藻塩とは?活用方法や普通の塩との違いについて解説
作成日: 2020/09/19
塩は毎日の料理に欠かせない調味料の一つです。塩と一口にいってもさまざまな種類があり、なかでも注目されているのが「藻塩」です。
藻塩はどのような読み方で、どういった特徴があるのか、気になる人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では藻塩の読み方や特徴、さらに活用方法やほかの塩との違いについて解説します。
そもそも藻塩とは?
藻塩とは、ホンダワラなどの海藻から作られた塩のことをいいます。読み方は「もしお」です。
藻塩の特徴は何といっても、海水と海藻のうまみがぎゅっと詰まった、深い味わいです。
ほのかな甘みがあり、マイルドな口当たりになっています。
藻塩の作り方
藻塩の作り方は地域によって異なるものの、基本的には海水と海藻を用いて作られるという点は共通しています。
藻塩の一般的な作り方をステップごとに見ていきましょう。
藻塩を作るにあたり、まずは「ろ過」を行います。海水をろ過して不純物を除去し、濃縮させる必要があるのです。
その後、濃縮させた海水に「海藻を浸す」作業に移ります。
使う海藻は地域によってさまざまですが、一般的にはホンダワラを使うことが多い傾向です。何度も浸すことで、ホンダワラのうまみと成分がたっぷりと溶け込んだベージュ色の海水になります。
その後は、その海水を「煮詰める」工程です。じっくりとアクを取り除きながら煮詰めることで、水分が蒸発して塩の結晶ができるのです。
その後、塩の結晶を「乾燥」させます。遠心分離機にかけて塩の水分を飛ばします。
仕上げは「蒸発」の工程です。焼き釜で塩がサラサラの状態になるまで焼けば、藻塩の完成です。
このように、藻塩はいくつもの工程を経て、丁寧に作られています。
藻塩の活用方法
藻塩は普通の塩と同様に、さまざまな料理に活用することができます。
なかでも、おすすめの使い方は「おにぎり」です。藻塩のマイルドな塩加減によって、お米のおいしさが際立ちます。
藻塩はまろやかな味わいでおにぎりの具材とも味がケンカせず、良いアクセントになるのです。
それ以外にも、エゴマ油などとあわせて「サラダ」に使うこともできます。藻塩とエゴマ油をかけたサラダは、野菜本来のうまみを堪能できます。
普段ドレッシングを使うことが多い場合は、ひと味違う楽しみ方ができるでしょう。
さらに、「ステーキ」に使うこともおすすめです。ジューシーなお肉と適度な塩みの藻塩は相性抜群です。
お肉と一緒に楽しむことで、藻塩本来のうまみを感じられるでしょう。
角がなくまろやかな味わいの藻塩は「天ぷらや焼き鳥」にも活用できます。
藻塩を軽く振りかければ素材の味が生きて、よりおいしく食べられます。
藻塩と普通の塩との違い
一見すると、藻塩と普通の塩は同じもののように感じられる人もいるかもしれません。しかし、藻塩と普通の塩にはいくつかの異なる点があります。
たとえば、その一つが「原料」です。藻塩は海藻と海水の両方を原料とし、普通の塩は海水のみを使います。
また、「塩分濃度」にも異なる点があります。普通の塩と藻塩とでは、藻塩の塩分濃度のほうが低いといわれているのです。
そのため、同じ分量の塩を使う場合は、藻塩を用いたほうが減塩につなげやすいでしょう。
また、「色」にも違いがあります。製法や商品によっても色の出方は変わってきますが、一般的に普通の塩は白色をしており、藻塩は薄いベージュ色です。
これらの違いを把握し、料理やその日の気分で使い分けるのもおすすめです。
藻塩を活用していつもの料理をグレードアップさせよう!
藻塩はマイルドな口当たりと、優しいベージュの色合いが特徴です。
おにぎりやサラダ、肉料理などの幅広い料理に活用できるため、自宅にあると便利でしょう。料理の仕上げとして藻塩を振りかければ、うまみと彩りを加えられます。
藻塩をさまざまな料理に活用して、いつもの食事をグレードアップさせてみてはいかがでしょうか。