パンケーキのような記事にナッツやココナッツ、クリームなどを挟んで揚げ、シロップに浸したお菓子です。

マハラベイヤ

エジプト風のミルクプリンです。葛のようなとろりとした食感を楽しめます。

エキゾチックな魅力たっぷりなエジプト料理

エジプトは豊富な食物と、多種多様な食文化を取り入れた料理が魅力です。日本とは少し違ったエキゾチックな料理は、意外とシンプルで口に合いやすいので、ぜひ食べてみてくださいね。

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