高知県の珍味「ノレソレ」とはどんな魚?おすすめの食べ方とは
作成日: 2023/08/30
高知県を代表する珍味「ノレソレ」を食べたことはありますか?見ただけでは「ノレソレ」の正体が何なのかわからないかもしれません。今回は珍味「ノレソレ」について詳しくご紹介します。
ノレソレとは?
「ノレソレ」とはウナギ、アナゴ、ウツボ、ハモといったウナギ目(うなぎもく)の魚の赤ちゃん(幼生)を指します。幼生とは広義での稚魚のことで、卵からかえったばかりの状態のことです。ノレソレは柳の葉のように平たく、親であるウナギ目の魚と同じように長い体をしています。
高知県で「ノレソレ」と呼ぶものは一般的にアナゴの幼生で、珍味として親しまれています。岡山県ではノレソレのことを「ベラタ」、兵庫県では「ハナタレ」といった名前で呼ばれることがあります。
ノレソレの特徴
アナゴと同じく、稚魚であるノレソレも淡白な味わいが特徴です。見た目のとおりつるんとした舌触りとのどごしで、ほのかな甘みも感じられます。
ノレソレの美味しい食べ方
続いて、ノレソレの美味しい食べ方をご紹介します。
そもそもノレソレはどこで買える?
ノレソレは2月から5月にかけてが旬で、その頃に市場に流通します。漁獲量が少ないので、スーパーなどでは、手軽に手に入りにくい食材です。
ノレソレを食べるなら、ノレソレを提供しているお店で注文するか、卸売場、もしくは冷凍されたものを通販で購入するのが良いでしょう。
ノレソレを使った料理
ノレソレを使った料理をご紹介します。珍味であるノレソレをぜひ味わってみてください。
ノレソレの軍艦
ノレソレはお寿司のネタとしても使われます。ノレソレの軍艦巻きは、しそや生姜との相性がよく、ぷりっとした舌触りも楽しめます。
生食
刺身のように、生で食べられます。ポン酢、酢味噌、わさび醤油などの調味料が、淡白なノレソレとよく合います。鮮度が落ちやすいのでノレソレを生食するときは、購入した当日に食べるようにしましょう。
卵とじ
卵とじの具材として使えます。ふんわりとした卵に、ノレソレのつるりとした食感を楽しめます。
茶碗蒸し
ノレソレは茶碗蒸しの具材としてもおすすめです。ノレソレが淡白な味わいなので、あっさりとした茶碗蒸しに仕上がります。
お吸い物
味にクセのないノレソレはお吸い物やスープにも合わせやすい食材です。ほっとするすまし汁の優しい味に、ノレソレのほんのりとした甘味が合いますよ。
珍味「ノレソレ」はウナギ目の稚魚のこと
ノレソレとは、アナゴなど、ウナギ目の稚魚のことを指します。つるりとした食感や淡白な味わいが特徴で、刺身や軍艦巻きの具など生食だけでなく、卵料理やお吸い物など加熱する料理にも向いています。見かけた際は、ぜひ1度味わってみてはいかがでしょうか。