DELISH KITCHEN

ユッケジャンって何?人気の理由やレシピもご紹介♪

作成日: 2024/05/17

焼き肉に、サムギョプサル、そしてビビンバ。韓国料理は肉料理が豊富で美味しいですよね。そんな韓国料理の中でも「ユッケジャン(육개장)」は、特に人気の高い一品です。スープの旨みと辛みのバランスが絶妙で、たっぷりの具材が美味しいユッケジャンは食べた人の心を射止めてしまうほど美味しい一品なのです。今回はそんなユッケジャンについて、詳しくご紹介していきます。

目次

  1. ユッケジャンとは?
  2. ユッケジャンの歴史・発祥
  3. ユッケジャンと韓国の食文化
    1. 伏日(ポンナル)
    2. その他
  4. ユッケジャンの種類・食べ方
    1. ユッケジャン
    2. ユッケジャンクッパ
    3. ユッケジャンカルグクス
    4. ユッケジャンラーメン
  5. ユッケジャンの作り方
    1. 材料【4人分】
    2. 手順
    3. 詳しいレシピ動画はこちら
  6. ユッケジャンとは牛肉と野菜の伝統的な辛旨スープ!

ユッケジャンとは?

ユッケジャンは、牛肉と様々な野菜(もやしやワラビなど)が入った、辛みのある韓国のスープ料理です。牛骨出汁をベースに、醤油、ごま油、塩胡椒、砂糖などで味付け、粉トウガラシやコチュジャンで辛みを出して作ります。

ユッケジャンの語源は、犬肉を使ったスープ「ケジャン」または「ケジャングク」が元になっています。
犬肉の代わりに牛肉を使ったのがユッケジャンスープです。牛肉を意味する「ユッ」という字をつけて、「牛肉のケジャン=ユッケジャン」という名前になったのです。

ユッケジャンは、辛さがありつつもコク深く旨みの強いスープ、スープの旨みが染み込んだ牛肉、たっぷりの野菜の甘みなどを存分に堪能できる料理で韓国本場でも大人気の一品です。

ユッケジャンの歴史・発祥

ユッケジャンは、韓国の伝統料理の一つで、長い歴史の中で、庶民の味として受け継がれてきた料理です。

当初ユッケジャンは宮廷料理として知られており、当時貴重だった牛肉は庶民には手が届かない高級な料理だとされていました。しかし後の研究で、牛肉は朝鮮時代から多様な身分(階層)で、多く消費されていたことが判明。ユッケジャンも朝鮮時代から、多くの庶民に愛された料理だということが分かったそうです。

そんなユッケジャンは、韓国南東部に位置する慶尚道の都市、大邱(テグ)が発祥とされています。朝鮮時代、動物の狩猟に関しては役所が管理していました。大邱では、当時から牛がよく捕れたそうで、ユッケジャンは大邱で発祥したそうです。現在ユッケジャンは大邱の郷土料理としても有名です。

ユッケジャンと韓国の食文化

ユッケジャンは、韓国ではいつ多く食べられるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

伏日(ポンナル)

韓国では7月~8月にかけて、伏日(ポンナル)という暑気払いの日が3日あります。日本でいう「土用の丑の日」のようなものです。日程は毎年異なりますが、早い日付から「初伏(チョボッ)」「中伏(チュンボッ)」「末伏(マルボッ)」と呼び、3日の伏日を合わせて「三伏(サンボッ)」と呼びます。

その日は、滋養豊かな「補陽食」(보양식)」が食べられるのですが、ユッケジャンもその中の一つです。補陽食には、ユッケジャンの他、参鶏湯(サムゲタン)などもあります。

その他

その他、ユッケジャンはお葬式の場でもよく食べられる料理です。ユッケジャンの赤色は、邪気を払うという意味がある他、塩や唐辛子を使うユッケジャンは傷みにくく、弔問客に振る舞う料理として利便性があったからだとされています。

ユッケジャンの種類・食べ方

ユッケジャンには、いくつかの種類があります。代表的なものをご紹介しましょう。

ユッケジャン

基本のユッケジャンは、牛肉と野菜を使った辛いスープです。具材にはニラやもやし、ねぎなどが入り、コチュジャンや唐辛子で辛味を加えます。

ユッケジャンクッパ

ユッケジャンクッパは、ユッケジャンにご飯を入れて食べる料理です。スープとご飯が一緒になっているため、より満足感があります。

ユッケジャンカルグクス

ユッケジャンカルグクスは、ユッケジャンに手打ちの麺を加えた料理です。麺とスープが絡み合い、食べ応えのある一品になっています。

ユッケジャンラーメン

ユッケジャンラーメンは、インスタントラーメンにユッケジャンのスープを合わせたものです。手軽にユッケジャンの味を楽しむことができます。

ユッケジャンの作り方

自宅で簡単に作れるユッケジャンのレシピをご紹介します。辛さはお好みで調整してくださいね。

材料【4人分】

牛切り落とし肉 :150g
卵 :1個
ニラ :1/2袋
にんじん :1/2本
ねぎ :1本
豆もやし :1袋
ごま油 :大さじ1
おろしにんにく :小さじ1
唐辛子(輪切り) :小さじ½
水 :600cc

☆調味料
しょうゆ :大さじ3
コチュジャン : 大さじ2
酒 : 大さじ1
鶏ガラスープの素 :小さじ1
砂糖 :大さじ1/2

手順

①ニラは3cm幅に切る。にんじんは縦に薄切りにして細切りにする。ねぎは斜め薄切りにする。
②ボウルに卵を割り入れ、混ぜる。
③鍋にごま油、おろしにんにく、唐辛子を入れて弱火で熱し、香りが立ったら牛肉を加えて肉の色が変わるまで中火で炒める。にんじんを加えて油がまわるまで炒める。
④ねぎ、水を加えて煮立たせ、アクを取りながら弱火で10分ほど煮る。
⑤☆の調味料、ニラ、もやしを加えてひと煮立ちさせる。
⑥②を加えて、大きくかき混ぜて、卵に火を通す。

詳しいレシピ動画はこちら

ユッケジャンの作り方を動画で詳しく見たい方は、以下のリンクからご覧いただけます。動画ならではの視覚的な説明で、より分かりやすく学べますよ。

ユッケジャンとは牛肉と野菜の伝統的な辛旨スープ!

ユッケジャンは、牛肉を使った韓国の伝統料理です。庶民の健康食として親しまれてきた歴史があり、韓国の食文化にも深く根付いています。素材の持つ旨味を生かしたコク深い旨みと辛さが人気の一品です。是非、機会があれば本場の味を堪能してみてくださいね。

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