DELISH KITCHEN

台湾の朝ごはん「蛋餅(タンピン)」とは?特徴をご紹介

作成日: 2024/09/18

台湾の朝食文化を代表する人気メニュー、蛋餅(タンピン)。もちもちとした独特の食感と、卵や具材の組み合わせが絶妙な味わいを生み出すこの料理は、台湾の朝ごはん屋さんには欠かせない存在です。日本ではまだあまり知られていませんが、その魅力的な味と食感は、多くの人々を虜にしています。
蛋餅は一見するとクレープやお好み焼きに似ていますが、その食感や味わいは全く異なります。

この記事では、蛋餅の特徴や作り方、さらには台湾での食べ方まで、詳しくご紹介します。台湾の朝食文化に興味がある方、自宅で蛋餅を作ってみたい方、ぜひ最後までお読みください

目次

  1. 蛋餅とは?
  2. 蛋餅の起源と歴史
  3. 蛋餅の特徴
    1. 見た目の特徴
    2. 味わいと具材
    3. 人気の具材
  4. 蛋餅の作り方
    1. 材料 【4枚分】
    2. 作り方
  5. 蛋餅の魅力を再発見!台湾朝食の王者を楽しもう

蛋餅とは?

蛋餅(タンピン)は、小麦粉や片栗粉で作られた薄い生地と薄焼きにした卵、ハムやチーズといった具材を一緒に巻いてタレをつけて食べる食べ物です。台湾の朝食として広く親しまれています。その名前の由来は、「蛋」が卵、「餅」が餅や生地を意味する中国語から来ています。

日本でも台湾料理ブームに伴い、蛋餅を提供する専門店や台湾料理店が増えています。また、「台湾クレープ」や「台湾トルティーヤ」といった名称で紹介されることもあります。

蛋餅の起源と歴史

蛋餅の歴史は比較的新しく、1949年以降に中国から台湾に渡ってきたとされています。中国には「鶏蛋餅」や「鶏蛋餅巻」と呼ばれる類似した料理が元々ありますが、台湾の蛋餅は独自の進化を遂げ、特にもちもちとした食感が特徴的です。

蛋餅の特徴

蛋餅の魅力は、その独特の見た目と食感にあります。

見た目の特徴

蛋餅は、薄く焼いた円形の生地に卵や具材を包み込んだ、クレープのような外観をしています。通常、くるくると巻かれた状態で提供され、その断面には卵や具材が層になって見えます。

味わいと具材

蛋餅の味わいは、基本的にはシンプルですが、使用する具材によって様々なバリエーションを楽しむことができます。
基本的には、生地の小麦の風味と卵のコクが中心となります。これに醤油ベースのタレをかけることで、塩味と旨味が加わり、より深みのある味わいになります。この醤油ベースのタレは「醤油膏」という台湾の醤油です。

人気の具材

蛋餅に使用される具材は多岐にわたりますが、特に人気のあるものは以下の通りです。

チーズ:とろけるチーズの濃厚さが人気
ハム:程よい塩味と食感が楽しめる
ツナ:魚の旨味が加わり、より深い味わいに
コーン:甘みと食感のアクセントに
ネギ:香りと風味を引き立てる
これらの具材を組み合わせることで、自分好みの蛋餅を作ることができます。

蛋餅の作り方

ここからは、基本的な蛋餅の作り方をご紹介します。
手に入りにくい醤油膏は日本にある調味料でアレンジして代用可能です。身近な食材で手軽に作ることができるので、ぜひ本場台湾の朝食を作ってみてください。

材料 【4枚分】

ハム・・・・・・・4枚
卵・・・・・・・・4個
ピザ用チーズ・・・大さじ4
細ねぎ・・・・・・1/2袋
サラダ油・・・・・適量

☆生地
薄力粉・・・・・・80g
片栗粉・・・・・・大さじ2
塩・・・・・・・・小さじ1/3
お湯・・・・・・・30cc
冷水・・・・・・・大さじ1

★蛋餅ソース
水・・・・・・・・大さじ2
しょうゆ・・・・・大さじ1と1/2
砂糖・・・・・・・小さじ1
片栗粉・・・・・・小さじ1

作り方

①細ねぎは根元を切り落とし、1cm幅に切る。

②ハムは半分に切る。

③ボウルに冷水以外の☆を入れて泡立て器で混ぜる。ポロポロとした状態になったら冷水を加え、ひとまとめにし、つやが出るまで練る。4等分に分けて丸め、ラップをして60分おく。

④まな板に打ち粉(薄力粉:分量外:適量)をふり、③を直径20cm程度になるまでめん棒でのばす。同様に計4枚作る(生地)。

⑤小さめのフライパンに★を入れ、混ぜながらとろみがつくまで弱火で熱する(蛋餅ソース)。

⑥フライパンを弱めの中火で熱し、キッチンペーパーでサラダ油を薄くのばす。生地を1枚入れて1分ほど焼き、裏返してさっと焼く。同様に計4枚焼く(蛋餅)。

⑦フライパンをキッチンペーパーなどで軽くふいて中火で熱し、キッチンペーパーでサラダ油を薄くのばし、卵1個を割り入れる。卵を菜箸などで軽くくずし、上に細ねぎを1/4量ちらして蛋餅を1枚上に重ねる。へらなどで押さえつけながら1分ほど焼いて裏返す。弱火にして真ん中にハム2切れを並べ、ハムの上に1/4量のピザ用チーズ(大さじ1)をのせて端からくるくると折りたたむ。へらなどで押さえつけながら、チーズが溶けるまで焼いて取り出す。同様に計4枚焼く。

⑧ ⑦を食べやすい大きさに切って器に盛り、蛋餅ソースをかける。


手順を詳しく知りたい方はこちらの動画をご視聴ください。

蛋餅の魅力を再発見!台湾朝食の王者を楽しもう

蛋餅(タンビン)は、台湾の朝食文化を代表する人気メニューとして、多くの人々に愛されています。その独特のもちもち食感、卵と具材の絶妙な組み合わせ、そして手軽さが蛋餅の魅力となっています。

この記事では、蛋餅の歴史や特徴、作り方、そして台湾での食べ方まで幅広くご紹介しました。蛋餅は単なる食べ物ではなく、台湾の文化や歴史を反映した、奥深い料理なのです。

日本でも徐々に人気が高まっている蛋餅ですが、自宅で作ることも十分可能です。本場の味を追求するも良し、自分好みにアレンジするも良し。蛋餅の世界は、あなたの創造力次第でどんどん広がっていきます。

台湾旅行の際には、ぜひ現地で本場の蛋餅を味わってみてください。そして、日本に帰ってきてからも、蛋餅作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。きっと、あなたの朝食の定番メニューに加わること間違いなしです。

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