ガイヤーンとはどんな料理?味・特徴・発祥まで徹底解説!
作成日: 2024/06/04
タイ料理の中でも特に人気の高い「ガイヤーン」。日本で言うところの焼き鳥に似たこの料理は、タイの街中で屋台やレストランを問わず広く楽しまれています。炭火でじっくりと焼かれた鶏肉は、パリッとした皮とジューシーな中身が特徴で、その香ばしさと深い味わいは一度食べたら忘れられない美味しさです。今回は、ガイヤーンの魅力や作り方、発祥などについて詳しく解説します。
ガイヤーンとは?
ガイヤーンは、タイの東北部(イーサーン)地方の伝統料理で、鶏肉を炙り焼いた料理です。「ガイ」は鶏、「ヤーン」は焼くという意味で、その名の通り焼き鳥の一種です。一般的には鶏もも肉や手羽を使用し、ナンプラーやニンニクなどの調味料で味付けして炭火でじっくりと焼き上げます。
ガイヤーンの特徴
特徴を見ていきましょう。
調理方法
炭火で焼くのが一般的。炭火で焼くことで余分な脂が落ち、皮はパリパリに、中はジューシーに仕上がる。
味付け
ナンプラー(魚醤)やニンニク、コリアンダー(パクチー)、白胡椒、ターメリックなどを使ったマリネ液に漬け込む。
付け合わせ
通常はもち米(カオニャオ)と一緒に食べることが多い。もち米がガイヤーンの甘い肉汁やタレを吸い込み、一層美味しさが引き立つ。
ソース
ナムチムガイ(辛くないソース)やナムチムジェオ(辛くて酸っぱいソース)をつけて食べることもあります。
ガイヤーンの発祥と歴史
ガイヤーンは元々東北(イーサーン)地方の郷土料理であり、ラーオ族の料理として知られています。タイ全土で広く親しまれるようになり、今ではどこでも見かけることができる人気の料理です。
ガイヤーンの味わいと食感
ガイヤーンの最大の魅力は、その食べた時の食感と味わいです。炭火でじっくり焼かれた鶏肉は、外はパリパリとした香ばしさがあり、噛むとジュワッとジューシーな肉汁が口の中に広がります。ナンプラーやニンニクの風味が効いた甘辛いタレが鶏肉にしっかりと染み込んでおり、一口食べるごとにエスニックな風味が口いっぱいに広がります。もち米と一緒に食べると、そのモチモチとした食感と甘い肉汁が絡み合い、絶妙なバランスを楽しむことができます。
ガイヤーンの作り方
材料(4人分)
鶏もも肉: 2枚(500g)
パクチー: 1袋(40g)
にんにく: 1かけ
米: 15g
コブミカンの葉: 1枚
レモングラス: 1本
サラダ油: 大さじ1
☆下味用
しょうゆ: 大さじ1
ナンプラー: 大さじ1/2
シーユーダム: 大さじ1/2
★たれ
砂糖: 大さじ1/2
レモン[絞り汁]: 大さじ1
ナンプラー: 大さじ1
タマリンド: 大さじ1/2
粉唐辛子: 小さじ1/2
手順
①パクチーは根、茎と葉に切り分ける。根は包丁の側面でつぶして刻む。葉は少量をちぎって飾り用に取り分ける。茎と残りの葉は粗めに刻む(たれ用)。にんにくは半分に切り、芯を取り除く。包丁の側面でつぶし、みじん切りにする。コブミカンの葉は手で半分にちぎる。
②レモングラスは皮をむき、包丁の側面でつぶして刻む。鶏肉はフォークで穴を開ける。ボウルに鶏肉、にんにく、レモングラス、パクチーの根、☆の調味料を入れて揉み込む。冷蔵庫に入れて1時間ほど漬ける。
③フライパンに米、コブミカンの葉を入れて弱めの中火で熱し、きつね色になるまで乾煎りする。粗熱を取って、二重にしたポリ袋に入れて口を閉じ、めん棒でたたいて細かくする(カオクア)。
④ボウルに★の調味料、カオクア、粗めに刻んだパクチーの茎と葉を加えて混ぜる(たれ)。
⑤フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、鶏肉の皮目を下にして入れ、焼き色がつくまで3分ほど焼く。
上下を返し、ふたをして肉に火が通るまで5−6分ほど弱火で蒸し焼きにする。
ふたを取り、強めの中火で1分ほど焼く。
⑥⑤は食べやすい大きさに切り、飾り用のパクチーの葉とたれを添える。
ガイヤーンはタイ東北部発祥の伝統的な焼き鳥料理!
ガイヤーンは、タイの東北部イーサーン地方の伝統的な焼き鳥料理です。ナンプラーやニンニクなどで味付けされた鶏肉を炭火でじっくり焼き上げることで、皮はパリパリに、中はジューシーに仕上がります。もち米と一緒に食べるのが一般的で、ナムチムガイやスイートチリソースを添えると一層美味しく楽しめます。ぜひ一度試してみてください。