スコットランドの伝統料理・ハギス!羊の内臓を胃袋に詰めた料理って本当?
作成日: 2024/09/18
スコットランドの伝統料理として知られるハギス。羊の内臓と胃袋を使用していると聞くと少し驚くかもしれませんが、実は現地で親しまれている家庭料理の一つです。この記事では、ハギスの特徴やスコットランドとのつながり、作り方についてご紹介します。
ハギスとは?
伝統的なハギスは、羊の内臓(心臓、肺、肝臓)を主な材料とし、玉ねぎやオートミール、スパイスなどと一緒に混ぜた後に羊の胃袋に詰めた料理です。現代では羊の胃袋ではなく人工的なソーセージの皮に入れるのが一般的です。
伝統的な食べ方は、スコッチウイスキーを振りかけ、付け合わせに潰したジャガイモやカブを添えるのが一般的です。
ハギスの味の特徴
ハギスは砕けやすいソーセージのような食感と、粗めのオーツ麦によるナッツのような香ばしさが特徴です。内臓を使用しているため、土のような風味やジビエに似た濃厚な味わいがあります。また、玉ねぎの甘さと黒胡椒などのスパイスが調和し、ピリッとしたアクセントを楽しめることもポイントです。
ハギスとスコットランドの関係
歴史的にはいつ頃普及したのか不明なハギスですが、スコットランドと密接な関係があります。
特に有名なのが、毎年1月25日にスコットランドで開催される「バーンズナイト」です。スコットランドの国民的詩人ロバート・バーンズを祝う行事であり、この日に必ずハギスが供されるほど現地の伝統に根付いていることが見られます。
ハギスの作り方
ハギスの作り方は、まず羊の心臓、肺、肝臓をゆでてから細かく刻みます。次に刻んだ内臓に玉ねぎやオートミール、牛脂、塩、コショウ、ナツメグなどの香辛料を加えて混ぜ合わせ、羊の胃袋または人工的なソーセージの皮に詰めます。
その後、胃袋またはソーセージの皮をしっかりと縛り、破れないように注意しながら沸騰したお湯で約3時間ゆでます。ゆであがったハギスは、一般的にはマッシュポテトやカブのピューレと一緒に食べます。
調理の際は、弱火でじっくりと煮ることで、内臓の旨味が引き立ちます。スコッチウイスキーをかけて味わうのがスコットランド流で、ウイスキーの風味が羊肉と絶妙にマッチします。
スコットランドの伝統料理に触れてみて!
羊の内臓を胃袋に詰めたハギスは一見変わった料理に思えるかもしれませんが、現地の行事にも毎年提供される伝統料理です。独特な香りと食感が特徴なハギスをぜひ機会があれば食べてみてください!