DELISH KITCHEN

「アイスバイン」とはどんな料理?美味しい食べ方やレシピもご紹介

作成日: 2023/10/11

更新日: 2023/11/09

アイスバインという料理をご存じですか?豚のすね肉を煮込んだドイツの伝統料理で、クリスマスマーケットやドイツ料理店などでは定番の料理です。しかし日本ではあまり見かけることがないので、アイスバインについて知らない方も多いかもしれません。

この記事では、アイスバインの特徴や名前の由来、食べ方、おすすめのレシピをご紹介します。

目次

  1. アイスバインとは?
  2. アイスバインの名前の由来
  3. アイスヴァイン”との違いは?
  4. アイスバインのおすすめの食べ方
    1. そのまま食べる
    2. カリカリに焼く
    3. ポトフやスープにする
  5. DELISH KITCHENのアイスバインのレシピ
    1. 材料 【4人分】
    2. 手順
  6. アイスバインをご家庭でも作ってみよう

アイスバインとは?

アイスバインとは、豚のすね肉をハーブやスパイスなどと一緒に塩漬けにしたものを、玉ねぎやセロリ、香味野菜、グローブなどとじっくり煮込んだドイツの定番料理のことです。ドイツの首都、ベルリンの名物料理でザワークラウト(キャベツの酢漬け)やじゃがいもと一緒に提供されることが多いです。

まれに、豚肉の塩漬けを燻製したものをアイスバインという時もあります。

アイスバインの名前の由来

アイスバイン(eisbein)という名前の由来は、諸説あります。

ひとつは、ラテン語で「坐骨・股関節」を意味する「os ischbeen」が名前の由来となった説。もうひとつは、ドイツではかつて動物のすねの骨をアイススケートのエッジとして使っていたこともあり、氷を意味する「eis」に、脚を意味する「bein」をつないで「アイスバイン(eisbein)」になったという説です。

その他にも、肉に含まれるゼラチンが冷めて固まった際に氷に見えるからという説もあります。

アイスヴァイン”との違いは?

アイスバインに似た「アイスヴァイン」というものもあります。アイスヴァイン(Eiswein)とは、寒い地域で、一度凍結したブドウを使用して作るワインです。こちらもドイツの名産品です。

ブドウが凍ることで果実の水分が抜け、味が凝縮して極甘口になります。気温によって材料自体が少なかったり摂れる果汁の量が少なかったりするため、とても高価なワインです。

日本語では「B」と「W」は同じように発音しがちですが、本場ドイツではしっかり区別しないと頼んだものと違うものが出てくるかもしれません。注文の際は間違いのないよう注意してください。

アイスバインのおすすめの食べ方

アイスバインはどのように食べたら美味しいのでしょうか。ここからはアイスバインのおすすめの食べ方をご紹介します。

そのまま食べる

アイスバインはボリュームがありメイン料理としても食べられます。そのまま食べてもとても美味しい料理です。レストランでは、つけ合わせのザワークラウトやじゃがいもと一緒に食べることが多く、マスタードをつけて食べるのが一般的。

アイスバインの塩気とザワークラウトの酸味が絶妙な美味しさです。

さっぱりした味わいで、骨から肉がするっと離れてとろける位に柔らかく煮込んであります。ナイフやフォークで簡単に切れるので、レストランではひとくちサイズにカットしてお召し上がりください。お酒とも相性も抜群。ドイツビールやワインによく合うので、おつまみにもぴったりです。

また、アイスバインの一皿は大きく、量も多い場合があります。注文時は、アイスバインの量がどれくらいか確認して、他の料理を頼むのがよいでしょう。

カリカリに焼く

アイスバインをカリカリに焼いて食べるのも美味しいです。「シュバイネハクセ(schweinshaxe)」という料理で、表面はパリパリ、中はジューシーで柔らか。そのまま食べるのとは違った味わいを楽しめますよ。焼いたものをサラダの上にのせて、野菜と一緒に食べるのもおすすめです。

ポトフやスープにする

塩漬けしているため、スープの具材としてもおすすめです。アイスバインの旨みがスープに溶け出し、野菜にスープが染み込み、深みのあるスープが味わえますよ。アイスバインには塩味があるので、調理する際は味を見ながら作ってみてください。

DELISH KITCHENのアイスバインのレシピ

アイスバインのレシピをご紹介します。ドイツでは豚のすね肉が使われますが、ご家庭でも作りやすいように豚肩ロース肉を使っています。ぜひ作ってみてくださいね。

材料 【4人分】

・豚肩ロースブロック肉   :500g
・黒こしょう(ホール)     :10粒
・ローリエ         :2枚

☆漬け込み用
・塩            :50g
・砂糖           :大さじ1と1/2
・黒こしょう(ホール)     :10粒
・クローブ          :10粒
・水            :1000cc

手順

①キッチンペーパーで豚肉のドリップをふきとる。

【ポイント】
新鮮なお肉を使用しましょう。

②ボウルに保存袋をのせて☆を入れて混ぜる。豚肉を加えて空気を抜きながら口を閉じる。冷蔵庫で3日ほどおく。

【ポイント】
チルド室に入れましょう。

③鍋に2の豚肉を汁気を軽く切って入れ、ローリエ、黒こしょうを入れる。豚肉がかぶるくらいの水を加えて、中火にかける。アクを取り除いて沸騰直前で弱火にし、1時間〜1時間半ほど煮る。

【ポイント】
冷めると脂が固まってしまうので温かいうちに食べましょう。

今回ご紹介したレシピについて詳しく知りたい方は以下のページよりご確認ください。

アイスバイン

アイスバインをご家庭でも作ってみよう

アイスバインとは、豚のすね肉をハーブやスパイスなどで塩漬けにしたものを、玉ねぎやセロリ、香味野菜、グローブなどで煮込んだドイツの定番料理のことです。そのまま食べるのはもちろん、カリカリに焼いて食べたりポトフやスープにしたりして食べるのもおすすめです。

アイスバインを食べる機会はあまりないかもしれませんが、ご家庭でも作ることができます。豚肉の旨みたっぷりのアイスバインをぜひ作ってみてください。

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