イギリスの伝統料理・サンデーローストとは?特徴や歴史、作り方をご紹介
作成日: 2024/09/18
サンデーローストは、ローストビーフなどの肉をメインに使ったイギリスの伝統料理です。主に日曜日に家族や友人と集まって楽しむための料理として親しまれています。この記事では、サンデーローストの特徴や歴史、作り方について詳しくご紹介します。
サンデーローストの特徴
サンデーローストは焼き上げた肉に、調理工程で出た肉汁を使用したグレービーソースをかけて食べる料理です。メインの肉は伝統的にはローストビーフがよく使われますが、ポークやラム、チキンのものもあります。今日、日本でもよく食べられているイギリス料理・ローストビーフは、牛を使用したサンデーローストのことを指します。
付け合わせにはカリカリに焼いたローストポテトや、ニンジン、カリフラワーなどの野菜、ヨークシャープディングが使われています。ヨークシャープディングは小麦粉と卵、牛乳で作られたイギリス発祥のシュークリームの皮のような食べ物であり、サンデーローストの付け合わせとして定番です。
サンデーローストの歴史
サンデーローストの起源にはいくつかの説があります。1485年のヘンリー7世の時代に王室の衛兵が好んで多量の肉を食べていた頃に始まったといわれています。
他にも、村の小作人が6日間の労働の翌日、日曜日に戦いの練習をさせられ、上手くできたら褒美として与えられたことが起源だとする説や、特定の人々の間で信仰上肉食を控える背景がありつつも日曜日は特別にローストビーフを食べられたことが理由とする説などがあります。
産業革命後には肉がより手頃な価格となったことでサンデーローストが一般家庭に広がり、今日ではイギリス国内のパブやレストランでも気軽に食べられる料理になっています。
サンデートーストの作り方
まず牛肉や鶏肉、豚肉、ラムなどの肉を選び、塩や胡椒、ハーブで下味をつけます。次に高温で表面を焼いてから、低温でじっくりと火を通します。ローストポテトは、塩水で軽くゆでた後、オリーブオイルで外側がカリッと、中がふんわりするまで焼き上げます。
付け合わせにはニンジンなどの野菜がよく合い、これらもオーブンで一緒に焼きます。さらに、イギリスの伝統的なヨークシャープディングを加え、最後に肉汁を使ったグレイビーソースで全体を仕上げれば、しっかりとした味わいを楽しめる一皿が完成します。
サンデーローストはイギリスの伝統料理!
サンデーローストは諸説があるものの、数百年間イギリスで愛されてきた伝統料理です。調理工程で出る肉汁まで余すことなくソースとして使用している、まさに肉を存分に堪能できる一品です。
日本で食べられているローストビーフとも馴染みが深いサンデーロースト。機会があれば本場のサンデーローストをぜひ堪能してみてください!