パリブレストはどんなお菓子?シュークリームとの違いも解説します
作成日: 2024/03/18
パリブレストはフランス発祥の洗練されたお菓子で、その独特な形状と風味が世界中のスイーツファンを魅了しています。
この記事では、パリブレストの定義、食べる季節、食べ方、シュークリームとの違い、そして自宅で作れるレシピまで詳しくご紹介します。パリブレストの魅力に迫り、あなたもプロのようなスイーツ作りに挑戦してみませんか?
パリブレストとはどんなお菓子?
パリブレストは、シュー生地とプラリネクリームを組み合わせた、フランス生まれのデザートです。
シュー生地はリング状になっており、アーモンドスライスがトッピングされているのが特徴です。また煮詰めた砂糖にナッツ類を加えて作られるプラリネクリームやカスタードクリームがたっぷりと詰まっていることにより、生地やクリームからナッツの香ばしさを存分に感じることができます。
このお菓子は1891年にフランスのパティシエ、ルイ・デュランによって考案されました。名前の由来は、同年に始まった自転車レース「パリ〜ブレスト〜パリ」から取られており、フランスの首都であるパリとブレストという町の間で行われたレースを象徴するお菓子として誕生しました。まさしく自転車レースをイメージするかのように自転車の車輪の形をしています。
パリブレストとシュークリームの違い
パリブレストとシュークリームは、共にシュー生地を使用していますが、別物です。
パリブレストはリング状で、シュークリームは球状です。パリブレストにはプラリネクリームとカスタードクリームが入るのが一般的ですが、シュークリームには主にカスタードクリームや生クリームが使われます。食感では、パリブレストの方がサクサク感が強いです。
手作りパリブレストの作り方
パリブレストは自宅でも作ることができます!材料もスーパーで買える食材で作れますので、ぜひ一度作ってみてください。
材料 【10人分】
☆シュー生地
水・・・・・・・・・・・・60cc
牛乳・・・・・・・・・・・60cc
無塩バター・・・・・・・・50g
塩・・・・・・・・・・・・1g
薄力粉・・・・・・・・・・60g
溶き卵・・・・・・・・・・2個分
アーモンドスライス・・・・10g
★カスタードクリーム
卵黄・・・・・・・・・・・2個分
砂糖・・・・・・・・・・・40g
薄力粉・・・・・・・・・・10g
牛乳・・・・・・・・・・・200cc
バニラビーンズ・・・・・・1/2 本
無塩バター・・・・・・・・10g
◯プラリネクリーム
無塩バター・・・・・・・・150g
粉砂糖・・・・・・・・・・50g
プラリネペースト・・・・・50g
●ぬり卵
溶き卵・・・・・・・・・・1/4個分
◎仕上げ用
粉砂糖・・・・・・・・・・適量
手順
《下準備》
①
バター(プラリネクリーム用)を常温に戻す。クッキングシートに直径15cmの円を下書きする。薄力粉(シュー生地用)をふるう。アーモンドスライスを水(分量外:適量)にひたす。溶き卵(ぬり卵用)をこす。バター(シュー生地用)を2cm角に切る。
【カスタードクリーム】
②バニラビーンズに縦に切れ目を入れ、種をこそぎ取る。鍋に牛乳を入れ、バニラビーンズの種、さやを入れ、弱火で鍋のふちに小さな泡が出てくるまで熱する。
③ボウルに卵黄、砂糖を入れて白っぽくなるまで混ぜる。②を少しずつ加えながら混ぜ、薄力粉をふるいながら加えて混ぜる。こしながら鍋に戻す。
④ ③を絶えず混ぜながら弱中火で熱する。全体にとろみがついてきたら、弱火にしてダマにならないように手早く1〜2分混ぜながら熱する。表面に気泡が上がってきたら2分ほど、ツヤが出るまで混ぜる。
⑤鍋を火からおろし、バターを加えて余熱で溶かしながら混ぜる。ボウルにこしながら入れて表面にぴったりとラップをして粗熱をとり、冷蔵庫で20〜30分ほどしっかり冷ます。
【シュー生地】
⑥鍋に水、牛乳、バター、塩を入れて中火で熱し、沸騰させる。ふるった薄力粉を加え、火を止めて粉っぽさがなくなるまで手早く混ぜる。
【ポイント】
オーブンを200℃に予熱しましょう!しっかり沸騰させることがポイントです。また、薄力粉を入れたらすぐに火を止めましょう。
⑦鍋を再び中火で熱し、ゴムベラで切るように混ぜながら、水分をとばす。生地がまとまって鍋からつるんとはがれるようになったら火からおろす。
【ポイント】
加熱しすぎるとバターが浮き出てしまうため、加熱のしすぎには注意しましょう。
⑧生地をボウルに移し、溶き卵の1/3量を加え、ゴムベラを押しつけながら混ぜる。まんべんなく混ざったら、残りの溶き卵の半量を加えて同様に混ぜる。
【ポイント】
生地が冷えてしまうと生地が膨らまなくなるため、手早く進めましょう!
⑨残りの溶き卵を少しずつ加えてその都度混ぜる。丸口金をつけたしぼり袋に生地を入れる。
【ポイント】
溶き卵を加えて1回ずつ生地がまとまるまでしっかり混ぜましょう。残りの溶き卵を加える量は、生地をすくうと3〜4秒たってから、逆三角形にゆっくり落ちるくらいまでを目安に少しずつ加えて調整してください。
⑩天板に直径15cmの円を下書きしたクッキングシートを敷き、1つの円の下書きの内側に沿って1本しぼり、その外側に沿ってさらに1本しぼる。内側と外側の円の間に重ねるようにして1本しぼる(外側用)。残りの生地を、もう1つの円の下書きの上にしぼる(内側用)。
⑪外側用の生地に、ぬり卵をぬる。アーモンドスライスを水気を軽く切りながらのせる。全体に霧吹きで水(分量外:適量)をかける。200℃に予熱したオーブンで15〜20分焼き、冷ます。
【ポイント】
余った生地は、好きな形に絞って一緒に焼いてください。生地の焼き色が薄い場合は追加で加熱してください。
【プラリネクリーム】
⑫
ボウルにバターを入れてなめらかになるまで混ぜ、粉砂糖を3回に分けて加えてその都度混ぜる。カスタードクリーム1/3量を3回に分けて加えてその都度混ぜる。プラリネペーストを加えて混ぜる。
【仕上げ】
⑬残りのカスタードクリームを丸口金をつけたしぼり袋に入れる。プラリネクリームを、星口金をつけたしぼり袋に入れる。
⑭外側用のシュー生地を半分の厚さに切る。下半分の内側の生地は指でおさえ、くぼみにカスタードクリームをしぼる。内側用のシュー生地をのせて、上から少しおしこむ。プラリネクリームを内側用のシュー生地に沿って、全面に下から上にしぼる。残りのクリームを上部に円状にしぼる。
⑮上半分の生地をのせ、粉砂糖をふって完成。
また今回ご紹介したレシピは以下のページで動画でも確認できます。
よりわかりやすく見たい方はぜひチェックしてみてください!
パリブレストはフランスの伝統的なお菓子
パリブレストは、その独特な形状とプラリネ風味のクリームが特徴のフランスの伝統的なお菓子です。シュークリームとは異なる独自の食感と味わいを楽しむことができます。今回のレシピを参考に、ぜひ自宅で本格的なパリブレストに挑戦してみてください。手作りの温もりと共に、特別なスイーツタイムをお楽しみいただけることでしょう。