ペパロニとは?サラミやチョリソーとの違いは?
作成日: 2020/08/05
更新日: 2020/08/07
ピザの具としてよく使われる「ペパロニ」。香辛料のピリッとした辛さがあるペパロニは、ピザソースやチーズとの相性もバッチリです。見た目はサラミのようですが、ペパロニがどのように作られているか知っていますか。
こちらの記事では、ペパロニの特徴や製造方法、また、サラミやチョリソー、ソーセージなどとの違いについても解説します。
ペパロニとは?
「ペパロニ」とは牛や豚のひき肉を使って作られるドライソーセージで、唐辛子やパプリカなどの香辛料、ハーブ、にんにく、塩などでしっかりと味が付いているのが特徴です。味付けした肉を腸詰し、加熱せずに60〜90日間ほど乾燥させて作るのが一般的な製法ですが、中には乾燥させる前にいぶしたり茹でたりするものもあります。
深い赤色をしていてやわらかく、アメリカでは薄くスライスしてピザのトッピングとしてよく使われています。
また、かつてイタリアで食べられていたドライソーセージやサラミが移民とともにアメリカへ渡ってきたのをきっかけに、アメリカで独自の進化を遂げ生まれた食べ物だといわれています。
スパイシーな風味と辛味が魅力で、薄くスライスして高温で加熱すると端がめくれ上がります。
加熱することで表面に肉の脂が溶け出し、かりっとした香ばしい食感や脂の旨みを感じることができる食べ物です。
「サラミ」・「チョリソー」・「ソーセージ」との違いは?
ペパロニと似た食べ物「サラミ」「チョリソー」「ソーセージ」について、その違いをご存じですか。
ペパロニと見た目がそっくりなサラミは、肉に混ぜ込む調味料に違いがあります。
ペパロニは唐辛子やパプリカなどの香辛料を使用しますが、サラミにこれらは入っていません。製造方法は同じで、一般的にサラミは辛くないもの、ペパロニは辛味があるものと覚えておくと良いでしょう。ただし、中には香辛料を加えて作られたサラミもあります。
サラミはおつまみとしてそのまま食べるのをはじめ、ピザやパスタ、炒め物、サンドイッチの具、サラダなどに幅広く使われています。
一方、ペパロニとチョリソーの違いはその製造方法です。
ペパロニは原料のひき肉に香辛料を練りこんで作りますが、チョリソーは塊肉を叩きながら香辛料を混ぜていきます。
また、チョリソーはスペイン発祥の食べ物という違いもあります。
チョリソーは濃い赤色をしていますが、これは唐辛子ではなくパプリカの色です。チョリソーは見た目の色から辛い食べ物と認識されることもありますが、実はもともと辛味はなかったそう。チョリソーがスペインからメキシコへ渡った際に香辛料を加えて改良され、辛味のあるものが生まれたといわれています。
チョリソーは食感がやわらかいのも特徴です。
ペパロニは加熱せずに長期乾燥させて作りますが、ソーセージは味付けをした肉を腸詰にし、燻したり茹でたりして加熱するという違いがあります。腸詰する肉の挽き加減や脂肪の含有率、また保存方法などによってソーセージには実にさまざまな種類が存在しています。
ペパロニを使った料理には何がある?
ペパロニといえばピザの具として使われるのが定番ですが、他にはどんな料理に使われるのでしょうか。
サラダ
ペパロニを薄くスライスしたものは、サラダのトッピングにも使用されます。加熱してカリカリになったものを加えれば、食感の良いアクセントになるでしょう。
パスタ
サラミとよく似たペパロニは、パスタとの相性も良い食べ物です。特に、トマトソースやオイル系パスタに合わせるのがおすすめですよ。
ポテトサラダ
ポテトサラダにハムを入れるレシピは多くありますが、ハムの代わりにペパロニを使うこともできます。ペパロニの旨味と塩気、辛味が加わった大人向けのポテトサラダに仕上がるでしょう。
炒め物
フライパンなどでさっと炒めるだけの炒め物は忙しい人にもぴったりの料理です。野菜だけでは物足りないというときには、ぜひペパロニを加えてみてください。熟成された肉の旨みが溶け出し、一味違った炒め物に仕上がります。
ピリッと辛味のきいたペパロニは料理の良いアクセントに!
ピザの定番の具として知られるペパロニですが、ピザ以外の料理にも使えることがわかりましたね。そのままカットしておつまみとして食べるのはもちろん、ぜひ気軽に料理に使ってみてはいかがでしょうか。香辛料の程よい辛味と熟成肉の旨みが加わり、いつもの料理がおいしく感じられるはずです。
トマトやチーズとの相性が良いので、ぜひ試してみてください。