ブラッドオレンジとは?特徴や普通のオレンジとの違いをご紹介
作成日: 2024/06/11
更新日: 2024/06/18
ブラッドオレンジは、その鮮やかな赤い果肉と独特の甘酸っぱい風味で人気を集めています。普通のオレンジとは一味違った魅力を持つこのフルーツは、食べる楽しみだけでなく、健康効果も期待できる優れた果物です。本記事では、ブラッドオレンジの特徴や栄養価、食べ方やレシピについて詳しく紹介します。ブラッドオレンジの魅力を存分に楽しむための情報が満載ですので、ぜひ最後までお読みください。
ブラッドオレンジの基本情報
ブラッドオレンジは、独特の赤い果肉を持つ柑橘類の一種です。身が血のように赤いことからブラッドオレンジという名前がつけられました。
一般的には、地中海地域で栽培されており、特にイタリアとスペインが主要な生産地となっています 。
日本ではあまり栽培はされていませんが、昨今の温暖化を逆手にとって愛媛県では国産のブラッドオレンジを栽培しています。しかし生食用はとても希少であり、ジュースやスイーツなどで楽しむことが一般的です。
ブラッドオレンジの特徴
ブラッドオレンジの見た目や味わい、栄養面などの特徴についてご紹介します。
見た目や味わい
ブラッドオレンジの最大の特徴は、その名前の由来でもある赤い果肉です。この赤色は、アントシアニンという天然色素によるもので、気温の低い夜間に生成されます。アントシアニンはポリフェノールの一種で活性酸素を取り除き、酸化の働きを抑える抗酸化物質です。
また、ブラッドオレンジの味は、酸味が少なく、甘みが強いのが特徴です。また、ラズベリーやチェリーのようなベリー系の風味も感じられ、非常にフルーティーな味わいです 。
ブラッドオレンジの栄養
ブラッドオレンジにはアントシアニンの他にもビタミンC、食物繊維が豊富に含まれています。
ビタミンCは、水溶性ビタミンのひとつで、体内でコラーゲンの生成に関与するほか、抗酸化ビタミンのひとつとしても知られています。
食物繊維とは、食べ物の中に含まれ、人の消化酵素で消化することのできない栄養素です。整腸作用など身体の中で有用な働きをすることが注目され、「第6の栄養素」といわれています。
普通のオレンジとの違い
・色味の違い
普通のオレンジとブラッドオレンジの違いとして、果肉の色の違いはこれまで説明した通りですが、果肉の色だけでなく、皮の色にも現れます。ブラッドオレンジの皮は、赤みを帯びたオレンジ色をしており、時には紫色の斑点が見られることもあります 。一方で普通のオレンジは鮮やかな橙色をしています。
・栄養成分の違い
ブラッドオレンジには、ビタミンCや食物繊維が豊富に含まれており、特にアントシアニンによる抗酸化作用が強調されています。一方で、普通のオレンジもビタミンCが豊富ですが、アントシアニンは含まれていません 。
ブラッドオレンジの食べ方とレシピ
・ジュース
ブラッドオレンジは爽やかな酸味と甘味があるためジュースにするのがおすすめです。その鮮やかな色とフルーティーな味わいで人気があります。カフェなどでも提供されています。
・カクテル
ブラッドオレンジはカクテルの材料としても優秀です。特に「ブラッドオレンジマルガリータ」や「ブラッドオレンジモヒート」などが人気です。色鮮やかで見た目も楽しめるため、お酒が苦手な人でも飲みやすく重宝されます 。
抗酸化力が高いブラッドオレンジ!
ブラッドオレンジは、その色鮮やかな色合い、濃厚な味わいや栄養価の高さが魅力です。そのまま食べるのはもちろん、ジュースやサラダなど生で食べるのがおすすめです。
【参考】
厚生労働省e-ヘルスネット『抗酸化物質』
厚生労働省『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』ビタミンC
厚生労働省 e-ヘルスネット「食物繊維」