ウイスキーボンボンはどんなお菓子?特徴や作り方をご紹介
作成日: 2024/09/18
ウイスキーボンボンは、大人の味わいを楽しめる魅力的なチョコレート菓子です。一口サイズのチョコレートの中に、ウイスキーの風味豊かなシロップが閉じ込められており、口に入れると甘さと香りが広がります。このユニークなお菓子は、日本で誕生し、その後多くの人々に愛されてきました。
この記事ではウイスキーボンボンの特徴や由来、そして自宅で作る方法まで、詳しくご紹介します。ウイスキー好きの方はもちろん、チョコレート好きの方もぜひ読んでみてください。
※こちらの記事でご紹介する内容は、アルコールを含む飲料に触れています。
20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
ウイスキーボンボンとは
ウイスキーボンボンは、チョコレートとウイスキーが絶妙に融合したお菓子です。その特徴や歴史について詳しく見ていきましょう。
ウイスキーボンボンの特徴
ウイスキーボンボンは、一口サイズのチョコレートの中にウイスキーが入っているチョコレート菓子です。形状は、メーカーや商品によって丸いもの、四角いもの、ボトル型のものなど、さまざまなバリエーションがあります。
ウイスキーボンボンの最大の特徴は、チョコレートの中に液状のウイスキーが入っていることです。これは、砂糖の再結晶化する性質を利用しており、ウイスキーが砂糖の薄い殻に包まれた状態になっています。そのため、口に入れるとチョコレートの甘さとウイスキーの香りが同時に楽しめるのです。
ウイスキーボンボンの歴史
ウイスキーボンボンを日本で初めて作ったのは、ロシア出身のマカロフ・ゴンチャロフ氏だと言われています。ゴンチャロフ氏は、ロシア革命中に日本にやってきた菓子職人でした。ロシアにいた頃は、ロマノフ王朝の宮廷菓子職人として活躍していました。
1923年、ゴンチャロフ氏は神戸にチョコレート工場を開業し、ウイスキーボンボンをはじめとする様々な形のチョコレートを製造・販売しました。当時の日本には、このような繊細で美しいチョコレートを作る技術や設備、原料がまだなく、珍しかったため、ウイスキーボンボンの魅力は人々に受け入れられ、急速に広まっていきました。
「ボンボン」の意味とは?
ウイスキーボンボンの「ボンボン」という言葉の語源はフランス語で「おいしい」を意味する「bon(ボン)」です。これを2つ重ねた「ボンボン」は幼児語で、「うまうま」といったニュアンスを持ちます。現代ではボンボンという言葉単体で「キャンディ」という意味を持ち、ウイスキー以外にも、ブランデーやリキュール、果汁などを入れたシロップを、砂糖やチョコレートで包んだお菓子全体をあらわします。
ウイスキーボンボンの作り方
ウイスキーボンボンは市販のものを購入することもできますが、自宅で手作りすることも可能です。以下に、基本的な作り方をご紹介します。
材料 【36個分】
ミルクチョコレート・・・200g
パータグラッセ・・・・・100g
水あめ・・・・・・・・・50g
ウイスキー・・・・・・・大さじ2
作り方
①ミルクチョコレート、パータグラッセは細かく刻む。
【ポイント】
パータグラッセとはテンパリング不要のコーティング用チョコレートのことです。製菓材料店などで購入できます。
②耐熱容器に1を2/3量入れ、湯煎で混ぜながら溶かす。
【ポイント】
湯煎はひとまわり大きな鍋にお湯(湯温は50〜60℃、人肌よりも温かい程度熱した湯)を入れて耐熱容器の底をあて、関接的に熱を通しましょう。ボウルにお湯が入らないように注意しましょう。
③型に②を少量ずつ入れ、スプーンで全体にぬりひろげる。型をひっくり返して冷蔵庫で15分ほど冷やし固める。
④別の耐熱容器に水あめを入れ、ふんわりとラップをして600Wのレンジで20秒加熱する。ウイスキーを少しずつ加えてその都度よく混ぜる。
⑤ ③の型に④を等分に流し入れ、冷蔵庫で10分ほど冷やす。
⑥耐熱容器に残りの①を入れ、湯煎で混ぜながら溶かす。
【ポイント】
湯煎はひとまわり大きな鍋にお湯(湯温は50〜60℃、人肌よりも温かい程度熱した湯)を入れてボウルの底をあて、関接的に熱を通しましょう。ボウルにお湯が入らないように注意しましょう。
⑦クッキングシートに⑥をのせ、型の大きさに合わせて薄くのばす。⑤の上にのせ、上からスケッパーで平らにならし、余分なチョコレートを押し出す。
⑧クッキングシートをつけたまま冷蔵庫で1時間以上冷やし固める。型から外し、周りについた余分なチョコレートを切り落とす。
作り方の詳細を動画で見たい方はこちらをご確認ください。
ウイスキーボンボンの魅力を再発見
ウイスキーボンボンは、チョコレートとウイスキーという異なる魅力を持つ食材が融合した、ユニークで魅力的なお菓子です。その歴史は100年近くにも及び、日本の洋菓子文化の発展に大きく貢献してきました。
自宅で作ることも、市販のものを購入することもできるウイスキーボンボン。その独特の味わいと香りは、多くの人々を魅了し続けています。ただし、アルコールを含むため、摂取する際は適量を守り、運転前や子供への提供には十分注意が必要です。
ウイスキー好きの方はもちろん、チョコレート好きの方にも、ぜひ一度試していただきたいお菓子です。様々なブランドや種類があるので、お気に入りのウイスキーボンボンを見つけて、大人の味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。