DELISH KITCHEN

アルミホイルがレンジで使えない理由とは?

作成日: 2020/08/17

レンジでアルミホイルを使った際に、バチッと火花が出た経験がある人はいませんか。昨今はレンジ対応可能の容器なども増えてきましたが、アルミホイルなどの金属はレンジでは使用することができないのです。
こちらの記事では、アルミホイルをレンジで使えない理由やレンジで使用不可のアルミ容器の種類などについて解説します。

目次

  1. レンジでアルミホイルは使える?
  2. 見落としやすいアルミ容器とは?
    1. おかずカップ
    2. インスタントカップ麺の容器
    3. インスタント鍋焼きうどんの容器
    4. レトルト食品のパッケージ
  3. オーブン機能ではアルミホイルは使える?
  4. レンジの仕組みを正しく理解して安全に料理しよう!

レンジでアルミホイルは使える?

食品を温めるのに便利なレンジは、マイクロ波と呼ばれる電磁波を放射し、食品中の水分を振動させることによって加熱する仕組みとなっています。しかし、この電磁波はアルミを含む金属に触れることにより電流を発生させてしまうのです。
基本的に電流は流れていくものですが、金属に当たることで一気に放電し、レンジの庫内で火花が発生してしまいます。アルミホイルはアルミニウムという金属を薄く伸ばして加工したもので、表面には目に見えないたくさんの電子が存在しています。
これらの電子がマイクロ波を浴びると動きが活発になり、勢いがついて外へ飛び出してしまうものもあるのです。この飛び出した電子がぶつかり合うことで火花が起こると考えられています。

このように、アルミホイルをレンジで使用するのは大変危険なので使用しないようにしましょう。同様に、アルミ製の容器も使用不可となっています。
また、アルミホイルが電磁波を反射することで急激な温度の上昇が起こり、レンジが故障したり火災が起きたりする可能性もあるので十分に注意しましょう。

見落としやすいアルミ容器とは?

アルミホイル以外にも、実は身の回りにはたくさんのアルミ容器があります。
それらを知らずにレンジで加熱してしまうと同様に火花が発生するので注意が必要です。

おかずカップ

お弁当に使用するアルミ製の小さなおかずカップは、値段も安くて使い勝手の良い商品です。
しかし、レンジ加熱はできないので、お弁当を温める際にはアルミのおかずカップを取り除いてからレンジを使用するようにしましょう。

インスタントカップ麺の容器

お湯を注いで数分で食べられる手軽なインスタントカップ麺。お湯を沸かす手間を省くために、カップに直接水を注いでレンジで加熱するのはNGです。
カップ麺の容器そのものはアルミでできていませんが、蓋の裏側がアルミ製のものが多く見られます。
中にはレンジ加熱可能なインスタント食品もあるので、調理前には必ず調理法を確認するようにしましょう。

インスタント鍋焼きうどんの容器

ガスコンロに直接かけて作れるインスタント鍋焼きうどんの容器も、アルミ製なのでレンジでの使用はできません。

レトルト食品のパッケージ

湯煎で温めることができるレトルト食品のパッケージには、アルミ製のものが多くあります。アルミは熱伝導率が良いので、短時間で中の食品を温めることができる優秀素材なのです。
ただし、レンジで加熱したい場合は、中身を別の容器に移し替えるようにしてください。

オーブン機能ではアルミホイルは使える?

家庭用のレンジには、レンジ機能だけでなくオーブン機能を兼ね備えているものが多くあります。
オーブンは電熱線の放射熱(赤外線)を利用して食品を温める仕組みとなっており、アルミホイルは放射熱には反応しないので火花が出ることもなく、オーブンでは問題なく使用することができます。
ホイル焼きや料理の焦げ防止に上からかけるなど、オーブン調理ではアルミホイルを安心して使用してくださいね。ただし、レンジでは使用できるラップは、オーブンでは使用することができません。
オーブンはヒーターの熱で食品を直接加熱するため、熱でラップが溶けてしまうのです。レンジとオーブンのそれぞれで使用できる製品を知り、安全に料理をしましょう。

レンジの仕組みを正しく理解して安全に料理しよう!

普段何気なく使っていたアルミホイルも、誤った使い方をすれば火花が出るなど危険があることがわかりました。レンジの電磁波は金属と反応するので、アルミホイル以外のアルミ製品にも十分に注意しましょう。
レンジのオーブン機能を使う際にはアルミホイルも使えるので、正しく使用してぜひおいしい料理を作ってくださいね。

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