韓国の「ククス」とはどんな料理？種類や味わいを解説
作成日: 2024/05/21
韓国料理と聞くと、キムチやビビンバ、サムギョプサルなどが有名ですが、韓国の食文化を語る上で欠かせないのが「ククス」です。ククスは、韓国の伝統的な麺料理で、そのシンプルさと深い味わいで多くの人々に愛されています。今回は、ククスの魅力に迫り、その種類や味わいをわかりやすく解説していきますよ。
ククスとは？
ククスとは、韓国語で「麺」を意味し、麺料理全般のことを指します。主に小麦粉を原料とした麺を使った料理の総称です。麺の太さや形状、スープの種類によってさまざまなバリエーションがあり、家庭料理から専門店のメニューまで幅広く楽しまれています。ククスは、その日の気分や季節に合わせて選べるのが魅力の一つです。
また、韓国では結婚式や還暦などのお祝い事でククスを食べる文化があります。ククスの長い麺が、末永い縁や長寿を表しており、縁起が良いものとされているからです。
ククスの種類！
ククスにはいくつかの代表的な種類があり、それぞれに独特の風味と特徴があります。ここでは、人気のククスの種類をいくつか紹介し、その魅力を掘り下げていきます。
チャンチククス（ミョルチククス)
チャンチククスのチャンチとは「宴」という意味で、お祝い事の際によく食べられる代表的なククスがチャンチククスです。材料にカタクチイワシが使われるため、カタクチイワシの韓国語「ミョルチ」を使い、「ミョルチククス」とも呼ばれます。出汁の効いたスープに人参やズッキーニ、錦糸卵などの彩り良い野菜が盛り付けられます。ヤンニョムもしくはタデギと呼ばれる辛みや塩味のある調味料をお好みに合わせて足して食べることもあります。
ビビンククス
ビビンククスの「ビビン」は「混ぜる」を意味しています。ビビンククスは、冷たい麺を辛いソースで和えた冷麺料理です。夏場に特に人気があり、辛さと酸味のバランスが絶妙で、食欲をそそる一品となっています。
カルグクス
カルグクスとは、手作りの麺を使用した韓国の温かい麺料理です。韓国語で「カル」は包丁、「ククス」は麺を意味し、小麦粉を練って伸ばし、細かく切った麺をスープで煮込んで作ります。鶏や魚介など、ベースとなる味は様々ですが、寒い日に好んで食べられますよ。
コングクス
コングクスは、大豆を使った白いスープが特徴の「冷たい豆スープの麺料理」です。「コン（콩）」が豆、「グクス（국수）」が麺料理を指します。大豆の風味が豊かで、素朴でクリーミーな味わいが楽しめますよ。
キムチマリククス
キムチマリククスは、キムチをたっぷりと使ったスープに麺を入れた料理です。酸味のあるスープと、歯ごたえのある麺が特徴。キムチのピリ辛さがクセになる味わいで、ククスの中でも特にパンチのある一品です。
ユッケジャンククス
ユッケジャンククスは、牛肉と野菜を使った辛いスープに麺を入れた料理です。スパイシーな味わいが特徴で、辛みと旨みのバランスが絶妙な食欲を刺激する一品です。
マッククス
マッククスは、蕎麦粉で作った麺料理で、別名「メミルククス」などとも呼ばれます。蕎麦粉で作った麺料理の総称なので、混ぜ麺や水冷麺など色々な形で楽しめます。
コギククス
コギククスのコギとは「お肉」を表す韓国語です。韓国南部にある済州島（チェジュ島）の郷土料理で、古くからおもてなしの際に豚肉を使ってたことから、豚肉が入った麺料理が誕生しました。
チョゲククス
チョゲククスとは主に夏に楽しまれる麺料理の一つです。「チョ」は「お酢」、「ゲ」とは「からし」を意味します。鶏をじっくりと煮込んだ出汁を冷やし、酢とからしで味付けをします。麺の上にはほぐした鶏肉がたっぷりとトッピングされており、韓国でも人気のククスです。
オルチェンイククス
オルチェンイククスの「オルチェンイ」とは、なんと「おたまじゃくし」という意味。短い中太麺がおたまじゃくしのようだということから名付けられました。麺はトウモロコシから作られており、独特の風味があります。出汁は基本的には煮干しから取られ、あっさりとしつつもコクのある味わいが楽しめますよ。
様々なククス（麺料理）を楽しもう！
ククスは、その種類の豊富さと、それぞれの料理が持つ独特の味わいで、韓国料理の中でも特に人気のあるジャンルです。今回紹介したククスの種類を参考に、さまざまなククスを試してみてください。きっと、あなたのお気に入りの一品が見つかるはずですよ。
